FC2ブログ

2018-09

« 123456789101112131415161718192021222324252627282930»
entry_header

【交差しない道標・11】

こちらの話は特殊設定のお話になります。

下記の『彩怜シリーズ概要について』の部分をクリックして、
そちらに明記された記事をお読みの上で
お話へお進みください。
もし、その記事内容に一つでも引っ掛かる事がありましたら
そっとリターンしてくださいませ。
どうぞ 宜しくお願いいたします

彩怜シリーズ概要について



【設定】

未来設定(彩怜シリーズ) ・  オリキャラ有り ・ 原作外設定有り

【注意事項】

こちらの話は彩怜クンシリーズの最初のお話、【最奥の鍵】より
以前の話となります。
なので、陛下は全く出てきません。

更に、捏造も甚だしく。
読む方を選ぶ内容になってます。

何でもOkだとお思いのゲスト様のみ
お進みください。






「村長さん、遅いですね・・・・・・」

僕は、いつまで経っても開くことのない扉を恨めし気に見詰める。
浩大さんは、特に気にする風もなく『そうだね~』と呑気な言葉を紡ぐ。
正直、ここで座ったまま待つこと以外何も出来ないままなのは、気が急いて仕方無い。
しかし、村長さんが現れない事には話は始まらない。

「浩大さん、あの・・・・・・少しだけ聞いてもいいですか?」

僕は声を潜めて、浩大さんに質問を投げかける。

「うん?何??」
「村長さんが来たら、どうするつもりなんですか?」
「あん?まずは村長自身がこのこと関与しているか、探りを入れる。
それで、その結果次第で方針を決める」
「えっ?具体的な救出方法は、決めてないんですか?」
「まぁね~~オレはさ、いつも行き当たりばったりな事が多いからさ」
「・・・・・・」

僕は、それで大丈夫なのか少し不安になる。
それを見た浩大さんは、隣りに座る僕の頭をポンポンと軽く叩きニヤッと笑った。

「でもそれは裏返せば、
柔軟な動きが出来て臨機応変に対応出来るってことなんだからな」
「まぁ、確かにそうですね」
「任せときな!って」
「はい!」

僕が返事をした瞬間、ガチャリと扉が開いた。
その音にビクッと身体が震え、ゴクリと息を飲んだ。

「ああ、お待たせして申し訳なかったね」
「これは村長さん!今日はありがとうございます。
ウチん村の村長が是非に聞いて欲しい事があるって事で、
おいが遣わされたんじゃが聞いてもらえんじゃろうか」

表情をスッと変えた浩大さんは、
先程の訛りの強い話し方で村長さんに話し掛ける。
僕はというと、僕だと気づかれない様にサッと立って、
浩大さんの座る椅子の後ろに隠れた。
そんな僕の様子には全くお構い無しに、
村長さんは応接台の一人掛け椅子に腰をドカッと下ろした。

「ええと、何処の村の村長さんからの話でしょうか?」
「これは失礼しやした。
おいは二つ隣の村のもんだが、知っちょるじゃろうか?」
「二つ隣り・・・・・・ああ、禾生村のもんかな?
そう言えば、先月村長が何かごちゃごちゃ言っておったな・・・その事かいな」
「ああ、そうじゃ!禾生村のもんじゃよ。
ウチの村長が急いじょってな・・・おいがここまで来たんですわ」
「それはご苦労さんなことで・・・」

浩大さん、スゴイです!
有りもしない遣いの話を、こうもあっさりと事実にしてしまうなんて。
これが臨機応変の対応って事なんだ!!

僕は浩大さんの後ろに隠れたまま、感心していた。

「それで、時に村長さん。
ここに来る途中で、小耳の挟んだのじゃが」
「なんの話かな?」
「村長さんの息子さんが、嫁さんを貰うとか?」
「うん?その話を何処で?」
「この村の露店通りの店主からじゃが。
それがホントの事じゃったら、ウチの村の村長に報告しなきゃならん。
ほれ、祝いなんかもあるじゃろうし」
「ああ・・・・・まぁ・・・・・・そうですな・・・・・その話はなぁ・・・・・その・・・まぁ、その内にでも」

村長さんは歯切れ悪く、言葉を濁す。
その様子を浩大さんは表情を変える事無く、伺っている。

「そうかい!そいじゃ、それが本決まりになったら、
おいの村にも知らせてくんさい。祝いをどっさり持ってくるんでな」
「はぁ、そうですね」

村長さんは曖昧な笑みを零す。
そして明後日の方向を見詰め、
無意識に口の中でモゴモゴと言葉にならない言葉を発していた。
それを見た僕は瞬時に確信した。

村長さんは積極的には関与してはいないことを。
これは村長さんの息子さんが起こした事なんだという事を。

「そいじゃ、おいの村の村長から託された事を伝えておきますわ。
実はな・・・溜池の件なんじゃが、おいの村が溜池の水が足りんようになったら、
そちらの村長さんとこの溜池の水を借りたいって事なんじゃ」
「溜池の事かの」
「ヘイ!どう、じゃろうか。
是非にお願いしたいんじゃ」
「・・・・・・・まぁ、それは確かにお互い様なところがあるから。
そちらの村長さんに了解したと伝えてくれんかの」
「そりゃ、願ったりじゃが!!ありがとうございますだ」

浩大さんはスクリと立ち上がって、ニコヤカに笑いつつペコペコとお辞儀をした。
僕も慌てて立つと、浩大さんに習ってお辞儀をした。
村長さんは僕達の様子を見て、もう用は済んだとばかりに椅子から立ち上がった。
そしてすぐさま、応接室を出ようと扉に向かって歩き出した。

その時。
僕の隣に立つ浩大さんが僕の背中をポンッと押してきた。

これは、僕に何か行動を起こせって事だと何となく察した。
僕に頑張れってことなんだ!
そう思った僕は、今まさに扉から出ようとする村長さんの脇をすり抜けて廊下に出て走りだした。

「コラッ!!坊主、何処に行くんじゃ!!!」
「父ちゃん、オレ冒険してくる」

浩大さんの叱り声に呼応して、僕はそう答えた。
僕の動きを予想しては無かったであろう村長さんは、身動き出来ずに固まっていた。
そして少しして思い出した様に、僕が角を曲がり切る前に叫んだ。

「そっちは行っちゃっならん!!!」


それで、確信した。
この先に母さんがいる事を。

母さん、僕が行くから。
待ってて。

僕は走りぬけて、角を曲がり切った。
その先には、ある人物がいた。



続く。



関連記事
スポンサーサイト
entry_header

COMMENT

またまた素敵な背景に・・・。
浩大、彩怜君に行かせて自分は影に回りましたね。まだ姿を現すわけにはいかない・・・。さすが大ちゃんです。彩怜の活躍に期待!

ますたぬ様


こんにちは~コメント有り難うございます!!

10月に入ったら、ハロウィン仕様にしようと思ってて!
その前に何か明るいテンプレに変えよう!と思い立ったんですよ~~

結構可愛くて、気に入ったんですが。
記事のUP時間が表示されないのが少しだけ不満です。
どうぞ、楽しんでくださいませ。



そして!
流石に反応が早いですね~~
彩怜くん、がんばります!!
大ちゃんは、後々頑張らないといけませんからね~~
ここは温存です。

無事に夕鈴のところに行ければ良いですが・・・。
彩怜くんふぁいと!!!


いつも早いコメント、有り難うございます~~
スンゴク嬉しいです。
活力もらえるんだぁ~~
続き早目に書きたくなるよん。


初コメントします。

こちらでは初めまして。
キラキラじゃなくなっても素敵ですね。続きが出てるし、来てよかった!
これからの彩怜にどきどきです。
また伺います。楽しみにしています!

みや様


こんばんは~コメント有り難うございました
返信お待たせしました!!

コチラでは、初めまして!ですね。
先日は有り難うございました~
スッゴク嬉しかったんです。
マジで。
おかげで続きが書けましたから~~


キラキラでなくても、いいですか??
きゃぁ~~嬉しいです。
でももうすぐ、ハロウィン仕様にしようと思ってますけれど。

彩怜くん、気に入って下さって
有り難うございます!!
私が一番大好きなオリキャラなもので。
兎に角思い入れ強くて・・・。
ドキドキして続きをお待ちくださいませ。
私も続きがどうなるのか?楽しみなんです。
(作者のくせに、何故?となりますよね~
結構、この話勝手に登場人物が動いてくれて、
私の好きにさせてくれないもので・・・)


また、どうぞお時間のある時にお越し下さいませ。
お待ちいたしております。


有り難うございました。




うれしい!

わあ!そんなに喜んでいただいていたとは。嬉しいやら照れくさいやら。
でもお陰でまた書いていただけた訳で、つたなくても伝えるって大事なんだなあと感じています。
こんな応援でよければいくらでもしますよ。続き、待ってます!

みや様


こんにちは~~コメント有り難うございます


イエイエ、コチラこそ有り難うございます!なのです。
応援があってこそ!なのです。
書き手にとって、こうしてコメントいただけたり拍手をいただけたりは、
書く原動力になってくるものなのです。

本日も、実はみや様のコメントがあったんで
単発的な話を書いてみました~~えへっ。

本当に有り難うございます!!
これからもボチボチ書いていきますね~~
またご訪問くださいませ。


Please write a comment!


 管理者にだけ表示を許可する

side menu

side_header

プロフィール

瓔悠

Author:瓔悠

リンク

最新記事

最新コメント

カテゴリ

いらっしゃいませ。

ごゆっくりどうぞ。

現在の閲覧者数:

カレンダー

08 | 2018/09 | 10
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

狼×嫁(うさこい)倶楽部・情報

会誌の情報についてはこちらへ 014.png 会誌の通販ショッピングカートはこちらへ 201709131130345a4.png

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

MATERIAL

【背景、記事テーブル素材】
レースの壁紙
レースの壁紙 様

【素材の加工】
FC2blogの着せ替えブログ

Powered By FC2 blog