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【設定】

臨時妃 ・ 原作寄り ・ オリキャラ有り ・ 原作外設定有り








夕鈴さんは未だに黎翔殿のモノにはなっていない。
それは夕鈴さん達がこの国に来た時に、覗き見した時点で分かっていた・・・。
だから僕は黎翔殿の真意を知りたかったんだ。

悠はニコニコしつつも、腹の中ではそんな事を考えていた。
それを黎翔が知り得ているのか?いないのか?
二人の王の互いの想いは分からずに、時間だけが過ぎ行く。

あれほどの想いは、もう・・・そう有りはしないだろうから。
僕の初恋は実る事は無かったけれど。
だからこそ、夕鈴さんには幸せになって欲しいと切に思う。

「黎翔殿・・・・あなたの真意を」

悠がそう言いかけた時、会場がざわついた。
それは白陽国の衣装を身に纏った夕鈴が、
方淵と水月に連れられてこの会場へと入って来たのだ。
随行してきた侍女がここぞとばかりに腕によりを掛けて、
余すことなく夕鈴の可愛さ艶やかさを体現していた。

「これは、また・・・・・」
「はぁ~、見事に艶やかな」
「これが狼陛下の唯一か・・・・」

居並ぶ黄陵国の老大臣たちの感嘆の声が、アチコチから上がる。
それを背に受けながら、二人の王の居座へと夕鈴はしっかりと前を向いて歩く。
感嘆の声をものともせずに歩く姿は、気品に満ち溢れ・・・・・・。

その姿を見詰めながら、悠はポツリと呟いた。

「本来なら、夕鈴さんはこの国の王女だったんだよね。
あんなことが無ければ、輿入れまで僕がこの手で守れていたのに」

その言葉を、黎翔は聞こえない振りをしていた。
過去を憂いても、取り戻す事なんて出来ない。
それ位は悠も分かっているはずで、それに対して掛ける言葉を黎翔は持ち合わせてなかったから。

「夕鈴、こちらへ」

黎翔は立ち上がり、自分の方へと歩き来る夕鈴を招く。

「悠鐸様、陛下・・・・お待たせしてしまいました、申し訳ございません」
「いや、大丈夫だ」
「大丈夫ですよ、夕鈴妃。
こんなに素敵な貴女を見ることが叶うのならば、
いつまでも待てますから」
「有り難うございます」

優雅に微笑む夕鈴は、二人にとっての清涼剤であり・・・・。
先程までのバチバチと火花を散らす攻防が終わりを告げた。

「我が黄陵国の衣装も素敵でしたけれど、
やはり白陽国の衣装の方がしっくりときますね」

悠は優し気にニッコリと微笑む。
その笑顔は夕鈴とよく似ていた・・・・・。

「そうですか?私と致しましても、やはりこちらの方が落ち着きますが。
でも、実を申しますと黄陵国の衣装も何故かしっくりしていた様な気も致します」
「気に入ってくれたと考えても良いのですか?」
「・・・・・あの丈の短さだけは、慣れそうにありませんけれど」
「ふふっ、そうですか」

二人の間に流れる穏やかな空気。
それを見る黎翔の表情が一瞬だけ、苦いものを醸した。

それは何を意味するのか?
黎翔が知り得る事実を、自然な形で突きつけられたモノに因る。

「では・・・・夕鈴妃も戻られたことですし、
我が国自慢の楽師たちによる演奏をお聞かせ致しましょう」
「そうですか、それはとても楽しみです」
「悠鐸殿・・・我が国の随行している者の中にも楽に秀でた者がいるので、
その者も合奏しても良いだろうか?」
「それは、素敵ですね。では黎翔殿、是非に・・・・」
「氾 水月、そちに命じる」
「かしこまりました」

指名された水月は、座の傍に置いてあった琵琶を片手に楽師たちに合流する。
そして少しだけ音合わせすると、そのまま物怖じすることも無く優雅な音を奏で始めた。

両国の音色が、綺麗な和音となって響き合う。
互いの良い所を高め合い、美しい音色へと変化していく。

「これは・・・・・」
「綺麗だな」

二人の王は、満足気に聞き入っていた。

「素敵ですね。
両国のこれからを表しているようで・・・・・。
いつまでも悠様のお国とは、友好国でいたいものです」

夕鈴のゆったりとした言は、悠と黎翔が互いに感じていた事を言い当てていた。



続く。



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悠様!待ってました(笑)←
ん~~お兄様wんん~~夫(仮)wwどちらも対抗心が半端無いって(笑)お嫁さんは気苦労が絶えませんな…

台風!どんなですか?渦の右側が強い…と会社のおっさんが言ってましたが…我が県はモロに右側が当たるらしい…っても夜中に過ぎて行く様です。今はお日様サンサン。雲は多いけど台風?ナニソレ??ってなもんですよ(笑)

お気を付けて~~~~

こんにちは~コメント有り難うございます

う、うれしい~~
こうしてコメントがあると、テンション上げ上げになりますぅ~
何も反応無いと、寂しかったんで。

久々に悠様書きました!!
原稿書いていた間も書きたくて・・・でも原稿上げないと!!と。
かなりフラフラ揺れてしまいました(笑)

ホント、夕鈴頑張れ~~と言う感じでしょうか。
シスコンのお兄さんに、嫉妬心メラメラの夫。
どちらも厄介ですよね~~

うふふ、でも書いてて楽しくて。


台風ですけど。
風はやはり強いですね~~
雨はほとんど降ってません。
時折、ゴォーとかなり強風があるくらいで、何とか被害も出ないかと。
夕方位までは警戒しないといけないらしいですけどね~~

ご心配、有り難うございます~~


いやーん!久しぶりに悠さまだ(〃ω〃)
夕鈴との間に流れるほんわかな空気感に陛下もモヤモヤっとするんでしょうね。
いいっ!そこがいいっ!!←興奮しすぎ
しなくてもいいヤキモチをもっとして!

このお話大好きです!←前も言いましたね(^^)
でも、他のもください←
このコメントは管理人のみ閲覧できます

こんにちは~こんにちは有り難うございました
返信が遅くなりまして、申し訳ありません

久々に悠様を書きました。
ウキウキですっっ!!

やはり血のつながりは深いもので・・・陛下にとっては面白くないことかと。
フフフ・・・それが狙いなんですよ~
まんまるこ様にも共感いただき、嬉しい限りっっ!!←私も興奮!!

他の話と合わせて、また更新していきます。
どうぞ、またご訪問くださいませ。
宜しくお願いいたします


こんばんは!コメント有り難うございました
返信が遅くなりまして、申し訳ありません

まぁ、こんな辺境ブログまでようこそおいで下さいました!1
有り難うございます~~

こちらの話も『好き』って仰ってくださる方も多くて
有難いばかりです。
そうですね~~そろそろ終着点なのか?まだまだなのか?
続きはもう少しお待ちくださいませ。
う~~ん、まだ伏線回収し切ってないんですよね~~実は。

ボチボチ更新なのですけれど、
どうぞ宜しくお願いいたします

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瓔悠

Author:瓔悠

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