【交差しない道標・2】
2017年03月08日 (水) | 編集 |
こちらの話は特殊設定のお話になります。

下記の『彩怜シリーズ概要について』の部分をクリックして、
そちらに明記された記事をお読みの上で
お話へお進みください。
もし、その記事内容に一つでも引っ掛かる事がありましたら
そっとリターンしてくださいませ。
どうぞ 宜しくお願いいたします

彩怜シリーズ概要について


【設定】

未来設定(彩怜シリーズ) ・  オリキャラ有り ・ 原作外設定有り


【注意事項】

こちらの話は彩怜クンシリーズの最初のお話、【最奥の鍵】より
以前の話となります。
なので、陛下は全く出てきません。

更に、捏造も甚だしく。
読む方を選ぶ内容になってます。

何でもOkだとお思いのゲスト様のみ
お進みください。








「おいっっ!彩怜、何だったんだ?」
「アレって、村長さんとこの・・・・」
「うん、そうだけど。
何の話だったかは、僕も良く分からないんだ」
「まぁ、オレたち子どもだもんな~」
「まぁね・・・・・・」

僕は特に友達にさっきの話を話すことは、殊更しなかった。
自分の母親が、あの村長さんの息子に求婚されているだなんて・・・・いえるはずも無かった。
だからそれ以上友達たちが訊いてこない事を、
心の底から安心した。

それから、僕たちは日が暮れるまで遊んで別れた。


「ただいま~~~~」

玄関口で、台所にいるであろう母さんに向けて声を掛ける。
しかし、僕の声掛けに答えてくれる明朗な声は聞こえてはこなかった。

「ねぇ、母さんっっ!!」

もう一度、音量を大きくてして母さんを呼ぶ。
だけどやっぱりシーンとして、声が返ってくることは無かった。

うん?
母さん、いないの?

でももう夕暮れ。
母さんが家にいないなんて、有り得ない。
僕は、そんなに広くはない家の中で母さんを捜索する。
台所、居間、浴室、僕の部屋・・・・・。
何処を探しても、母さんがいない。
気配を掴む事さえ出来なかった。

「・・・・・・・・・母さん・・・・・・どこに行ったの?
僕を置いて・・・・・・・・・」

僕は心細くなり、ポツリと呟いた。
そして頬を伝うのは、一筋の涙。
僕は慌てて、腕でゴシゴシと拭った。

だって、恥ずかしいから。
母さんがいない位で、泣くだなんて。

母さんは買い物に出掛けていて、少し帰りが遅くなっているだけだ。
いや、畑に行っているんだ・・・今夜の食材を採る為に。

でも、台所にはいつも買い物に行く際に持って行く籠は、定位置にきちんと鎮座している。
それにいつもは台所から匂ってくる母さんのお手製の夕餉の匂いもしない。
台所は冷え冷えとしていて、夕餉の準備は何一つされてはいなかった。

「母さん・・・・・・・・・・・・・・・」

僕は途方に暮れた。


続く。




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