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【極めて非日常的な出来事・8】
【設定】 

現パロ設定  ・ 恋人未満

【注意事項】

こちらの作品は【アリスの口づけ】とは、
全く違う設定の現パロとなっております。

二人が出会い、そして繋がり結びゆく展開を
お楽しみいただけましたら幸いです。





大通りを、二人黙ったまま歩いていく。
それも手を繋いだまま。
繫がれた手の温もりに安心感を覚えながらも、
それでも何処へ連れて行かれるのか?夕鈴はボンヤリと不安が纏わりつく。
でも行先を訊いても良いのかが分からず、疑問を胸の奥に押し込めた。

そして、黎翔は怒っていた。
それは自分に対して……。
あんな所に彼女を放ったまま離れた事で、怖い目に遭わせてしまった事を。
自分が戻ってくるのがもう少しでも遅かったら……と考えただけで、
先程の奴らをあのまま逃がした事を正直後悔していた。
でも彼女が『もう、いい』と言ったから、彼女の言葉に従った。
そう、彼女が言ったから………普段ならあんな奴らを野放しにするなどと、有り得ない事で。
自分の二つ名が『狼陛下』と呼ばれる事の意味を再確認しないといけない!と自分を叱咤した。

「あの、れ、れ、れ、黎翔さん!
このまま、ど、ど、何処に行くんでしょうか?」

私はこの沈黙と不安感に耐えられなくなり、
しどろもどろになりながら社長さんに訊いていた。

「ハハハ……あの、夕鈴。そんなに大変な事を強いているのかな、僕は。
そんなに言いづらい?僕の名前。
さっきはすんなりと言ってくれていたのに」

何だか怒りが潮が引いて行く様に、治まった。
だって、彼女のあのつっかる様が……可愛らしくて。

「いえ、その、あの……さっきは勢いで言えたんですけど、
やっぱりよく考えたら社長さんなのに名前で呼ぶなんて恐れ多くて」
「そう?」
「……はい」
「でも、今は恋人なんだし」
「はぁ……でも、それはあくまで偽で、バイトで」
「でも、恋人でしょ」
「まぁ、そう言われれば、そうですけれど。
(それって、屁理屈って言わない?)」
「じゃあ、それでOKって事で!!」
「はい?」

社長さんは、ニコリと微笑んで片目を瞑った。
所謂ウインクっていうヤツだ……納得はいかないけれど、雇用主の言は絶対で。
仕方なく、私は小さくため息を吐き出した。

「あの、それで、今から何処へ?」
「そうだったね。パーティまでまだ時間があるから、
お互いの事をもっとよく知る為にお茶でもどうかなぁ~と」
「お茶ですか?」
「うん、そうだよ」

お茶ですか………何処に連れて行くつもりなの?
堅苦しい高級ホテルのラウンジなんて言わないわよね。
あんな所は、TVで見てるだけで十分!
高級なコーヒーも紅茶も喉を通らないわよっっ!

「どの辺りの?」
「どの辺り?ああ、場所って事?」
「はい……」
「その辺りで」

ハイ?その辺りでどの辺りなのよ!
全く謎掛けをしてるんじゃないんですけどっっ。

「あはははは。夕鈴ってホントに可愛くていいね」
「はぁ、ありがとうございます……」

いい大人に振り回されている。
いや、からかわれてる。
そんなに私って、ちょろいって思われてるのかしら?
確かに男性とこうして二人きりでいる事なんて、無いけどさ。
一応私だって女子高生なんだから、
恋人とデートって言うか…男性と出掛ける事くらいの憧れはあるわよ!

「ああ、場所だったね……あそこに見えるホテルの……「ちょっと待ってください!あんな高級そうな所は困ります」」

社長さんの指差す先は、超高層ビルのホテル。
それだけは阻止しようと、私は社長さんの言葉を遮った。

「そう言うだろうと思って、場所はあのホテルを曲がった先にあるスターホックスにしようと」
「あっ、スミマセン!!!スタホですね、分かりました。行きましょう」

私は恥ずかしさで、頬を染めながら先をスタスタ歩き出す。
それを後ろから追いついて、社長さんの手が私の手に絡まる。

「ほら、行こう!」

朗らかに聞こえる社長さんの声に一瞬聞き惚れながら私はそれを見透かされない様に、
行先のスタホを真っ直ぐに見詰めながら歩いた。


続く。







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(非公開コメント受付中)

これも好き〜╰(*´︶`*)╯♡
また来ちゃった…

スタホにウケた!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
何頼むのかなぁ。
黎翔さんはコーヒーかな?
思いがけず甘いの頼んだり、フラペチーノだったりするのかな?
ゆーりんは?なんて想像したりして…

どうなるのかなぁ。この2人は。
展開が楽しみです!!
まんまるこ様

コメント、有り難うございました。
返信、本当に長らくお待たせして申し訳ございません。


これもまだ書いていないんですよね~
現パロって、結構『エイッ』って勢いがないと書けなくて。
だって世界観が全く違いますからね~~

でもこれは最後まで書きたいという気持ちだけはあるんですけれど・・・。

スタホ!
私も行きたい~~~
えっ?
現実にあるのか?
それは文字違いのところはあるんですけれどね~~
スタホは無いよなぁ・・・・。


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