【優美な兎は何見て跳ねる??・7】(未来家族設定)
2017年03月19日 (日) | 編集 |
【設定】

未来家族設定 ・  オリキャラ有り ・ 原作外設定有り

【注意事項】

こちらの話は、前々ブログからの移行分を手直ししたものです。
移行忘れを見つけたのでUPしてみました。

そして、この作品は、【精悍な狼は何を想う?】の夕鈴sideと及び補足となります。






側近李順は、頭を抱えていた。
まぁ、それはいつものことではあるが・・・。
この国の王である、黎翔が絶賛不機嫌モード全開中なのである。

筆を一体何本折れば気が済むのか?!
可哀相な罪無き筆の残骸を見て、ため息が出てくるのである。
筆だってタダじゃあない。
それなりの値段がするってもんだ。

しかし、そんな事を黎翔に進言出来れば良いが、
今そんな事でもしようものなら自分の首が危うくなる事だってあり得る。
誰が、そんな危険極まりない事をするというのだ。

不機嫌な黎翔を御しえるのは、この世でたった一人だけ。
それは自分などでは無く、陛下の唯一の花だけだ。
その花がここにいないとなると、もう自分になす術はない・・・・・。

「はぁ~~~正妃様、早くお戻りくださいませ。
官吏達への被害がそんなに広がらない前に・・・・」

誰もいない執務室で天井を仰ぎつつ、李順は独り言を吐き出した。

「李順・・・・・優秀なあなたでも手に負えない事もあるんだね」
「公子っっ!!」
「母上は一体何処に行ったんだろうね。
浩大は知っているようだけど・・・・」
「その様ですね」
「で・・・父上は特に聞かなかったらしいよ。
だから、いつ探しに飛び出して行くか分からないから、
気を付けていた方がいいと思うけど」
「それは、困りますっっ!!
今、陛下に王宮から出て行かれると重要案件が滞ってしまいますから]
「そうだね~~じゃあ、僕が何とかしてみようか?」

遥翔の提案に、李順は安堵の息を吐き出す。
それを見て、遥翔は段々李順が気の毒になってきた。

全く、ウチの父上と母上がスミマセンっっ!!
関係の無い李順まで諍い事に巻き込んでしまって・・・。
この上は、僕が何とかしてみますから。

遥翔は、胸の内で李順へ謝り倒すのだった。

「ただ、母上の居場所が分からないと説得に行きようがないんだよ。
李順は、心当たりはない?」
「そうですね・・・まずは岩圭殿と青慎の所には行かないでしょうし。
水月が出仕している所をみると、紅珠の所で無い事も確か。
正妃様はここ後宮に上がられてからは、そう度々は帰省なさってはいませんから、
交友関係もそんなに複雑では無いと思うのですが・・・だから、昔からの友人が一番可能性としてはありますね」
「昔からの交友関係・・・・・か。
あっ、そう言えば!昔僕を連れて下町に行った事があって、
その時に昔の友達という人に会ったよ。
誰だったかな・・・・・・・確か、明・・・何とかって言っていたような」

う~~んと唸りながら、遥翔が考え込む。
それを李順はただただ見守っていた。

「公子クン、スゴイね~~とってもいいセンいってる!!」

執務室の窓の外から、呑気な声が聞こえてきた。
この声は、遥翔も李順も知っている人物のモノだ。

「「浩大!!」」

二人の声が重なる。
これで少しは進展しそうだ。

「まぁ、そこまで出てきたのなら答えを教えるよ。
正妃ちゃんがいる所はね~~昔の幼馴染である明玉殿の所だよ。
場所は、章安地区からは少し離れてもっと大通りにある所なんだけど、
案内しようか?」
「僕が行くから、浩大も同行して教えてよ」
「りょ~~かい!!!」

軽~い口調で、浩大は遥翔からの頼みを請け負う。
これで何とかなるかも知れないと遥翔は微かに笑みを浮かべた。



続く。






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