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【天と私の想い】
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臨時妃 ・ 原作寄り

【注意事項】

前々ブログ『遥か悠遠の朱空へ』からの再録です。
そしてこちらにUPするにあたり、手直しをしております。











・・・・眠れない。
もう夜明けも近いはずだけど。
私はこの想いを抱えて、一体幾晩眠れない夜を数えているのかしら?

夕鈴は徐に起き出し、回廊に裸足のまま踊り出た。
見上げた西の空には、沈みいこうとする欠けてない丸く白い月。
静かな夜を包みこみ全ての生物を優しく照らした役目を終え、今、正に沈みゆく。

そして反対の東の空には、一日の始まりを告げるかの様に昇り始めようとする太陽。
全ての活動を支え、新しき生命をも生み出せる陽の光り。

私はどちらなのだろう、あの方にとって。
それともどちらでもない、存在なの?

二つが同時に天に存在し、私を惑わす・・・・。

こんなもの想いに耽るのも、きっと昨夜みた夢のせいで。
あの方の隣に並んでいた、お人形の様にキレイな女性。
あの方に似つかわしくて、一対の雛の様だった。

それを私は目の前でまざまざと見せつけられた。
私は言葉も出なかった。
そう、一言だって発することは出来なかった。

あれは、きっといつかの未来で。
私に訪れるであろう、いつかの現実。

頬に一滴零れ落ちた雫。
そして、次々に溢れだした涙。

只の夢なのに否定できない自分がいる。
それは自分が恐れているから?
いつか別れがくる事を知っているから?

「何を泣いている?」

後ろからふんわりと薫る、香の匂い。
優しく回された腕。

「へいか・・・・・」
「私がいないところで、独りで泣かないでくれ。
その涙を止める事が出来ないのだから」

私の身体が硬直して動けない。
ときめきと自戒がせめぎ合い、私の中を駆け巡る。
でも、この優しい腕から離れたくない・・・・今は。

そして、夕鈴はそっとそのまま目を閉じた。
今ある現実を心の奥で確かめるように。




終。



このSSSは、朝旦那を駅まで送る時にみた空の風景から生まれたモノです。




2013.01.22 SNS初載





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