【優美な兎は何見て跳ねる??・5】(未来家族設定)
2017年03月11日 (土) | 編集 |
【設定】

未来家族設定 ・  オリキャラ有り ・ 原作外設定有り

【注意事項】

こちらの話は、前々ブログからの移行分を手直ししたものです。
移行忘れを見つけたのでUPしてみました。

そして、この作品は、【精悍な狼は何を想う?】の夕鈴sideと及び補足となります。





夕鈴が明玉とお酒も入る大人の『女子会』なるモノに興じている頃。
王宮では、未だに帰って来ない夕鈴について密かに話し合いが持たれていた。

それは、夕鈴の可愛い3人の子兎たちで。

「ねぇ、母さまがお戻りにならないのは、私のせいなの?」

一番末の子兎が、グズグズと泣いて瞳を真っ赤にさせる。
それを見かねた一番上の姉兎が、頭を優しく撫でて諭すように語り掛ける。

「ねぇ、嘩鈴、大丈夫だから泣かないで。
お母様は決して嘩鈴のせいなんかじゃないわよ。
いつもお忙しくなさっているから、
たまにはお休みが欲しくて下町へ行っているだけなのだから」

嘩鈴のせいではなくて、お父様のせいだから。
全く、お父様がキチンとお母様を繋ぎとめていらっしゃらないからこんな事になっているのだわ。

姉兎の秦鈴は、心の中で毒ずく。
表情には全く出すことは無いのは、流石『狼陛下の娘』だと言えよう。
だが、それを正しく看破している人物がいた。
それは、麗しき姉妹愛を醸している二人の目の前にいる人物だった。
その人物は、秦鈴へと意地の悪い笑みを送る。

姉上の心情くらい、僕にはお見通しですよ・・・・と。
それを見た秦鈴は、はぁ~と小さくため息を吐き出した。

「しかし、母上は一体どこに行かれたのやら・・・・・。
まぁ、どうせ浩大辺りはキチンと把握しているんだろうけど。
それを父上に報告しているのかは、怪しいところだな。
まっ、2、3日はお戻りにならないだろうね」

自分の考察を淡々と述べる、兄兎こと遥翔。
その声音は心配しているとかそういう感情は全く見えず、
事の成り行きを楽しんでいる様にも見受けられた。

「えっ、じゃあその間父さまは一人でお休みになるの?
それはお可哀相だわ・・・・」
「ふふっ、嘩鈴。それは無いよ」
「兄さま、それはどういう事?」
「それは、きっとお休みにはなられないからだよ」
「父さま、寝ないの?」
「うん、多分ね」
「え~~~どうして?」
「それは・・・・・父上は、独り寝なんてなされ「ちょっと!遥翔、その先はストップ!」」
「ああ、そうだね」

遥翔は、父が寝所で母に対してしている行為を把握していた。
それは秦鈴も。
でもまだ幼い嘩鈴に教えるべき事ではないと遮ったのだ。

「あのね、嘩鈴・・・・父上は、きっと政務を徹夜をしてでも片づけて母上をお迎えに行くから、
お休みにはなられないんだよ」
「そうなの?」
「そうだよ」

そう言うと、嘩鈴は得心がいった様でそれ以上訊いてくることは無かった。

「さてと、僕は浩大に探りを入れてくるとするよ。
母上の行先を・・・・ね。
あんまり帰って来ないのも正直困るんだよ。
王宮が荒れるから程々にしてもらわないといけないからね」

遥翔は小声で独り言を呟くと、姉妹二人に手をヒラヒラと振ってその場を離れて行った。
二人きりになった秦鈴と嘩鈴は、就寝の準備に取り掛かった。


続く。







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