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臨時妃 ・ 原作寄り

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前々ブログ『遥か悠遠の朱空へ』からの再録です。







「あっ、李翔さん、その瓦紙は捨てたらダメですよ!!」
「えっ、どうして?」

何気なく、読み終わった瓦紙を屑かごに入れようとした黎翔にすかさず『待った』を掛ける。
夕鈴はその瓦紙を受取って、丸まってシワシワになったものをキレイに広げて皺を伸ばす。
その行為を不思議そうな表情で眺めて、手伝おうと手を伸ばしてみた。

「あっ、大丈夫ですよ、私がするので・・・これは、下町廃品回収で出すんです。
そしてまた再生されるんですよ!!!
今からは何でも無駄をやめて、自然保護に努めた方がいいですよ!!」

夕鈴は、握り拳を高く上げて力説している。
そして、その瓦紙を纏めている古紙専用の箱にしまいこんだ。

しかし、夕鈴は何でもよく知ってる・・・流石に主婦だと言うことか。

黎翔は、そんな夕鈴を尊敬のまなざしで見詰めていた。
その視線に気がついた夕鈴は、恥ずかしげに頬を染める。

しかし、その可愛らしい表情も少しだけで・・・・直ぐに、キリっと引き締まり黎翔を真っ直ぐに見据えると、ここぞとばかり進言してきた。

「そうそう・・・無駄って言えば、私常々思っていた事があるんですっっ。
後宮のお風呂って、どうしてああも無駄に大きいんでしょうか?
そしてそこにお湯は無尽蔵にかけ流し・・・私一人しか入らないのに勿体無いです!!」

夕鈴は、腰に手を当てて一気に巻くし立てた。
その、シッカリした物言いに、黎翔は少し困惑する。

「じゃあ・・・勿体無いと言うなら、良い解決法があるよ」
「えっ?それは、なんですか??」

可愛いと言うか、素直と言うか。
夕鈴、キラキラお目目で僕の回答を待っているよ。
僕が何を言うのか、想像だにしていないんだろうな。

「僕も入るってことは、どう??」
「うん、いいですね・・・では、先に入って下さい。
私がその後に入りますから」


うんん???何かがオカシイ・・・。
夕鈴は恥ずかしがらずに、僕との入浴を了承した。
もしかして一緒にではなく、僕が上がったら入るってことなのか?!


夕鈴を見ると、鼻歌を歌いながら他の古紙を纏めている。
そして、心配事が一気に解決してスッキリとした面持ちで。

やっぱりそうみたいだ~~~。
如何してわかってくれないのだろうか。
普通・・・・一緒に入るって事位、ピンとくるだろう。

「はぁ・・・・・・・・」

そう、十分過ぎるほど理解している筈なのに、
夕鈴の鈍感さに頭を抱える黎翔だった。


「よっし、これで次回の下町廃品回収もバッチリだわ!!!」


やっぱり夕鈴は夕鈴であって、他の何ものにもそうそう変わる事は無いっっ!!!




終。




2012.06.26 SNS初載


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瓔悠

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