【決して見てはならない・5】
2015年11月25日 (水) | 編集 |
【設定】

未来夫婦・新婚くらい

【注意事項】

この話・・・どうもシリアス方向に傾いています。
いつものホワホワ感のモノしか受け付けられない!と仰るゲスト様は
ここでバックしてくださいませね。

え~~と、かなり捏造があります
ご注意くださいませ。









「浩大・・・・・・・ここに眠る人は誰?
知っているんでしょ」
「知っているけど、教えない」
「どうして?」
「それはお妃ちゃんがお妃ちゃんだから・・・」

そこまで言うと、浩大は言葉を切って口を噤む。

お妃ちゃんは優しいから、そいつらのことで心痛めそうだからさ。
だから言えないんだよ。

その後の言葉を口に出すことなく黙り込んだ浩大を見て、夕鈴は首を捻る。

「?」

浩大はもうこの話は終わったと言わんばかりに、手に持った花を一つの墓碑に捧げた。
片膝をついて、その墓碑に頭を深々と下げる。
そして、しばし身じろぎ一つしなかった。
それを夕鈴は、ただ黙って見詰めていた。

スクッと立ち上がると、浩大はそのまま立ち去ろうとした。
しかし、それは出来なかった。
自分の上衣の裾を引っ張る力を感じて・・・・。

「お妃ちゃん・・・・」
「ねぇ、浩大、教えて欲しいの・・・ここの事を。
私、何を聞いても驚かないし、ちゃんと受け止めるから。
それは陛下の妃として、私の役目だと思うから・・・・」
「・・・・・・・・」
「ねぇ、お願いっっ!!!!」

夕鈴の力強く輝く瞳は、断固として聞き出すという意思が現れていた。

「全く・・・・・・・・お妃ちゃんは頑固だね」
「褒め言葉だと取っておくわ」

夕鈴は浩大に向けて、ニッコリと微笑んだ。
狼の妖艶で策略的な笑みではなかった・・・のに、逆らえないモノがあった。

「はぁ~~~~~~~~」

頭をガシガシ掻きながら、浩大は深いため息を吐き出す。

「おぬしの負けの様じゃの」

突然二人に割って入る声。
ここに夕鈴を連れてきた張本人である老師の声。

「全くっ!じぃちゃんが余計なことをしてくれるからさ~。
何で買収されたんだか?!」
「わしゃ、何も買収なんかされとりゃせんわい!」
「じゃあ、なんで?」
「それは、その娘っ子の心意気に負けたんじゃよ」
「ふぅ~~ん」

浩大は、老師に向けてむっすりと機嫌の悪い表情を浮かべた。
仕方ないと観念した浩大は、夕鈴を見据える。

「お妃ちゃん、オレから何を聞いても大丈夫なのかい?」
「ええ」
「ホントに?」
「大丈夫だから」
「じゃあ、言うよ。
心して聞いて欲しい・・・・それが多分こいつらの為でもあると思うからさ」

浩大はそこに点在して並び立つ墓碑を見詰めて、ポツリポツリと語り始めた。

「ここはさ、オレみたいな隠密達の墓所なんだ。
大体隠密なんてやってる奴らは、オレも含めて身寄りなんて無い者ばかりでさ。
例え任務でしくじって死んだとしても、誰も引き取り手なんてないのさ。
だから死んでも、誰も弔ったりはしない。
下手したら、そのまま敵地に野ざらしのままなんてこともあったんだよ。
しかし、ある時・・・・・ある任務で死んだ隠密を不憫に思って、時の王がここに墓碑を立てたんだよ。
そいつは、王都壊滅を防いだらしくて・・・・そいつが自分の身一つで向かっていって、自分を犠牲にしてさ。
それから、ここは隠密たちの墓所になったってわけ。
でも隠密なんて、死んでもその身を俗世間に戻すことなんて出来ないから、
こんなところじゃないと、弔らえないんだよ」

そこまで言うと、浩大は夕鈴を見た。
浩大の言葉を一言一句逃すまいと、必死に耳を傾けていた。
その薄茶の瞳からは、ハラハラと透明な雫を零しながら・・・・・。
そして止めどなく流れる涙を止めようと両手で顔を覆って、必死に受け止めようとしていた。


やっぱりな・・・・・お妃ちゃんの事だからこうなるって予想はついたんだよな。
だからホントは知らせたくはなかったんだよ。
はぁ~~~オレ、狼に睨まれそうでマジでヤバいって感じだな。

「お妃ちゃん、大丈夫かよ?」

そっと肩に手を置こうとした瞬間、その手は払いのけられた。
新たに現れた人物によって。





続。






***************


次でラストです。
お付き合い下さり、まことに有り難うございます。
もう少しだけ、お付き合いくださいね。


続きは今晩UPしたいんだけどなぁ~~
出来るかいな????


そして本誌、いいですね~~~
またネタバレSS書きたくなったんですよね~~
但し斜め45度ほど、私の萌えはズレてますが・・・・。


瓔悠。





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コメント
この記事へのコメント
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2015/11/25(水) 20:45:43 | | #[ 編集]
冬眠中・・・様

こんばんは~コメント有り難うございます
返信不要!と書いてましたが、返信したいのでお名前は伏せて返信します。

う~~ん、今晩中に書きたいですが~~
どうかなぁ~~
まだ家事が残ってますし・・・・・ね。
でも書きたい!!!という気持ちがアリアリです。
なので、まぁ、少しだけ期待していらしてくださいませ。(笑)


毎日忙しそうですね~~
あちらはまだ読みに行ってないんですよ~
なのであとでお伺いしますね~~
お疲れのようですので、体調をお気をつけくださいませ。


毎日訪問くださり有り難うございます
2015/11/25(水) 20:53:47 | URL | 瓔悠 #-[ 編集]
こんばんはm(_ _)m
瓔悠さん、すっごいスピード更新(≧∇≦)
お邪魔しまーす!

ドアの向こうは‥この墓碑は‥

時の王様‥ありがとうございます T^T
瓔悠さんありがとうございます。
隠密さんの墓碑、存在してほしかったんです。
読めて良かった〜。

ついにラストが来ちゃうのかぁ。
うっ。感慨深い。


ウゲー
仕事終われ〜もう疲れましたよ。
宴会終わったのに次のお客さんが入ってきちゃった‥洗い物して終了時間まで静かに座っていたかった‥
ではまた〜!
2015/11/25(水) 21:27:14 | URL | タイフーンです( ̄◇ ̄;) 前回名無しでしたね‥ごめんなさい。わかってくださりありがとう(≧∇≦) #-[ 編集]
タイフーン様
こんばんは~コメント有り難うございます

前回のコメント!分かりますよ~タイフーン様って事!
何故か?
それはビームの色の事と、拍手数の事で!!
凄いでしょっっ!!!


まぁ、それは置いといて!
最近、結構更新してて・・自分でも凄いなぁ~と自分なりに感心していたりします。(笑)


はい、扉の先は隠密さんたちの墓所でした。
当たり~~~ですよ。
でもそれは単に当てたのではなく、タイフーン様の願望だったんですね。
書けて良かった~~~~

さぁ、ラストです。
今から書きます。

どんなラストなのか?は天のみぞ知る!!ですが
どうぞ最後までお付き合いくださいね。


うにゃ~~~お忙しいですね~~
今から忘年会・新年会シーズンですから忙しくなりますよね~
倒れたりしないように、体調管理はしっかりとなさって下さいね!!!
お疲れ様です!!!



2015/11/25(水) 22:47:55 | URL | 瓔悠 #-[ 編集]
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