【傍迷惑な歓迎・7】
2014年12月11日 (木) | 編集 |
【設定】

臨時妃 ・ 原作寄り ・ オリキャラ有り ・ 原作外設定有り








入国検問所も難なく通り抜け、門をくぐるとそこは黄陵国内だった。
とは云っても、まだここは国境地帯・・・・特に栄えている町と云うわけでもない。

なのに、何故か街道沿いには路から溢れるほどの人だかり。
この状況に夕鈴は馬上から周りを見渡し、驚きのあまり目をパチパチさせる。

「陛下!!!人が沢山います。」
「そうだね、僕たちを歓迎してくれているんだね。」

路の両端に両国の国旗の旗を持って振っている黄陵国の民。
皆、笑顔で旗を振っており、歓迎ムード一色だ。
この事に夕鈴も黎翔も素直に喜び、馬上から群衆に向かってニコヤカに手を振る。
その群衆の中に、白陽国国王・王妃にただならぬ視線を向けている人物がいたことは、
夕鈴はおろか黎翔さえも気付くことは無かった。


「陛下、王都までどれくらいですか??」
「王都まで??」
「はいっっ!!!もう悠様に逢えるのが楽しみで、待ちきれないんです!!!」
「ふうん、そうなの。」

黎翔は気の無い返事をする。
しかし、ウキウキしている夕鈴は黎翔のそんな態度にも気付くはずは無い。

全く、夕鈴は・・・・・・僕の背中でそんな事云ってくれて。
夫の前で、他の男の話をするとは・・・いい度胸だよね。
これは、後でお仕置きが必要だな。

正面を見据える黎翔の表情が、何かを企むモノへと変貌する。
そんな事はお構いなしに、夕鈴はホクホク顔で群衆の歓呼に応えている。
この鈍感ニブチン兎は、大いに後悔することになるのは後々の話である。

さて群衆に紛れた鋭い視線の持ち主は、大きな群衆の歓呼の声に紛れて呟く。

「さて、国王陛下・・・・・ようこそ、我が黄陵国へ。
どうか、楽しみにしててくださいね。
僕の目は誤魔化せませんから、素敵な素敵なおもてなしをして差し上げますよ。」

この呟きは誰のものか・・・・それは黄陵国国王、悠鐸である。
隠密の知らせを受けて、わざわざ王都から馬を飛ばしてここまでやって来たのである。
それは勿論、妹姫である夕鈴に早く逢いたいが為。
そして、黎翔との関係をしっかりと観察する為である。

「悠、もういいだろう。早く王宮に戻らないと。」
「ああ、朔・・・・・先に戻ってていいよ。」
「はぁ??オレに全部させるつもりなのか??」
「勿論っっ!!!!」

幼馴染兼側近の朔弦に向って、ニッコリと満面の笑みを見せる悠。
こういう表情をした悠鐸に誰が逆らえよう・・・・・どだい無理な話である。

「と、云うわけで・・・・・国王夫妻の出迎えは任せたからね~。」

そう云い放つと、悠は街道の傍に待たせていた愛馬に跨り
何処へ行くとも告げずに走り出したのであった。
残された朔は、空を見上げて大きなため息一つ零していた。


波乱の予感しかしない悠の行動。
ただ一人を除いて、誰もまだ分からない悠の思惑。

「愉しんでいらっしゃるようだな。」

苦笑いをしつつも、自身も愉しんでいるかのように見える朔であった。




続。
関連記事
スポンサーサイト


コメント
この記事へのコメント
No title
待ってましたー!
悠様、登場だい!!いえーい。
悠様・・民に紛れて二人を観察だなんて・・何をお考え?
そのお考え楽しみすぎて色々想像しちゃう←
陛下・・変なところにやきもちやいてる場合じゃないよ・・・。
対策を考えておかないと・・・悠様のほうが二歩も三歩も先を行ってる感じだよ?
後手に回っちゃうかもよー。
待ってるね~
は!今日もこんな時間・・。寝る!おやすみーzzz。
2014/12/12(金) 01:05:58 | URL | ママ #-[ 編集]
ママ様
こんばんわ~ コメント有難うございます!
お待たせしました~。
悠さまだよ~~マァマの大好きな!!!
私も好きだけどねっっ。
でも最近は朔が勝手に動き回ってくれて困るんだよ。
朔~~~君は立場弱いオリキャラなんだよ~~わかってる??ってね(笑)
さぁ、悠様は何を観察して何を企んでいるのやら。
まだ全貌は分かってはいません。
色々想像してみてね~~~
私もまだネタ出し中だから・・・・実はね。
陛下には頑張って頂かないといけませんよね~~
でないと・・・・いやはや・・・とかいうことになり兼ねませんから。
流石に悠様も自国だけあってやりたい放題の御様子ですからね~
一体何が起こるのか???
この先も愉しみにしてて下さいね~~~
私も早く寝なくっちゃっっ!!ヤバい!!!!
2014/12/13(土) 01:51:31 | URL | 瓔悠 #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する