【肖像画が語るモノ・5】 
2016年03月27日 (日) | 編集 |
【設定】

夫婦設定 ・ 原作寄り

【注意事項】

こちらのお話は、青慎からみた視点で描かれてます。
更に、ほんの少しですがオリキャラ出てきます。

前ブログにて連載していたものですので、
現在の夕鈴と陛下の関係性とはちょっと違います。
かなりの捏造入ってますので、それを了承の上お読みくださいませ。





更衣室に入った父さんは、はぁ~~と大きな溜息をついて一緒に入ってきた僕をじいっと見ていた。
僕は飲み過ぎなのかな?と思い、慌てて水を貰いに行こうとすると腕を引っ張られて、
『大丈夫だ』とシッカリとした口調で止められた。

「青慎・・・・・夕鈴は幸せになれると思うか?」
「えっ?」
「考えてもみろ!王宮だぞ!!あんな怖い所で、夕鈴は笑って暮らせると思うか?」

話が話なだけに、僕は扉を開け周りに誰もいないかキョロキョロ見て確認をした。
大丈夫な事を確認した上で静かに扉を閉め父さんに向き合い、僕は笑って見せた。

「父さん、僕だって全く心配はないと言えばウソになるよ。
でもね、あの真摯な李翔さんを見たら、もう任せるしかないなと思うんだ。
それに姉さんのあの嬉しそうな顔を見ていたら、大丈夫な気がしてくるよ」
「そうか・・・・・そうだな。あのしっかり者の夕鈴のことだ、何処ででも逞しく過ごせるよな」
「そうだよ!!だから今日は笑って送り出してあげようよ。
ほら!皆が待っているよ、早く着替えて着替えて」

僕に急かされながら手早く着替え始めた父さんの手伝いをしつつ、
父親の心配と悲哀みたいなものを何となく肌で感じた。

僕も将来娘を持ったらあんな気持ちになるのかな??

「さぁ、出来たね!!じゃあ、会場に行こう」

僕は父さんと並んで指定された会場へと急ぎ足で向かった。

その会場は、几商店が経営する旅館の中でも一番大きな宴会場だった。
僕が几鍔さんに相談に行くと、シブい顔をしつつもこの会場を紹介してくれたのだった。
しかも会場費はウチの台所事情を考えてくれて、几鍔さんからの『御祝い』と言うことでタダにしてくれたのだった。

これには、ホントに助かった・・・・。
実際こんな大きな宴会場を自腹で借りるとなると、きっと膨大な金額になると思う。
結構下町では顔の知られた姉さんの結婚式となると、ありがたくも出席したいと言ってくれる友人・御近所さんが大勢いて、そこらの普通の会場では入りきれないのだ。

「あら、青慎君!いいところに来たわ。ちょっと見て欲しいモノがあるのよ」

商店会のおかみさんの一人に呼び止められ、僕はそのおかみさんについて行くことにして傍に居た父さんにはそのまま先に行ってもらうことにした。
そして僕が連れて行かれた先は、厨房だった。
厨房には8人ほどのおかみさん達が居て、忙しなく料理の最後の仕上げをしていた。

「わぁ~~~美味しそう」

思わず率直な感想を言った僕におかみさん達が、色々味見を持ってきてくれた。
普段は口にすることが出来ない婚礼の際の特別な料理が並んでおり、どれもこれも美味しかった。

僕が『美味しい、美味しい』と伝えると、おかみさん達は自慢げに料理の説明までしてくれた。
そして会場へと運ぶ手筈を整えたおかみさん達は、満足気に会場へと団体で向かった。
その波に遅れまいと僕もトコトコついて行った。
会場に入る前に隣の控室に姉さんの様子を見に行くと用意された大きめの椅子に腰かけ、
緊張しているのか何度も深呼吸を繰り返していた。

「姉さん、大丈夫?」
「青慎・・・・何だか、緊張して来たのよ。
王宮での婚礼の式典はちゃんとやってのけたのだから、
もう緊張はしないと思っていたのに・・・・」
「姉さん、大丈夫だよっっ!!出席しているのは友達や近所の人で知らない人はいないんだから、普段の姉さんでいいんだよ」
「そうよね!ここでただの汀 夕鈴だものねっ。忘れていたわ・・・・陛下も『李翔さん』だもんね」

お互い顔を見合わせて『あはは』と笑うと幾分緊張が解けたのか、姉さんの表情は柔らかいものに徐々に変化して行った。
そう、いつもの見慣れている僕の自慢の姉さんの顔だった。

「じゃあ、僕は先に行くから・・・・・って、そう言えば李翔さんは?」
「ああ、李翔さんなら、さっき几鍔が来て『話がある』って連れて行かれてしまったのよ。
どこまで行っているのかしら??」
「そう、几鍔さんが・・・・・」

恐らく、几鍔さんは色々聞きたい事や言っておきたい事があるんだろうな。

僕は二人が何を話しているのか何となく予想はついたのだが、
姉さんに余計な心配を掛けることもないので黙っておく事にした。

「きっと直ぐに戻ってくるよ。姉さんは心配しなくてもいいと思うよ」
「そうね」
「僕は父さんも気になるし、先に会場に入るからね」

姉さんに断りを入れてから、僕は控室を後にして会場へと入って行った。


続。




****************


ずっと更新無くて、スミマセン。
兎に角、毎日忙しく過ごしてます。
身体が持ちません・・・・正直言って。


コメント返信、少し待っててくださいね。
何か更新したくて、更新を優先してしまったので。
いつも有り難うございます!!!


瓔悠。







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コメント
この記事へのコメント
更新嬉しいです(o^^o)
でもお忙しい様子がありありと浮かぶほどですのでコメント返信は不要ですよ。
閉めないでくださってさえいただければ充分です(^^)
お身体ご自愛くださいませ。
2016/03/27(日) 06:11:24 | URL | まるねこ #-[ 編集]
瓔悠さん、おはようございます\(^o^)/

更新ですね〜♪( ´▽`)
嬉しいなぁ!
返信、私も良いですよ〜
読んで下さってるの分かっているので(=´∀`)人(´∀`=)

時間よ時間。降ってこいこーい。
今日は野球当番もあってまた時間が無いですよ‥。
弁当の前に米が無い!精米も行か
って事で今精米中です!

昨日家事しながら見ていた録画ミュージックステーション。卒業特集みて泣きながら歌ってました。まぶた腫れて大変です((((;゚Д゚)))))))

また更新待ってるからぁぁぁぁ!←催促普通になってきた♡
2016/03/27(日) 06:38:32 | URL | タイフーンです(≧∇≦) #-[ 編集]
こんにちは^^

春って忙しいよね・・・。うん。
忙しく過ごしてるのは解ってるから、私もコメ返信不要ですよ^^
私も息子が春休みで面倒ですなぁ・・・と思っていたら、家にいない・・・。
ま、クラブはあるんですが帰宅してからも御飯食べたら出かける。
こういうところが小中とは違うなぁと感じます。
家にいるとPC占領されるから出かけて欲しいけど行かれると寂しいというなんとも矛盾してます(笑)
クラブ終わりで連絡してきて

「先輩と御飯食べに行く」
「今日合同練習で友達と会ったから遊んでから帰る」
「御飯いらない。食べて帰る」
書けばご飯の事ばかりですね(笑)

今日は体調不良でゴロゴロ・・・。
でも夜には町の用事があるので行かないといけない・・。
しんどいので行きたくないよ~。
2016/03/27(日) 13:57:38 | URL | ママ #-[ 編集]
まるねこ様

こんにちは~コメント有り難うございます
返信大変お待たせしました!!


わぁ~~い、喜んでいただけて嬉しいです!!!
何となく忙しいですね~
今日も、息子の入学に必要な用品を買いに行ったり、娘を美容室に連れて行ったり、
市役所に書類をもらいに行ったり、入学内祝いを注文に行ったり。
全く、休みなのにドタバタしてました。
休みに時は、アチコチに駆けずり回ってます。


コメント返信はしたいので、しちゃいました!!!
だってこうしてコメントをいただけて嬉しかったですから、
その気持ちを表したくて~~

いつも有り難うございます!!!


2016/03/29(火) 15:45:00 | URL | 瓔悠 #-[ 編集]
タイフーン様

こんにちは~コメント有り難うございます
返信大変お待たせしました!!


更新しましたよ~~
そしてコメント返信もしてますぅ~~(笑)
スッゴク、コメントが嬉しくって・・・だから私も返信したいの!
でもいつもお待たせしてしまうんですけど・・・。

ホント、時間が降ってきてくれればいいのに~っていつも思います。
それも何もしなくていい自由な時間が・・・。
今日も忙しかったし。
(ホントは、掃除もしたかったけど・・・疲れて後回しです!)


催促してね~~
その催促見たら、俄然やる気が出て来るもんっっ!!!
(↑ 私結構天邪鬼な所があるからね~~フフッ)

2016/03/29(火) 15:54:24 | URL | 瓔悠 #-[ 編集]
ママ様

こんにちは~コメント有り難うございます
返信大変お待たせしました!!

どうして春って、こうも忙しいのでしょうか?
新学年、新入学などがあるからだけどね。
まだ買い物も全部終わってないし・・・・。
子供たちが遊びたいばかりで、中々買い物に付き合ってくれないから~


マァマん宅の息子クンも忙しいようだね~
でもそれはマァマにとっては寂しいもんだよね。
何となく分かるなぁ~
でもウチはまだ家にいる時間が多いもんね。
中学になったらどうなるかな?!


体調はどう?
マァマも忙しくて、疲れているんじゃない??
休めるときは休んでね~~
心配だよ~~~

2016/03/29(火) 15:59:07 | URL | 瓔悠 #-[ 編集]
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