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こちらの話は特殊設定のお話になります。

下記の『彩怜シリーズ概要について』の部分をクリックして、
そちらに明記された記事をお読みの上で
お話へお進みください。
もし、その記事内容に一つでも引っ掛かる事がありましたら
そっとリターンしてくださいませ。
どうぞ 宜しくお願いいたします

彩怜シリーズ概要について


【設定】

未来設定(彩怜シリーズ) ・  オリキャラ有り ・ 原作外設定有り

【注意事項】

こちらの話は彩怜クンシリーズの最初のお話、【最奥の鍵】より
以前の話となります。
なので、陛下は全く出てきません。

更に、捏造も甚だしく。
読む方を選ぶ内容になってます。

何でもOkだとお思いのゲスト様のみ
お進みください。










「ねぇ、君もきっと良かったと思えることなんだよ、彩君」

そう言い切った僕の目の前の大人を見て、
僕は『嘘だ』と不信感しか芽生えなかった。
だって、この大人の眼は濁っているように感じたから・・・・・・。


あの時・・・・・・・これは、そう。
父さんが僕たちを迎えに来てくれる秋の日の少し前の出来事。
もう、今の幸せがあるんだから話しても大丈夫だよね、母さん。
だって、今母さんは父さんの隣で優しく微笑んでいるのだから。

僕たち親子に何が起こったのか?
やっと話すことが出来る。
僕が、めちゃくちゃ腹が立った出来事を!
あの時、僕が承知していたら・・・今ここにいないんだろうな。
そう思うと、あの時の僕の判断は正しかったと言えるし、
ブルリと背筋が凍る思いがする。


「彩君、君が決めてくれるのが一番なんだよ」
「えっ、そんな事言われても・・・僕は良く分かりません。
僕なんかよりも、母さんがどう思うかだと思うし」
「でもね、君の意見も聞かないといけないんだよ」
「どうして、僕の意見が必要なんですか?」
「それは・・・その、まずは・・・・・・」

その大人は口ごもってしまい、何も言わなかった。
僕に対しては・・・・・・だけど。
でも僕は聞こえてしまったんだ。
小さな、ホンの小さな声で吐き捨てた言葉を。

「当人が良い顔しないんだから、
子どもから懐柔していかないと事は上手く運ぶわけが無いじゃないか」


これじゃあ、何の事なのか・・・分かりっこないよね。
うん。
実は、母さんに見合い話が持ち上がっているらしいんだ。
『らしい』というのは、僕にはまだハッキリと母さんが教えてくれていないからだ。

だって、今母さんはここにはいない。
僕は外で遊んでいるところを友達から引き離されて連れてこられた林の奥で、
この男性に詰め寄られていたんだ。

何故、こんな怪しい男のついてきたのか?
だって、この人、この村の村長さんの息子であって、
子供たちは皆顔は知っているからだ。
村の有力者には、例え子供であろうと逆らうなんて事は出来ないから、
友達たちも僕を快くこの男性へと差し出したのだ。

実のところ、僕はこの男性の事は余り好きでは無かった。
だって、自分の父親が村長である事をいいことに、
こんな僕達みたいな子供にも大きな顔をするから。
でも表立って、イヤだという顔はあからさまには見せられない。
だって、ここを追い出されるわけにはいかないからね。

「あの・・・・・・じゃあ、僕は失礼してもいいですか?」
「まだ、オレの話は終わっていないぞ」
「だって、僕では分かりませんって言いましたよね。
だからもうお話することは無いと思うんですけれど」

僕は深々と一礼を施し、その場から立ち去った。
林を抜けて、友達の待つ広場へと。

でもこれが、のちにあんな事になるなんて
思わなかったんだ。

はぁ~~
思い出しただけでも、頭が痛くなってくるよ。



続く。






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瓔悠

Author:瓔悠

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