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【傍迷惑な歓迎・4】
【設定】

臨時妃 ・ 原作寄り ・ オリキャラ有り ・ 原作外設定有り







全く相手国の国王って、何のために私を見たいんだか??
交渉相手の王妃を見たいだなんて、どうせ髭もじゃらのオジサン国王なのよ。
相手が年上だから、陛下も断りにくかったんじゃないかしら。

相手を知らないとは、まったくもって想像の翼が広がっていくものである。
夕鈴の頭の中では、相手国の国王は顎髭を蓄えた恰幅のいい中年の王様像が出来上がっている。
そして、周りに若い女人を侍られているような・・・・・。

まぁ、逢った時の衝撃は計り知れないのだが。
相手が若くて颯爽としている王なのだから・・・。



さて、食事も終わりあてがわれた宿屋の一室の長椅子でくつろぎながら、夕鈴はぼんやりと考え事をしていた。
黎翔の云っていたことが、頭から離れない。
『いつもよりも夫婦らしく』・・・・・・そんなこと云われても、どう振る舞えばいいのかわからない。
いつもだって、十分夫婦らしいつもりだった。
陛下の甘い言葉に翻弄される自分。
これ以上のことを云われたら、どう返せばいいのか・・・全く見当もつかない。
それに私は耐えられるのか??
更に陛下の優しさにどっぷり浸かってしまったら、胸の奥にしまい込んだ恋心が溢れ出してしまうかもしれない。
そうなったら、もう取り返しがつかない。

「はぁ~~~~~~簡単に旅行に行ける~なんて、はしゃいだ私がバカだったわ。
甘い話には裏があるっていうように簡単にいくわけがないのよねぇ。」
「誰がバカだって??」
「へ、へいかっっ!!!もう上がられたのですか??」
「うん、いいお湯だったよ。夕鈴も一緒に入ればよかったのに。」
「は、はぁ???何を云っているんですかっっ!!!
ダメですよ!!!夫婦でもないのに!!!」
「僕たち、夫婦でしょ。」
「ち、違います!!!!!」

夕鈴は黎翔の言葉に、真っ赤になって必死で否定する。

こんなことじゃ、先行きが不安で堪らない。
一体、相手国で何をさせられるのやら。

真っ赤な顔してワタワタ慌てている夕鈴を横目で見ながら、黎翔は面白しくてたまらないとでもいうようにニヤリと口角をあげる。

夕鈴は、本当に可愛い反応を見せてくれるよ・・・飽きないほどにね。
こんな可愛い夕鈴を悠殿に見せつけてやろう。
僕たちの仲睦ましさをしっかりと見せないと、どんな嫌味を云われるかわかったもんじゃないからね。

「夕鈴、お湯に浸かっておいで。何なら僕が背中を流してやろうか??」
「結構ですっっ!!!」

夕鈴は逃げるように、湯殿へと直行する。
その背中を眺めながら黎翔は、悠に対する対策を考え始めていた。


まずは夕鈴には悪いけど、部屋は二人同じ部屋にしてもらう。
これは、夜も一緒に寝ているということの証。
これが一番手っ取り早い。
夫婦、もしくは恋人関係であることをアピールできる。

でもそれだけでは悠殿は納得はしてくれないだろうから・・・・あとは、どうすればいいのか。
それにしても、関税交渉のことよりもこちらの対策を念入りに考えないといけないとは。

黎翔は己に降りかかった難問を、如何にして解決すべきかを真剣に考えていた。
そしてそのころ、夕鈴は湯殿の中で・・・・・・これからの陛下とのより深い夫婦ごっこについて不安でいっぱいになる胸の内を一人落ち着かせようと、のぼせる寸前まで湯船に浸かっていたのだった。



そうして長い夜が更けていく・・・・・・。




続。
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