【交差しない道標・5】
2017年03月13日 (月) | 編集 |
こちらの話は特殊設定のお話になります。

下記の『彩怜シリーズ概要について』の部分をクリックして、
そちらに明記された記事をお読みの上で
お話へお進みください。
もし、その記事内容に一つでも引っ掛かる事がありましたら
そっとリターンしてくださいませ。
どうぞ 宜しくお願いいたします

彩怜シリーズ概要について



【設定】

未来設定(彩怜シリーズ) ・  オリキャラ有り ・ 原作外設定有り

【注意事項】

こちらの話は彩怜クンシリーズの最初のお話、【最奥の鍵】より
以前の話となります。
なので、陛下は全く出てきません。

更に、捏造も甚だしく。
読む方を選ぶ内容になってます。

何でもOkだとお思いのゲスト様のみ
お進みください。







「本当に貴女は強情な人だ。
だからこそ・・・・・・・・・・・・・・・従わせたい欲望が湧いてくるんだけどな」

夕鈴には、『だからこそ』から先の言葉は聞き取る事が出来なかった。
だって目の前の男性は、殊更に声を潜めて呟いたのだから。
背中にゾワリと嫌な感覚が走る。

目の前の男性の眼球が濁った色をしつつも、不気味に光るのが見えた。
そう、これは黒光りとでもいうべきシロモノだろうか。

ここで負けてはいけない。
こんな男の言いなりになってはいけない。

夕鈴はそれだけを思い、必死に煮えくり返る気持ちを押し止めた。

「兎に角、私は何度も申し上げましたけれど、
誰とも結婚はしません。
だから、もうそろそろ家に帰りたいんです・・・彩怜も帰って来ますし」
「そんな事、言わないで・・・もう少しだけ!ねぇ、お願いですから」

急に、男性は殊勝な言葉で嘆願してきた。
少しそれが不気味で、夕鈴はゴクリを息を飲んだ。

「いえ、本当にもうそろそろお暇したいんですけれど」
「僕が、まだ居て欲しいって言っているんですよ」
「・・・・・・・・・・はい」

男性のニヤリと厭らしく嗤う表情に押されて、夕鈴はつい『是』と答えてしまっていた。

もうどうすれば、いいのだろう。
この人、他人の言葉に全く耳を貸さないタイプみたいだわ。

夕鈴は解決の糸口が見えず、頭を抱えたくなる。

「オレはね、手に入れたいと思ったものは今まで何でも手に入れてきたんだ。
そりゃ、そうだろう!オレは所謂有力者なのだから」

有力者?そりゃ、確かにここではそうでしょうけれど。
こんな小さな村の村長の息子って言う肩書が何処でも通用すると思っている時点で、
自分が小者だってことを自分で公言しているようなものなのに・・・・。

夕鈴はため息を吐き出したくなった。
だって、こんな小者相手に黙っていなければならない事を思って。

自分は知っている。
真の覇者を。
この国の頂きにただ一人佇んでいる孤独な人を。
私が愛した、ただ一人の御方。

夕鈴が脳裏に愛しい黎翔の姿を思い描いていると、
その視界が遮られた。

それは少し自分から距離を取っていたはずの人物が、
自分に覆いかぶさってきていたから。

「何をするんです?止めてください!!!
大きな声を出しますよ」
「出せばいいじゃないか。
オレは別に無体な事をしようとしている訳じゃないんだからな」
「では、離れてください」
「だって、貴女が今にも逃げそうな感じだから。
逃がしたくないんだよな~~~。
だって、君の息子クンは上手く逃げられてしまったからね」
「息子???彩怜の事・・・・・・なの」
「ああ、そうだよ。息子クンもかなり強情だよね。
全く可愛げないったらありゃしないよ」

先程の林の中での事を思い出して、男性はチッと舌打ちする。

「・・・・・・・貴方は、彩怜に・・・・・何かしたの?」
「何もしちゃいないよ。たださ、『君がお母さんを説得して』みたいなことは言ったけど」
「どうして、子どもを巻き込むの??
止めてくださいっっ!!」
「じゃあ、貴女がオレの申し出を受けてくれればいいだけじゃないか」
「・・・・・・・・・・・」

夕鈴は目の前に迫ってくる男性の吐息が自分の首筋に掛かりそうな瞬間、
思いっきり両手で横へと払いのけた。
その衝撃で男性は夕鈴の真横の床に身体を転がった。

男性の体制がかなり傾いていたから女人の夕鈴でも出来た事で、
そのまま男性は気を失っていた。

「今だわ、これで帰れる」

夕鈴はそっと扉から出ようとすると扉の向こうには村長が佇んでおり、
決してその部屋から出さないよと瞳が物語っていた。


続。


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コメント
この記事へのコメント
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2017/03/15(水) 14:05:42 | | #[ 編集]
ますたぬ様

こんにちは、コメント有り難うございます
返信お待たせしました!!

ホント、村長~~~!!
って感じです。
ダメな子ほど、可愛いってことなんでしょうか・・・。
困ったお父さんです!!

さぁ、誰が助けてくれるんだろう・・・。
彩怜クンは頑張るんだろうけど、まだ9歳ですもんね。

続き、どうそお楽しみに


2017/03/17(金) 13:13:59 | URL | 瓔悠 #-[ 編集]
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