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【桜恋謡は愛を囁く・5】 
こんばんは!!


丸一日開いてしまいました。
お待ち下さっていたゲスト様、スミマセン。
そして有り難うございます。

さぁ~~て。
ここら辺になると、最初に決めていたあらすじからは
かけ離れてきたりするんですよね~
でもそれが書いてて楽しくて、
更にはそれがリレーの醍醐味ですね。

はいっっ!!スンゴク楽しんでます。



それでは、続きにいきますね~


第4話はコチラから~(この世の春様)


***************




【設定】

本物妃 ・ 原作寄り ・ 夫婦設定

【注意事項】

こちらの作品は、ほんのりとネタバレが出てきますので
ご注意ください。





目の前の兎が悪いのだ。
こんなに可愛らしく、そして艶めいているのだから。
そして、そんな兎は無意識に自分を誘っているのだから。

だから・・・断じて悪いのは、自分では無い!!


「美味しそうなんだよね・・・・」
「はい?陛下、何か仰いましたか?」
「いや、何も?!」

本当に美味しそうで、今すぐにでも寝所へ連れ込みたくなる。
そして頬紅でホンノリと染まった頬に口づけを施して―――。

「君が、いけないんだ」
「えっ?」

夕鈴が黎翔の言葉に反応した瞬間、天井の模様が瞳に映り込んだ。
それはクルリと夕鈴の目線が切り替わった事を意味する。

黎翔によって長椅子に押し倒された夕鈴は抗議をしようとしたのだが、
それは叶わず―――。
もうすぐ咲かんとする桜の花色と同じ色の唇が塞がれた。

「あっ・・・・あぁ・・・・・・・うぅ・・・ん」

抗議する言葉は、意味の無い音に擦り替わり。
あえかな色香を纏った声が、響く。
熱い吐息が漏れ出した時、黎翔の舌が小さく開いた夕鈴の唇に割り入れられた。
口腔内を味わう様にゆっくりと動く舌は、夕鈴の口腔内をジワジワ蹂躙していく。
それに伴い、夕鈴の身体中の力は抜けていった。

「あぁん・・・・・・・・」

もう我慢出来そうに無い。
このまま食べてしまいたい。

まだ昼下がりであるにも関わらず、黎翔の理性が無くなっていく。
それは夕鈴にとっては不本意な事であるが。
このまま抱き上げて、寝所へ。
そして、そこで夕鈴を・・・・・・。
黎翔の欲情は、雄の本性と言うべきものであろうか・・・・。

夕鈴に迫りくる黎翔の魔の手。
ここで自分が止めねばならないが、
グズグズにされている状態の夕鈴はあまりまともな思考はないに等しい。
しかしそれでも夕鈴の今頭の中の全てを占めている『宴の成功』と言う絶対遵守の事柄がチラつき、
最後の理性で以て黎翔を止めに掛かる。

「へい・・・・・・か、だめ・・・・・です。
私・・・・・今か・・ら・・・衣装合わせが・・・・あるん・・・です」
「いいじゃないか。
このところ、すれ違ってばかりで夫婦の触れ合いも無かったのだから」
「でも・・・・・・・今は・・・・ダメ・・・・なんです」
「僕だって、夕鈴の気持ちを優先して今まで我慢していたけど。
もう、我慢したくないっっ」

狼から小犬へ。
甘えた声音で夕鈴を陥落させようと、黎翔の言葉つきが変わっていく。

「・・・・・・・・・・」

何も言わない夕鈴に、落ちたとほくそ笑む黎翔。
だが、この宴の成功を誰よりも願う夕鈴は一筋縄ではいかなかった。

「ダメっっ!!!ここで流されては、ダメなのよ!!!」

先程までトロリと蕩けていた薄茶の双眸に、光が宿る。
自分の上の黎翔の身体からスルリと抜け出すと、
サッサと身体を起こして少し乱れてしまった自分の衣装を直した。

そして黎翔にニッコリと微笑むと、こう宣った。

「陛下、お早く政務にお戻り下さいね。
私もこれから衣装合わせに参りますので」
「・・・・・・・・・」

黎翔は呆気に取られて、身動きが出来ない。
それは仕方ないであろう――――。

狼の鋭い牙で、兎は今まさに食べられる瞬間だったのだ。
それが、鮮やかにまんまと逃げられてしまったのだから。
こんな事になるとは、思いもよらず。

茫然自失な黎翔を置き去りにして、夕鈴は出て行ってしまった。

「えっ?何?今のは・・・・・・・。
このままお預けって事??
まさか、宴当日までお預けなんてことは無いよな」

ボソリと口から出た言葉は、静かな部屋に広がっていく。
それを聞くものは誰もいなかった。



続きます。















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