07
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
12
13
14
15
16
17
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
 最後に・・・(通販案内)
おはようございます。
今日の午前0時より
サークル誌最終号の通販予約が始まりました。

最後って、なんか感慨深いモノです。
ホント寂しくなります。

で、私の方も
ある方に感化されて、最後にまたオフ本を出すことにしました。
やっぱり途中まで作りかけているのは気持ち悪いなぁ~と。

それで、
サークル誌と一緒の通販にさせていただきました。



未来は何処に・完成


【タイトル】 未来は何処に
【発行人・発行日】 瓔悠(サークル名「遥か悠遠の朱空へ」)
            2015.03.15 初版
            2018.08.15 再販
【概要】 本文モノクロ50P・小説・A5版
【内容】 夕鈴が王宮から消えた。
      それはある理由からの事だった。
      二人の未来は、何処に行くのか? そしてその未来は正しいものなのか?
      臨時妃時代の、切ない恋の物語です。

2015年3月 春コミ プチオンリーの際のイベントで
委託販売したモノを今回予約販売限定で
再販致します。

400円

【サンプル】

私なりのけりのつけ方がしたかった。だから誰にも邪魔なんてさせない。
例え、それが……私が唯一愛した人であっても。

「お世話になりました、さようなら」
 夕鈴は零れてきた一滴の涙を見られない様に、深々と頭を垂れて一礼を施した。
これで…私が私でいられるのに、どうして滴が頬を伝うの?まだ未練があるの?
自問自答しても答えなんて出るはずもなく、夕鈴は『これでいい』と無理矢理思い込むことにした。
「夕鈴…僕を置いていくの?」
 切なげに揺れる紅い瞳が、夕鈴を凝視している。
「はい、陛下」
「どうして?」
「もう借金も全て返済しましたから…それに、偽のお妃様を演じるのに疲れてしまったんです」
「じゃあ、本物の妃に…僕の花嫁に「陛下…私は、陛下に相応しくないから、駄目ですよ」」
「夕鈴、それは僕が決める事であって君が決める事ではないんだよ、だから…」
 そう言って、そっと夕鈴の腕に手を伸ばしてきた。でも夕鈴は自分の身体を傾けて、その手から綺麗にすり抜けた。黎翔の手が宙を彷徨うが、夕鈴は黎翔の手を取る事は出来無いと頑なに拒む。
陛下……私は陛下を心から愛しています。だからもう此処にはいられないんです。好きにならずにいられたのなら、まだ貴方のお傍にいられたのかもしれません…。でも私は陛下への想いを後悔なんてしたくないから、このままで去らせて下さい。綺麗な思い出を胸に抱いて、ただの庶民の暮らしを送るだけです。
「本当に今まで有難うございました。私、此処での事は忘れません」
夕鈴を見詰める黎翔の切なげな瞳に一瞬、決心がグラッと揺れたが夕鈴は決心が鈍らない様に一礼して荷物を小脇に抱えて走り去った。
背中に夕鈴の名を呼ぶ黎翔の声が追いかけて来たけれど、振り返る事すらしなかった。
この選択は間違えてはいない…だから許してね。私が大切にするし必ず護ってあげるから。私の奥に芽生えた小さくて大切な……命。
このまま此処にいると、否応なく政争に巻き込まれるかもしれない。そして、もしかしたら……昔の後宮の妃達の様に、宿った命が秘密裏に消されてしまう事だって有り得る。そんな事は嫌だから、私は此処から去るの……貴方と芽生えさせた大切な宝物を持って。     
後宮の門から外に出た夕鈴に、強い風が吹いてきたけれど正面を見据えて、まずは一歩力強く踏み出した。夕鈴は無我夢中で走りながら、これからの事を考えていた。
これからは私がしっかりしないといけない……と。
取り敢えずは、やっぱり家に帰る方がいい。それからこの先どうするのかを決めるけど、でも家に帰ったとしても今まで通りにはきっと暮らせない。だってこの子がお腹にいる以上……きっと周囲の好奇の目に晒される。父親がいない子どもとなると周りからは色々と詮索されるか、噂話の格好の餌食となるか…そんなところだろう。
でもそうなると、この子だけじゃなく青慎が官吏に登用された時も、もしかしたら色々と問題が起きるかもしれない。それだけは絶対にイヤ。青慎には迷惑は掛けられない……あんなにも頑張っている弟には。
 そうなると、やっぱり何処か遠くに行った方がいい…でもその方がいいの。陛下に逢えない事は分かっているからこれから先ずっと胸の痛みを抱いて暮らすよりも、いっそ遠くへ行って全てを忘れて新しい生活を始めた方が私にとっても、この子にとっても最善の道なのかもしれない。
道すがら先の事を真剣に考えて感慨に耽っており、そのせいで自分の後を密かに付けて来る人物がいたとは、夕鈴は全く気付きもしなかった。
 その人物は浩大であり……李順からの命で、夕鈴を護衛というか監視する為に遣わされていた。
そもそも今回後宮を辞した事は夕鈴の一存だったからで、李順が推し進めたわけではない。
それと言うのも膨大にあった借金は、とうの昔に完済していた。しかし黎翔が望み、夕鈴が了承していた事からバイトは継続されていたが、夕鈴が突然『後宮を辞したい、バイト妃の任を解いて欲しい』と申し入れた。
李順は夕鈴の真意を訝しんで、理由を問い詰めたが『辞めさせて欲しい』としか言わず何一つ分からなかった。だから事の真相を探る事が、浩大に課せられた第一の任務であった。
「はぁ~~全くお妃ちゃんは、どうして陛下から逃げちまうんだよ。やっとの事で想いが通じたのにさ」
 屋根を軽々と歩き、街路樹伝いで夕鈴を追う浩大は独り言ちる。浩大はその任務上、二人が結ばれた事を知っていた唯一の人物で、だからこそ夕鈴の行動には合点がいかないのだ。やるせない思いを抱えながら、浩大はヒョイとまた次の屋根に飛び移った。

「ただいま~~~」
 夕鈴は、元気良く自宅の門を開ける。久し振りの帰省なのだから、思い詰めていても仕方無いと自分の気持ちを奮起させた。
「ねっ、姉さん!どうしたの?急な帰省だけど」
「青慎!元気だった?」
「うん、僕は元気だけど……」
 何か、様子がおかしいよ……姉さん。だっていつも以上に元気だし…王宮で何あったのかな?
 青慎は疑問符が頭の中に浮かび、コクリと首を傾げる。
「姉…さん………何かあった…の?」
 言葉を詰まらせながら、静かに訊ねてみた。
「何もないけど……実は王宮のバイト辞めてきたの」
「えっ、えええぇぇぇぇ~」
 青慎は予想もしなかった返答を聞き、素っ頓狂な声をあげる。
 辞めたってどうして?上司の李翔さんと何かあって、それで居づらくなって辞めてきたのかな?
青慎は事実しか言わない夕鈴の言葉に青慎なりに理由を考えてみる。でもそれは本人にしか分からない事で…おずおずと目の前の夕鈴に声を掛ける。
「辞めたって……どうして?」
「う~ん、そうね…そう!水が合わなくなったって感じ…かな」
「水が合わない?」
「やっぱり私は庶民だから、王宮のバイトなんて肩が凝るって前々から思っていたけど、この度思い切って辞めたのよ」
「そうなんだ……」
 青慎は夕鈴の言葉を半信半疑で聞いていた。
あの責任感が人一倍強い姉が『水が合わない』如きで辞めたりするのだろうか?それにお金にもシビアで破格の給金が出る美味しい職を易々と手離すのはあり得ない様な気がする。
しかし、姉がそれ以上言わないのであれば、自分に問い詰める権利なんて無い。そう思った青慎はもう黙っておく事にした。
黙りこくる青慎に、夕鈴は優しく微笑んで宣言する。
「また働くから!青慎の塾の費用もキチンと稼ぐから心配しないで」
「僕の為ばっかりで……申し訳ないよ」
「いいのっ!青慎は将来の夢に向かって、頑張ればそれでいいのよ。私の事は心配しなくていいんだから」
 そう言うと、夕鈴は荷物を片付けるからと自室に行こうとした。
 その時、急な眩暈に襲われる。
「姉さんっ!」
 青慎が駆け寄って、倒れ込んでいく夕鈴の身体を支えた。
「大丈夫よ、ただの立ち眩みだから」
 そう言って、夕鈴は柔らかい微笑みを浮かべる。それこそ後宮で培われた妃の笑みだった。
「姉さん……」
青慎は、何だかその微笑みが物悲しそうに見えて何も言う事が出来ず、ただ夕鈴を部屋の寝台に運ぶだけだった。




想いを乗せて走り抜け・完成


【タイトル】 想いを乗せて、走り抜け
【発行人・発行日】 瓔悠(サークル名「遥か悠遠の朱空へ」)
            2018.08.15 発行
【概要】 本文モノクロ50P~60P・小説・A5版
【本文】 臨時妃設定
      王宮から追い出された夕鈴。
      それは黎翔が夕鈴を想っての事だった。
      王宮で巻き起こる事件。
      そして・・・追い出された夕鈴に降り掛かる事件に
      二人の想いは交差するのか?

ずっと、オフ本にしたかった作品を、今回は形にするべく頑張りました!!
こちらの作品は、通販予約限定販売です。

400円

【サンプル】

今、素直な気持ちを言の葉に乗せて、伝えるよ。
―――君の笑顔に会いたいんだ、だから。

          *       

それは、突然やってきた―――――。
青い空とゆっくりと流れいく雲とを、芝生で寝転んで眺めておくのが丁度良い様な穏やかな良く晴れた日の午後。
そんな平穏を切り裂くように、緊迫した表情で外窓から入って来た浩大。

「へーか、今回はマジでヤバい‼」
「……わかった」

黎翔は、その一言だけ発すると向かう所はただ一つ。
勿論、夕鈴のいる後宮で……。
颯爽と歩き出したその背中に、見送る李順はいつもの
言葉を発する事は無かった……『お早いお戻りを』とは。
黎翔は着く早々に侍女達を下げて、すぐに二人きりに。一言も発しない黎翔の堅くなった表情から、ただ事が起きたのではないと言う事くらいは夕鈴にも理解出来た。

「ゴメン、夕鈴…今からここはちょっと危険になると思うから、避難していて欲しんだ」
「避難?ここって後宮が、ですか?」
「いいや、後宮も……なんだ」
「も?」
「王宮が一番危ないけど、後宮も十分危ないと思うから」

黎翔は唇を噛める事で、悔しさを吐露していた。その様子を見た夕鈴は、ここで自分が足手纏いになっては申し訳無いとそそくさと後宮を離れる用意をし始めた。

「陛下、私は大丈夫です。心配しないで下さい。私は、帰るべき場所に帰るだけですから」

夕鈴は今出来る精一杯の笑顔を黎翔へと見せる。けれど自分では見えないが、それはきっとぎこちない笑顔だ。
私を王宮から出す位だから、今からきっと大変な事が起こるんだわ。
私がここにいて陛下の邪魔をする訳にはいけない…でも、陛下は大丈夫よね、怪我なんてしないわよね。
夕鈴は押し寄せる不安が胸一杯になる前に、一つだけ黎翔に尋ねた。

「また、会えますよね?」
「君がそう願ってくれるなら」
「陛下、何が起こっているのかは分かりませんが、怪我なんてしないで下さいね」
「ありがとう、大丈夫だよ」

黎翔が一瞬だけ見せた柔らかい表情に、夕鈴は少し安堵した。そして花が綻ぶ様な笑顔を黎翔に見せて、直ぐに自室から静かに出て行った。
その後ろ姿を唇を噛み締めながら見送る黎翔の背中には、怒りの炎がゆらりと立ち昇っていた。
そんな二人の様子を天井裏からこっそり見ていた浩大は身震いをしながら、これからの起こるであろう予想図を脳内に描いていた。
早くこの事態を収めないと黎翔の激情はあらぬところに被害を撒き散らしてしまうだろう……と。

夕鈴が去った室内に、黎翔はただ佇んでいた。誰もいない空虚な部屋。
こんな事になるとは…そう思う黎翔は、自分の不甲斐無さに頭を垂れる。そうしていると背後に見知った気配が現れた。黎翔は振り返り乗せずに、その人物に向けて声を発した。

「浩大、夕鈴は行ったか?」
「ちゃんと、門を出て通りに入るまでは見てたけど、特にヘンな奴はいなかったから大丈夫!」
「そうか………」

黎翔は柳眉一つも動かさず、ただそれだけを呟いた。
夕鈴が無事で有りさえすれば、今はそれだけでいい。

「では、取り掛かるぞ」
「了解っっ‼」

 黎翔は短く言葉を放つと腰に差した剣の柄を握り締め、信頼のおける隠密と共に大股で部屋を出たのだった。



こちらの再販・新刊の通販をご希望のゲスト様は
下記のバナーをクリックしてください
 
201709131130345a4.png


それでは、
どうぞ宜しくお願いいたします



瓔悠









分類題名 : お知らせ  *  分類主題 : 小説・文学  *  分類 : オフ活動関係
自動通知機能 : -  *  伝言 : 4  *  記事編集  *  2018年06月23日(Sat) 09時06分
 サークル誌最終号の通販ご案内
この夏、
私が所属してます、狼×嫁(うさこい)倶楽部のサークル誌の
最終号(3号)が8月15日に発刊致します。

哀しいかな、本誌も最終回をもうすぐ迎える事になり
サークル活動も幕を閉じる事になりました。

それで
最後は書きたいモノを書きたいだけ!!と銘打って
サークルメンバー各々が素敵作品を書き上げてます。

私自身も28ページ!!の力作を書き上げました。

『色濃く映る、藍の空』
黎翔、夕鈴が下町の祭りに参加したら・・・。
というシチュで、王宮・下町と場面を変えながら
話は進んでいきます。
夫婦設定モノで、甘々を目指してみました。
・・・・まぁ、私が書くので、そこまで甘々では無いかも。


サンプル 『色濃く映る、藍の空』

一口に下町って言っても、実はかなり広くて―――。
王都からしてそもそも広くて、その中の下町と呼ばれる地域は、実は何か所もあるのである。その一地域に夕鈴の実家がある章安区はあった。
 その章安区で今一番熱い話題と言えば、近く開催される『夏祭り』であろう。この夏祭りは毎年王都内で大々的に催される夏の風物詩で、その年毎に企画運営を受け持つ地域が変わり、そのせいか大成功で終わる年とそこそこで終わる年の開きがあるのである。   
この成功如何で、その地域の活性化が変わってくるから、それこそ地域住民皆が躍起になって推し進めていく。だからこの祭りの企画運営を任された年は、その地域全体が自然と活気づくのである。
そして、今年は章安区が祭りの企画運営担当の年であった。

「兄貴!ようやく今年、ウチが担当になりますから、一旗揚げようじゃありませんか!」
「そうですぜ、皆をアッと言わせましょうぜ」
「そうだな!お前ら、気合いを入れていくぞっ!」
 
下町でも有名な几商店の一人息子である几鍔も、今年の祭りを待ちわびていた一人である。几鍔と仲間達は、大人達に交じって運営会実行委員会に名を連ねていた。その張り切る様は、大人の熱意よりももっと熱いモノだった。
と言うのも……地域毎に担当が順に回ってくるが、この広い王都の下町内で回されるこの祭りの担当年は、十年に一度しかない。前回はまだ子供だったから企画には参加出来無くて歯がゆい思いをしたのだが、ようやく回ってきた今年はは参加を漸く許され、仲間と共に大いに張り切っているのである。

「しかし、やるからには何処の地域も今まで企画した事が無い様な物にしたいんだが、お前ならどうする?」
「僕の案ですか?……う~ん、僕なら参加者皆が一丸となって楽しめるものがいいなぁ~と思うんですけど。例えば、大太鼓とかお囃子とかに合わせての踊りとか?」
「青慎、結構イイ事言うじゃないか」
「そうですか?でも結構、有りがちな気もするんですけどね」
「でも最近の祭りの傾向は出店の多さとか珍しさを競う感じで、儲けに重きを置いているからなぁ。だから逆に参加者向けの案外そういうモノがウケるんじゃねぇか?それに大太鼓なんて打てる奴は、早々いねぇから面白れぇじゃないか。一丁、親父達に言ってみる事にするか」
「こんな時に姉さんが居たら、誰よりも張り切るんだろうなぁ~」
「そうだな、アイツはこういう祭りにはもってこいの人材だからな。金をあんまり掛けずに盛り上げるコツが分かっているからな」
「そうですね~姉さんは、兎に角節約に関してはプロ級ですからね。その事に関してなら、何にでも通じてると言うか……」
「そうだな。確かに節約する事に関しては、アイツには誰も適わねぇからな」
「はい!僕の自慢の姉さんです」

 青慎は、口元を綻ばせニッコリと微笑む。その笑顔は、姉である夕鈴のモノとそっくりであった。
ここは章安区の外れ、夕鈴の実家…不意に現れた几鍔と青慎の何気無い会話である。二人はここに居ない夕鈴と夏祭りの話題で、ああでもないこうでもないと盛り上がっていた。

「それにしても、アイツはこの所帰って来てるのか?」
「いえ、最近は忙しいのか中々休暇がもらえないらしくて……お給金だけは、王宮からの遣いの方が持って来てくれるんですけどね」
「そうなのか」
「はい……偶には、僕的には姉さんの作ったご飯を食べたいんと思うんですけど」

 青慎は寂しそうに、呟いた。それに対して、几鍔は何と声を掛けて良いやらトンと分からなくて、特に返答はしなかった。通りの喧騒だけが遠くから聞こえてくるだけで、何とも居心地の悪さが漂っている。それを破ったのは、年長者である几鍔だった。

「おいっ、青慎。お前もこの祭りの実行委員に名を連ねてはどうか?」
「僕が、ですか?」
「おう!お前の学を貸して欲しいんだ」
「………僕で、良ければ」
「よっしゃ!これで万全だぜ。じゃあ…また寄るから、それまでに何か良い案があれば考えとけよ」
 
そう言うと、几鍔は手を振りつつ帰って行った。
残された青慎はと言うと、小さく嘆息を吐きつつ
果たして自分で良いものなのかと首を傾げるのだった。

「こんな時、姉さんだったら几鍔さんの良い相談相手になれるんだろうけど…これを機に帰って来れないのかなぁ」
「弟君、元気ぃ?」
 
ふさぎ込み始めていた青慎の気分を一気に盛り上げたのは、元気過ぎる狼陛下の優秀な隠密だった。

                                                サンプル・終

私的には、凄く気に入った作品に仕上がりました。
どうぞお手に取っていただけましたら幸いです。




狼と兎の恋綴り 第3号



8名の作家による、『狼陛下の花嫁』の二次小説ファンブック。
狼×嫁倶楽部による、会誌第3号・最終号です。
恋の物語がちりばめられています。

------
狼×嫁(うさこい)倶楽部
サークル誌「狼と兎の恋綴り」 第3号

[発行日] 2018年8月15日発行
[概要] A5判 132頁 オンデマンド印刷(表紙フルカラー、本文黒)
[内容] 全年齢向け

表紙イラスト:麻杉慎
SS11本を収録
書き手:うりうり、おりざ、さくらぱん、たつぼん、ぴいこ、みね、瓔悠、
リチア
(あいうえお順)

■発送はスマートレターで発送いたします。 ※お荷物番号の追跡なし
送料&梱包手数料:全国一律200円(1Kg、厚み2cmまで)
■決済方法はゆうちょ銀行を予定しています。
 ご予約確認後、あらためてお振込み先等をメールにてお知らせいたしますので今しばらくお待ちください。

収録(予定)作品 一覧 
作者:あいうえお順
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
1 遠く強く、高く、速く (うりうり)
2 白昼夢のヴァリアシオン(おりざ)
3 小犬ファミリーよ、永遠に (おりざ)
4 夏の夜に、恋の花咲く (さくらぱん)
5 花音 かのん (さくらぱん)
6 想いを形に (たつぼん)
7 いつまでも あなたと (ぴいこ)
8 愛の呼び名 ~廻る刻の中で その後~ (みね)
9 現世の君と既往の想人 (みね)
10 色濃く映る、藍の空 (瓔悠)
11 もしも、のはなし。 (リチア)

表紙:麻杉 慎
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *

価格 800円(送料別)

現在、予約受付準備中です。
6月23日(土) 午前0時 
に予約を開始致します。
今しばらくお待ちください。


ご興味のある方、ご予約の方は、下記のバナーをクリックしてくださいませ。
(創刊号・2号も若干の在庫があります。まだお手元に無い方はそちらもご購入出来ます)

201709131130345a4.png



分類題名 : お知らせ  *  分類主題 : 小説・文学  *  分類 : オフ活動関係
自動通知機能 : -  *  伝言 : 4  *  記事編集  *  2018年06月19日(Tue) 14時44分
 近況報告
こんにちは。

通販ご利用のゲスト様よりの到着報告を頂きまして、
誠に有り難うございます。
その中に感想などもご一緒に頂き、本当に嬉しい限りです。
欠片シリーズは特に私の大好きな話を本にしましたので
共感頂きますと本当にウキウキしてきます。

お手にとって頂き、本当に本当に有り難うございます!!!


さて、
今現在…サークル誌の方の原稿に追われてまして
こちらの更新が止まってます。
原稿が終わり次第、また立ち戻りますので今しばらくお待ちくださいませ。
原稿の方は、『下町の祭りに陛下と夕鈴が参加したならば!』というシチュになってます。
甘々、フワフワ展開でいこうと思ってます。
またサークル誌の予約が始まりましたら、こちらでお知らせしていきます。」
どうぞお少しお待ちくださいませ。


そして、
実は先週の水曜日に靭帯損傷までの捻挫をしてしまいまして、
かなり不便な生活をしています。
バドでやらかしまして・・・・・。
痛くて痛くて一晩我慢して、次の日に病院に行ったんですが
これは骨までやったかな~~と思いましたがそれは何とか免れました。
しかし足がゾウ足の様にパンパンに腫れあがって、痛いのなんのって。
漸く今朝辺りから腫れも引き始めて、何とか痛みも引き始めてます。
いやぁ~~バドを始めて8年。
こんなひどい怪我をしたことが無いので、かなり落ち込んでます。
・・・2か月もバドが出来ないと言われて、今週と来月には試合を控えていたのに。
あんまりだぁ~~~と嘆いてます。
仕事にも1、2週間は行けなくて、店長は不機嫌だし。
もう踏んだり蹴ったりです。

しかし、主婦は休んでなんていられない。
痛い足を引き摺って家事をするもんだから、身体も疲れ果てて
眠いのなんの。
昼寝に夕寝・・・気がつかば寝てる始末。
夜も早めに寝てますし。
仕事に行かないので時間はある!!とか思ってましたが
そう上手くはいかないようです・・・・・。


そんな感じの近況です。
こちらのブログ運営に関しては、本誌が最終回を迎えても
まだまだ連載物が残っているので閉じませんし
続けていくつもりです。
なので、またお付き合いいただけましたら幸いです。

・・・・・・・・結構『傍迷惑な歓迎』の続きが読みたい!とリクを頂くことが多くて。
私もこれは最優先にしていかないとなぁ~と思ってます。
どうぞお楽しみに!!

その前に、原稿!!!ですけれど。



瓔悠





分類題名 : 物書きのひとりごと  *  分類主題 : 小説・文学  *  分類 : 独り言
自動通知機能 : -  *  伝言 : 6  *  記事編集  *  2018年06月11日(Mon) 13時18分
 あと1日
こんばんは!!

本日、印刷会社様と運送会社様からメールが届きまして。
明日の夕方には、無事に自宅に届く運びとなりました。

本当にお持たせして申し訳ございません。
通販準備は整っておりますので
明後日の午後には郵便局に持ち込む予定です。

お近くの方であれば、土曜日にも届くと思います。





さて、今回こちらの作品について
作品創作のあらましを~~~。

これがまた。
構想としては、結構早くからあったんです。
『雪月花』という言葉の響きが綺麗で。
何かこれで作品が出来ないものか_?と。
それで前ブログで移行していない作品を探してみたところ
『月』に関する作品が何個があってこれはいいと思ったんです。
そのテーマだけの作品を集めるのは結構面白いのでは?と。

それで、4編は手直しだけだったので
結構早めに出来ていたんです。
でも全然頁数が足りない!!

そこでフンワリ思い付いたのが・・・・月の満ち欠けで進んでいく話でした。
日にちを追っていくのは、きっと面白いだろう~~と。
これがかなり骨が折れ、苦しめられるとは・・・その時は思いも寄らず。
何となく大まかな構想も出来たのは、桜が満開になる頃。
丁度、月の出た日に夜桜を見てて・・・またまたボンヤリと『月と夜桜』に関する話でした。
書き下ろしが一つなのは寂しいよね~と思い、手を出したのが『月は夜桜を抱く』でした。
これが、また難産で。
キャラが動かない~~思ったモノにならない~~と悶え苦しむ事に。
はぁ~~こんな事なら、夜桜になんて魅せられるんじゃなかった・・・と後悔も。
でも貧乏性な私の性格がこの作品を没らせることを良しとしませんでした。
・・・・・・ホント、損な性格。
それでも何とか、『すべて月は見ていた』と同時進行で書き上げました。

そして残ったのは・・・・・・・・・・。
長編・・・そう30ページになった『すべて月は見ていた』でした。
書いても書いても終わらない。
どうしてこうも月の満ち欠けに関する呼称が多いのか?
これもまた調べたモノを捨て去る事が出来ない貧乏性が出てきて
この呼称は捨てられない!と・・・。
そうして月日が経ち。
忙しい日常をかいくぐりながら、書き進めました。
ホントに4月、5月は馬鹿みたいに忙しく。
やっぱり新年度の最初は、毎年忙しいんだ・・・。
自分の隙間時間の作り方にも大いに問題があったのでしょう。

最後の最後まで、時間に追われてました。
正直、入稿期限30分まで校正してました。
仕事から帰宅して、グーグーなるお腹を完全に無視して
只管校正・・・校正。
それもそのはず、書き上がったのは前日(いや、日付が変わっていたからその日だわ)の午前1時。
校正する暇が無く、朝から仕事に行くまでの1時間も校正してた位です。

ギリギリで入稿致しました。


まぁ、そんな感じで
ドタバタとしてましたが。
私的には、『すべて月は見ていた』に関して
結構満足いくモノには仕上がっていると思ってます。
ただし、思うのは・・・今後一切、時間変化などのそういう概念のある作品は書かない!!と。
生みの苦しみを大いに味わいましたし。

そんな感じの作品となっております。
どうぞお読みになる際には、この記事をチラッと思い出しながら
お読みいただけましたら幸いです。



・・・・・この場を借りまして、
沢山お待たせいたしております事を
再度お詫び申し上げます。

本当に申し訳ございませんでした。


瓔悠。





分類題名 : 物書きのひとりごと  *  分類主題 : 小説・文学  *  分類 : 独り言
自動通知機能 : -  *  伝言 : 6  *  記事編集  *  2018年05月30日(Wed) 21時46分
 【交差しない道標・12】
こちらの話は特殊設定のお話になります。

下記の『彩怜シリーズ概要について』の部分をクリックして、
そちらに明記された記事をお読みの上で
お話へお進みください。
もし、その記事内容に一つでも引っ掛かる事がありましたら
そっとリターンしてくださいませ。
どうぞ 宜しくお願いいたします

彩怜シリーズ概要について



【設定】

未来設定(彩怜シリーズ) ・  オリキャラ有り ・ 原作外設定有り

【注意事項】

こちらの話は彩怜クンシリーズの最初のお話、【最奥の鍵】より
以前の話となります。
なので、陛下は全く出てきません。

更に、捏造も甚だしく。
読む方を選ぶ内容になってます。

何でもOkだとお思いのゲスト様のみ
お進みください。







曲がった先は長い廊下があって、いくつのも扉がある。
予感だけど、この先に母さんが居る様な気がする。
だから誰に邪魔されても阻まれても、僕は前に進む。
僕の行く先に佇む男性を蹴散らしてでも……。

「コラッ、坊主!何処に行くんだ?」
「探検してるんだから、分かんない」
「坊主はここに立ち入って良い場所か悪い場所なのか、
分別も付かないのか?」
「そんなの知らないよ、それよりもおじさんは誰?」
「私は、この家の者だ」
「ふぅん…そうなんだ」

知っているけどね、諸悪の根源である村長さんの息子。
僕は『彩怜』である事を見破られない様に、とぼけた表情をして見せた。
顔をわざと汚している事も功を奏して、『僕』である事はバレていない様だった。

「兎に角!お前はここから立ち去るんだ!!」
「どうして?だって、まだ探検してないんだ」
「ここには何もない!」
「行ってみなきゃ、分からないじゃんか!おじさん、実は何か隠しているでしょ」
「何をだ?」

村長さんの息子の視線は、キョロキョロと忙しなく動いている。
これは、何かを隠している人の瞳の動きだ。
だから、僕は確信した。

「この先に誰かいるとか?」
「誰もいない!」
「誰もいないのなら、どうしてそんなにムキになっているの?」
「いないと言っているだろう。ほら、早くここから立ち去れ!」
「怪しいなぁ~~誰もいないのなら、おじさんが僕の冒険に付き合ってよ。
だって、父さんは村長さんと話をしてるから退屈なんだ!」

僕は、子供特有の可愛い…いやあざとい甘え方をしてみた。
ニッコリと邪気の無い笑みに加えて、大きく目を見開いて見上げてみた。

「ここでないなら、良いが」
「この先はダメなの?」
「ダメだ」

さぁ、困ったよ。
どうしてもこの人は、先に行かせてくれそうにない。
僕は、どうすればこの状況を好転出来るのかを必死に考える。
だけど、たかが子供に良い案なんて浮かぶ筈がない。
こうなったら、もう強行突破しかない。

「あっ、あんな所に女の人がいる!!」
「なんだと!!」

僕は、対峙する村長さんの息子の背後に誰か居る様な言葉を発した。
これは賭けだ。
一瞬のスキが出来れば上々だという………。

そして思惑通り一瞬のスキが出来た所で、僕は足を振り上げた。
振り上げた足は、男性の大切な所に完全にヒットする。

「イタッ、何しやがる!!」

村長さんの息子は、大切なある場所を抑えて蹲った。

今だ!!
僕は小さな身体を駆使して、蹲る村長さんの息子と壁の間をすり抜けた。
そのまま走って、手当たり次第にそこらにある扉を叩いて回った。

母さん、お願いだから返事をして!…そう、願いながら。

『ドンドンドン』

何も返事が無い。
ならば次。
早くしないと、村長さんの息子が復活して僕に襲い掛かってくるはずだ。

僕はたまらず、声を上げた。

「母さん!!どこなの?僕、彩怜だよ。
迎えに来たよ!返事をしてよ」
「彩怜なの?どうして」

聞き慣れた母さんの声。
でも何処の扉からなのか、よく分からない。
こうしているうちに………僕は不安が募る。

「何、彩怜だと?!」

ヤバい!村長さんの息子が僕の名前に反応した!
もう復活も近いはずだ。
もし、捕まったら……きっとここから追い出されてしまって母さんを探すことは出来ない。
どうすればいいんだろう。

でもこれだけは分かる……『絶対に振り返ってはいけない』と。
そう思いながら、僕は必死にあちこちの扉を叩く。

「お前は、夕鈴さんの息子だな」

激高した声が背後から聞こえてくるけど、僕は返事なんてしない。

「おいっ、聞いているのか?返事くらいしろ」

するもんか!
僕は母さんを探しているんだから。
尚も僕は扉を叩いて回る。
長い廊下も、後少しで行き止まりになる。
何処にいるの?母さん。

「いい加減、返事をしろ」

背後から手が伸びてきたらしく、僕の首根っこに強い力を感じた。

「放して!!」
「お前、何してやがる」
「僕は、母さんを探しているだけだよ。だから放してよ」

村長さんの息子は、僕を放すどころか逃げられない様に更に力を込めた。
軽い子供の僕は大人の力に敵う筈は無く、そのまま宙に浮かぶ。

もうダメだ………。

そう思った時、身体が不意に軽くなって自由になった。
僕は床に着地して振り返ると、
ニンマリ笑いながら村長さんの息子を床に叩きつける浩大さんの姿があった。
村長さんの息子は床に伏せさせられて、浩大さんの右手で背中を押さえつけられていた。

「あっ、浩大さん!!」
「おチビ君、このスキに母ちゃんを探せ!!」
「はい!!」

僕は残り3つの扉を叩くために、走った。
必ず、この3つの内のどれかにいる。

「母さん!」

僕は喉にツンとくる程の大きな声で、呼び掛けた。



続く


分類題名 : 二次創作:小説  *  分類主題 : 小説・文学  *  分類 : 彩怜シリーズ
自動通知機能 : -  *  伝言 : 2  *  記事編集  *  2018年05月29日(Tue) 23時54分
プロフィール

瓔悠

Author:瓔悠

リンク
最新記事
最新コメント
カテゴリ
いらっしゃいませ。
ごゆっくりどうぞ。
現在の閲覧者数:
カレンダー
06 | 2018/07 | 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
狼×嫁(うさこい)倶楽部・情報
会誌の情報についてはこちらへ 014.png 会誌の通販ショッピングカートはこちらへ 201709131130345a4.png
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム