【交差しない道標・9】
2017年06月01日 (木) | 編集 |
こちらの話は特殊設定のお話になります。

下記の『彩怜シリーズ概要について』の部分をクリックして、
そちらに明記された記事をお読みの上で
お話へお進みください。
もし、その記事内容に一つでも引っ掛かる事がありましたら
そっとリターンしてくださいませ。
どうぞ 宜しくお願いいたします

彩怜シリーズ概要について



【設定】

未来設定(彩怜シリーズ) ・  オリキャラ有り ・ 原作外設定有り

【注意事項】

こちらの話は彩怜クンシリーズの最初のお話、【最奥の鍵】より
以前の話となります。
なので、陛下は全く出てきません。

更に、捏造も甚だしく。
読む方を選ぶ内容になってます。

何でもOkだとお思いのゲスト様のみ
お進みください。





僕は、母さんが自分からいなくなるなんてことは絶対無いと信じてる。
だから、何かあったのかもしれないと思うんだ。
なら、僕が助けに行かないといけないんだ。
だって、僕には母さんしかいないのだから。


「ほらっ、おチビ君行くよ」
「僕はおチビ君ではないんだけどな・・・・・」

僕と連れ立って歩くのは、僕の家に訪ねて来た母さんの知り合いだと言う男性。

「あのっっ!行くって言っても、あなたは母さんの居場所が分かるんですか?」
「さぁ?分かんないけど」
「じゃあ、何処に行くつもりなんですか?」
「まずは、情報収集だよ」

僕の顔を見て、ニヤッと笑う。
その表情を見て、僕は一抹の不安を感じていた。

こんな事で大丈夫なんだろうか?
悠長にしていて、母さんの身に何かあっていたら・・・・僕は嫌な想像をしてしまい、ブルリと身体を震わせた。

「あの・・・そんな感じで母さんは見つかるんですか?」
「まぁね~。だってさ、この村から母ちゃんは出て行ってはいないからさ」
「うん?どうしてそんな事を知っているんですか?」
「だって、オレの仲間がこの村の出口付近を張っているからさ」
「張っている??」

―――僕と母さんは誰かに監視されているの?

僕の身体は、襲い来る緊張で咄嗟に固まった。
それを目ざとく感じ取った隣にいる大人は苦笑する。

「ホント、おチビ君はあの人に似てるよな~~。
瞬時に変わった空気の変化を感じ取る能力とか、その危機回避本能とか」
「あなたは・・・・一体、誰なんですか?」

僕は恐る恐る訊いてみる。
本当の事を答えてくれる確証なんてものは、無かったけれど。

「オレ?
だから言ったじゃんか、おチビ君の母ちゃんの古い知り合いだって」
「では、質問を変えます・・・あなたの名前は?」
「ああ、オレの名前ね~~オレは、浩大って言うんだけど」
「浩大さんですね」

僕は口の中で何度も範疇してみる。
そしてその名前の人物が過去に僕達親子に会いに来たことも無いし、
母さんからその名前が口に出されたことが無い事を思い返していた。

「どういった知り合いなんでしょうか?
申し訳ないのですけれど、僕は貴方の名前を母さんからは聞いたことは無いですし」
「そうだろうな~。だって、母ちゃんは多分忘れておきたかったんだろうし」
「忘れたかった?」
「まぁね」
「何を忘れたかったんですか?
それに、何故母さんは浩大さんの事を忘れたかったんですか?」」
「わりぃ、オレはそれについては話せないんだわ。
話すとオレの首が飛ぶからね」
「はい?」
「唯一、オレが言える事は・・・敵じゃないって事だけだよ」
「・・・・・」

僕はこれ以上問い詰めても、僕が欲する答えは得られないだろうと感じていた。
だから、僕は腹を括る事にした。

―――この人を信じよう。

僕はゴクリと唾を飲み込んだ。

「分かりました。
あなた・・・いえ、浩大さんに全てを任せます。
僕は母さんが無事に家に帰って来てくれればそれでいいのですから」
「りょ~~かい!オレに任せておけよ!」
「はいっっ!!」

浩大さんと僕は、まず村の外れの露店通りに行ってみることにした。
この露店通りの露天商は朝市もしていて、もう店開きしているだとうと見越してだ。
ここはこの村に住む人達も結構歩いているから、何か不信な事でもあれば露店主達は覚えているはず。
それにここでは村の女性とかとの情報交換の場にもなっているから、
露店主から何か情報を聞き出すことも出来るかもしれない。

陽が登りきってはいないが、やはり朝市が開催されるとあって露店通りではすでに準備が整っている。

「おっ、これは新鮮そうな果物だね~~1個いくらかい?」
「おやっ、見かけない人だね」
「まぁね~ちょいとこの村に用事があって立ち寄っただけだからね」
「そうかい!」
「そうそう、最近面白い話なんてないかい?」
「面白い話?」
「そう!」

僕は浩大さんの背中に隠されていた。
この露店のおじさん達には、母さんと買い物に来た時に会っているから。
ここで僕が前面に出てきていたら、話をしてくれないかもしれないし・・・。

「そうだなぁ~~あっ、思い出したけどよ。
最近この村の村長んとこのどら息子が、村外れの未亡人に求婚しているらしいな」
「未亡人?それは綺麗な女性なのかい?」
「綺麗・・・まぁ、綺麗かどうか、オレにはよく分からないけどさ。
その未亡人には子供がいて、子供の為に受け入れるって話だよ」

はい?
村外れって言ったら、僕の家があるけど。
母さんは未亡人なんかじゃない。
でも村長さんの息子さんって言ったら、昨日僕にしつこく言ってきていた。
母さんを説得して欲しいとか、何とか・・・。
僕は話を最後まで聴かずに、友達とまた遊び始めたんだけど。

「ふぅん、なるほどね~~楽しい話をありがと。
じゃあ、この果物2個もらっていくな」

浩大さんは露店主に果物2個の代金よりも少しばかし多いお金を渡して、
僕を伴ってスゥーと離れていった。

「おチビ君!お前の母ちゃんの居場所が掴めたよ」
「えっ?さっきの話だけで?」
「まぁね~~~~じゃあ、この果物食べて乗り込むとするか!!」
「はいっっ!!!!」

僕は受け取った果物をガブリと一口かじって、浩大さんの後に付いて行った。

母さん!待ってて。
僕が迎えに行くからね。

東の空には明るい陽が昇りつつある。
その方向に歩を進めて行った。


続く。











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コメント
この記事へのコメント
お久しぶりですm(_ _)m

息子の家庭訪問が終わって、「やれやれ」と思って遊びに来たら、更新直後だったのかしら?
ワーい拍手一番乗り!

彩怜くんファイト!ホント良い子だね。我が息子も見習って欲しい母でありました(笑)
2017/06/01(木) 17:38:30 | URL | Fullむんっ #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2017/06/03(土) 10:16:44 | | #[ 編集]
Fullむんっ 様

こんにちは~コメント有り難うございました
返信お待たせしました!!

お久しぶりです。
その後、お元気ですか??

Fullむんっさんもお忙しいようですね~~
くれぐれもご自愛くださいね~~
ジメジメした季節ですし。

多分更新直後だったのだと思いますよ~~めっちゃ嬉しかったです。
やっぱり更新したら、反応が気になるのでっっ!!


彩怜クン、非常に頑張ってます。
やはりこの子は良い子ですね~~
ウチの息子は・・・・・はぁ~~ってため息しか出ませんよ。
ハハハ・・・・。
マジで彩怜クンが欲しい~~~~~~~~(魂の叫び!!!)


続き、少しお待ちくださいませ。

2017/06/13(火) 14:51:58 | URL | 瓔悠 #-[ 編集]
ますたぬ様

こんにちは~コメント有り難うございました
返信お待たせしました!!


いつもコメントくださって、有り難うございますっっ!!
スッゴク励みになってます。

カエル、可愛いでしょ~~。
私も結構気に入ってますよ~~
ポップでカラフルで。
梅雨のジメジメも消えてくれそう~(とは言いつつ、雨あんまり降らないんですよね~~)


さぁて、浩大が活躍してくれるようです。
やっぱり見つけたのは、浩大だと思うんですよ。
だって逃がしてやったのも浩大だったし。
それにへーかにとって最も信頼のおける道具だろうし。


浩大&彩怜クン、無事に夕鈴を救い出せるかな?!
ファイトっっ!!!


2017/06/13(火) 15:05:04 | URL | 瓔悠 #-[ 編集]
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