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2010.07.01 (Thu)

【正夢??】

【設定】 

臨時妃 ・ 原作寄り

【注意事項】

前々ブログ『遥か悠遠の朱空へ』からの再録です。
そしてこちらにUPするにあたり、手直しをしております。










「おめでとうございます」
「お幸せに~~」
「お綺麗ですよ~~~」

たくさんのどよめき声が聞こえる。
あちこちから。

ねぇ、誰に言っているの?

でも誰も答えてはくれずに、
ただ歓声がさざ波の様に私の耳に押し寄せる。

「おめでとうございます~~」

未だ、聞こえてくる・・・・・・。

「夕鈴・・・・ほら皆が君を見ているよ。
手を振ってあげて」

隣から聴こえる声に聞き覚えが。
耳に残って消えない。
この心地よい声は陛下だわ。

「へ、いか・・・・」

横を向くといつもより豪奢な衣裳を身に纏った男前な陛下が、
怪訝そうな顔で私を見ていた。
自分自身を見てみると私の衣裳もキラキラ煌めく宝石が随所にちりばめられ、
凄く豪華で・・・。
一体いくら掛かってんのよ~~と叫びたくなるくらいの衣装だった。

そして私が今いる場所は、これまた豪奢な屋根無しの馬車の座椅子で。
白い花がそこらかしこで降っていて、まるで季節外れの雪の景色を見ている様。

お祭り?
何かの感謝祭?
収穫祭?

私がポケッとしていると、隣の陛下から頬に軽く口付けの洗礼がきた。
それと同時に、群衆からの歓声が更に高まる。

私は頬を赤らめて、下を向くしか出来なくて。
でも陛下は嬉しそうにただただ私に微笑みかけていて、
そして前を向いたかと思うと陛下は片手を高くあげて群衆に答えていた。

そして群衆の熱は最高潮に上がり、大きなうねりとなって押し寄せた。


***********

そして、そこで周りの景色がグニャリと歪んだ・・・・・・。
フゥッと目が覚め、意識がハッキリと浮上してくる。

何か凄い夢を見ていたような?
でも思い出せない・・・・何だったのかしら??

でもそれは恐らく嬉しい夢。
だって起きぬけの私の頬が緩んでいるのだから。

今は、思い出せなくても。
それでも、意識下で降り積もる。
この恋心と共に。



そして、いつか思い出す。
同じ場面で、既視感を伴って。



終。





2012.09.20 SNS初載



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