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【交差しない道標・12】

こちらの話は特殊設定のお話になります。

下記の『彩怜シリーズ概要について』の部分をクリックして、
そちらに明記された記事をお読みの上で
お話へお進みください。
もし、その記事内容に一つでも引っ掛かる事がありましたら
そっとリターンしてくださいませ。
どうぞ 宜しくお願いいたします

彩怜シリーズ概要について



【設定】

未来設定(彩怜シリーズ) ・  オリキャラ有り ・ 原作外設定有り

【注意事項】

こちらの話は彩怜クンシリーズの最初のお話、【最奥の鍵】より
以前の話となります。
なので、陛下は全く出てきません。

更に、捏造も甚だしく。
読む方を選ぶ内容になってます。

何でもOkだとお思いのゲスト様のみ
お進みください。







曲がった先は長い廊下があって、いくつのも扉がある。
予感だけど、この先に母さんが居る様な気がする。
だから誰に邪魔されても阻まれても、僕は前に進む。
僕の行く先に佇む男性を蹴散らしてでも……。

「コラッ、坊主!何処に行くんだ?」
「探検してるんだから、分かんない」
「坊主はここに立ち入って良い場所か悪い場所なのか、
分別も付かないのか?」
「そんなの知らないよ、それよりもおじさんは誰?」
「私は、この家の者だ」
「ふぅん…そうなんだ」

知っているけどね、諸悪の根源である村長さんの息子。
僕は『彩怜』である事を見破られない様に、とぼけた表情をして見せた。
顔をわざと汚している事も功を奏して、『僕』である事はバレていない様だった。

「兎に角!お前はここから立ち去るんだ!!」
「どうして?だって、まだ探検してないんだ」
「ここには何もない!」
「行ってみなきゃ、分からないじゃんか!おじさん、実は何か隠しているでしょ」
「何をだ?」

村長さんの息子の視線は、キョロキョロと忙しなく動いている。
これは、何かを隠している人の瞳の動きだ。
だから、僕は確信した。

「この先に誰かいるとか?」
「誰もいない!」
「誰もいないのなら、どうしてそんなにムキになっているの?」
「いないと言っているだろう。ほら、早くここから立ち去れ!」
「怪しいなぁ~~誰もいないのなら、おじさんが僕の冒険に付き合ってよ。
だって、父さんは村長さんと話をしてるから退屈なんだ!」

僕は、子供特有の可愛い…いやあざとい甘え方をしてみた。
ニッコリと邪気の無い笑みに加えて、大きく目を見開いて見上げてみた。

「ここでないなら、良いが」
「この先はダメなの?」
「ダメだ」

さぁ、困ったよ。
どうしてもこの人は、先に行かせてくれそうにない。
僕は、どうすればこの状況を好転出来るのかを必死に考える。
だけど、たかが子供に良い案なんて浮かぶ筈がない。
こうなったら、もう強行突破しかない。

「あっ、あんな所に女の人がいる!!」
「なんだと!!」

僕は、対峙する村長さんの息子の背後に誰か居る様な言葉を発した。
これは賭けだ。
一瞬のスキが出来れば上々だという………。

そして思惑通り一瞬のスキが出来た所で、僕は足を振り上げた。
振り上げた足は、男性の大切な所に完全にヒットする。

「イタッ、何しやがる!!」

村長さんの息子は、大切なある場所を抑えて蹲った。

今だ!!
僕は小さな身体を駆使して、蹲る村長さんの息子と壁の間をすり抜けた。
そのまま走って、手当たり次第にそこらにある扉を叩いて回った。

母さん、お願いだから返事をして!…そう、願いながら。

『ドンドンドン』

何も返事が無い。
ならば次。
早くしないと、村長さんの息子が復活して僕に襲い掛かってくるはずだ。

僕はたまらず、声を上げた。

「母さん!!どこなの?僕、彩怜だよ。
迎えに来たよ!返事をしてよ」
「彩怜なの?どうして」

聞き慣れた母さんの声。
でも何処の扉からなのか、よく分からない。
こうしているうちに………僕は不安が募る。

「何、彩怜だと?!」

ヤバい!村長さんの息子が僕の名前に反応した!
もう復活も近いはずだ。
もし、捕まったら……きっとここから追い出されてしまって母さんを探すことは出来ない。
どうすればいいんだろう。

でもこれだけは分かる……『絶対に振り返ってはいけない』と。
そう思いながら、僕は必死にあちこちの扉を叩く。

「お前は、夕鈴さんの息子だな」

激高した声が背後から聞こえてくるけど、僕は返事なんてしない。

「おいっ、聞いているのか?返事くらいしろ」

するもんか!
僕は母さんを探しているんだから。
尚も僕は扉を叩いて回る。
長い廊下も、後少しで行き止まりになる。
何処にいるの?母さん。

「いい加減、返事をしろ」

背後から手が伸びてきたらしく、僕の首根っこに強い力を感じた。

「放して!!」
「お前、何してやがる」
「僕は、母さんを探しているだけだよ。だから放してよ」

村長さんの息子は、僕を放すどころか逃げられない様に更に力を込めた。
軽い子供の僕は大人の力に敵う筈は無く、そのまま宙に浮かぶ。

もうダメだ………。

そう思った時、身体が不意に軽くなって自由になった。
僕は床に着地して振り返ると、
ニンマリ笑いながら村長さんの息子を床に叩きつける浩大さんの姿があった。
村長さんの息子は床に伏せさせられて、浩大さんの右手で背中を押さえつけられていた。

「あっ、浩大さん!!」
「おチビ君、このスキに母ちゃんを探せ!!」
「はい!!」

僕は残り3つの扉を叩くために、走った。
必ず、この3つの内のどれかにいる。

「母さん!」

僕は喉にツンとくる程の大きな声で、呼び掛けた。



続く


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COMMENT

お待ちしてました。
母さんに会うのはもう一息?

ますたぬ様


こんにちは~コメント有り難うございました
返信お待たせしました!!

はい!次は再会です!!
どうなるか・・・そして浩大と会ってしまった夕鈴はどうするのか?
どうぞ楽しみにしててくださいませ。

いつも応援有り難うございます~~

Please write a comment!


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