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【設定】

未来夫婦・新婚くらい

【注意事項】

この話・・・どうもシリアス方向に傾いています。
いつものホワホワ感のモノしか受け付けられない!と仰るゲスト様は
ここでバックしてくださいませね。






長い通路の先。
そこにはまた扉があった。
その扉は重厚な作りでピタリと閉まっており、訪問者を拒んでいるようだった。

「この先なんですね」
「そうじゃ」
「開けても・・・・・いいのですか?」
「それをおぬしが望むのなら」
「はい、私は知りたいんです。
全てを」
「そうじゃな・・・・・・おぬしは知らねばならぬのかも」

隣にいる老師は、眩し気に夕鈴を見ていた。
その視線に夕鈴は後押しされるように、扉の前に立つ。
両手を扉に押し当てて、一気にその扉を押し開けた。

光りが扉の前から差し込んでくる。
そしてそのまま夕鈴の後ろへとスゥーと伸びていく。

この光の正体は陽の光だった。
天から降り注ぐ、柔らかな秋の陽光。
その光が網膜を刺激して、夕鈴は眩しさを感じる。
夕鈴は、目をギュッと瞑った。

暗くて狭い通路からの行き着いた先がいきなりの地上になるとは、
夕鈴は思いも寄らなかった。

やっと光に目が慣れ、夕鈴は恐る恐る目を開けた。
目の前に広がるのは、この王宮で見たことのない風景だった。

名もなき小さな花が、あちこちに点在して無造作に咲いている。
そんなに高くない木が植わっていて、陽の光を避けて日陰を作っている。

ただの四阿に見える。
だけど、四阿にあるはずのないモノがあった。
それは墓碑だった。
それも無数の。

「ここは・・・・・・・・・・・・・・・・」

夕鈴は言葉を失った。

こんなところに何故?
一体、誰のもの?

思いも寄らない夕鈴の脳内は、疑問符が漂う。
これは老師に訊いてもいいのだろうか?

「ビックリしたんじゃろ」
「・・・・・・・・・・はい、まさか、あの小部屋の奥にこんな場所があるだなんて」
「誰のものじゃと思う?」
「分かりません・・・・老師はご存じで?」
「まぁ、長く後宮管理人なんぞしておるとな」
「そうですか・・・・・・・・」

ポツリと言うと夕鈴はそのまま歩き出し、一番手前の墓碑の前で座り込んだ。
衣装の裾が、地面につくことなど厭わずに。
そしてそっと手を合わせ、瞳を閉じた。

風が静かに吹き抜け、夕鈴の長い薄茶の髪を揺らす。
時が止まったように、静寂が包む。

「どなたか分かりませんが、どうぞ安らかにお眠りください」

夕鈴はそう呟いた。
その声に続いて、老師でもない夕鈴でもない第3者の声が夕鈴の耳に届いた。

「嬉しいと思うぜ、そいつ・・・・・・・狼陛下の花嫁が手を合わせてくれるなんざ」
「こ、こ、浩大!」

夕鈴は立ち上がり振り返る。
そこには、神妙な面持ちの浩大がいた。

「お妃ちゃん、ここに来ちゃったんだな」

そう言うと、浩大は空を仰いだ。






続。










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なんと!更新が3つも有りますよ〜\(^o^)/
ドキドキのこちらから

あー!(◎_◎;)
明るいのね?地上の墓碑もあって‥

浩大が出てくるまでは命を落とさざるをえなかった赤子の墓かと、頭をかすめたんだけど。

浩大の《そいつ》発言でもしかしたら隠密さん達のかなって考えもでてきて。

次回がまた待ちきれない!
このコメントは管理人のみ閲覧できます

こんばんは~コメント有り難うございます

はぁ~~い
怒涛の3更新!!
トロい私がここまで更新することはほぼ無いかと。
お楽しみくださいませ。


はい、あの小部屋はただの通路への入口でしたので。
地上への抜け道だったんですね~


さぁ!
物語はクライマックスへっっ!!!
後、1・2話です。
どうぞお楽しみくださいませ。

そして誰の墓碑なのか?
それはお楽しみに~~~



こんばんは~コメント有り難うございます

ご心配有り難うございます!!
何とかトンネル抜けそうです。
新作が書けてきてるので・・・・・。

このままバンバン更新できればいいのですが~~
宜しければ、またご訪問してくださいね。


こちらの話はそこまでお待たせしなくてUPされると思います。

応援有り難うございます!!!

はじめまして!
白黒うさぎと申します

私は後宮と王宮をつなぐ回廊は牢屋だと思っていました笑
でも陛下の母上の墓がありそうですね……

こんばんは~コメント有り難うございます
返信お待たせしました!!

初めまして、こちらのダメダメ管理人・瓔悠です。
いつもご訪問くださり有り難うございます!!!


まぁ、そうだったのですね。
実はああいう場所だったんですよ~~
そうですね~~もしかしたら、静かにあるのかもしれないですね。
そして、陛下も度々訪れているとか。
うん、何だか絵が浮かびます。

楽しんでいただけたようで、良かったです。
有り難うございました!!


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瓔悠

Author:瓔悠

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