【二人の宝珠】
2013年02月17日 (日) | 編集 |
【設定】

夫婦設定

【注意事項】

此方の作品は、『そして一つの可能性』のラストの
ホンの少し前の話となります。

かなり昔に書いた作品ですので、
現在の本誌の夫婦寄りとは、かなり違うモノになっています。
しかも、夕鈴は正妃になってますので、
何でもOKな方のみお進み下さい。







「ゆうりん、朝だよ・・・・早く起きてよ」
「朝・・・・ですか??」
「クスッ、朝なんだけど。ホントに可愛いよね・・・・夕鈴は」

眼にチカチカするぐらいの陽光が降り注いでくる。
確かに眩しいけど・・・・。

朝だっけ?
う~~~ん。

夕鈴が寝ぼけ眼を擦ってゆっくりと開くと、見上げれば破顔微笑の黎翔がいた。

うん?なぜ私が寝ていて陛下の顔が真上にあるの??

ガバッと身体を起こすと、ここは寝台ではなく辺り一面が青々と茂る草野原だった。

「ゆうりん、起きた?スッゴク気持ち良さそうに寝ていたよ」

隣を見ると柔らかく微笑んでいる陛下がゆったりと座っていて。
どうやら私は陛下の膝で寝込んでいたらしい・・・・・。

「ごめんなさい・・・・私・・・・黎翔様に膝枕して頂いていたなんて。
恥ずかしいです」

夕鈴が頬をほんのり朱色の染め上げ消え入るように囁き、口元を袖で隠し俯く。
そんな夕鈴の初々しさが愛おしくて、黎翔はその俯いた顔を掌で上げて瞼に・・・頬に・・・柔らかい唇にキスを落とした。

「キャッ」

可愛らしく小さな小さな悲鳴をあげて驚いてみるも、
夕鈴は幸せを噛み締めていた。

その時、お腹のなかで・・・・・『ポコッ、ポコポコッ』振動する何かが。
ここに居るんだよと主張しているのは、黎翔と夕鈴の宝物。
やっと宿った小さな愛しい命。

「この子も入りたいらしいですよ」
「父と母の邪魔をしたいらしい・・・困った子だ」

二人で育んだ愛の結晶が、もうすぐ二人の元にやってくる。
賑やかな毎日が始まる・・・・更なる幸せを思い馳せながら、
二人はアツイキスを交わした。

サァ~と吹き抜ける熱い一迅の風が、二人を取り巻き流れて行った。
誰もいない、秘密の午後。
二人と・・・・もう一人。
そう、三人だけの幸せな時間。



終。







2012.11.02 SNS初載
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