【アリスの口づけ・1】 夕暮れの待ち合せ 
2015年11月06日 (金) | 編集 |
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この作品は、某SNSのコミュニティにて開催されたハロウィンパーティに合わせて
『花の四阿』管理人・さくらぱん様とコラボした作品を私なりに加筆したものです。

【設定】に表示しております通り、現代パロディの作品となっておりますので
ご注意の上で閲覧くださいませ。













眩い西陽が、私の影を伸ばす・・・もうすぐ陽が暮れようとしている時間帯。
夕闇が迫る空は、淡いラベンダー色に染まり出していた。
凄く綺麗で、私は思わず見上げて暮れ行く空を堪能する。

「この時間帯はいつも忙しくて空なんて見上げてる暇はないから、
夕暮れの空がこんなに綺麗なんて忘れてしまっているのよね~」

まだ空には星はない。
でも灯り始めた街の灯りが、煌く星のように一つずつ増していく。

そんな時刻に何故か私は話題のテーマパークの入り口で、ひとり佇んでいた。
テーマパークの入口ゲート前の時計は、午後5時半を指している。
黎翔さんとの待ち合わせ時間は、確か午後5時だった。
なのに、いくら待っても黎翔さんの姿は何処にも見えない。

段々、本当に今日のこの時間に待ち合わせだったのか?と不安がよぎる。

「遅いなぁ~~ ホントにここで良かったのかな?
黎翔さん、どうしたのかしら?」


左右どちらの道から来るのか分からなくて、首を左右に振りながら待っている。
そんな私の顔は、きっと待ち人顔のはず。

普段忙しい黎翔さんからの急な誘いで来たというのに、誘った本人はまだ来ない。

【明日の5時に遊園地前で】

珍しく 用件だけの短いメール。
メールを読んだ私はクスリと笑みが零れる。

よっぽど忙しいのかしらね~私的には嬉しいんだけど、無理してほしくはないんだけど。
でも久々のデートだから、やっぱり本心は嬉しいのよね。

そう思ってしまうのは、大好きな彼を思うからこそだったけれど。
こうして実際デートの誘いがあると、やっぱり ウキウキしてくる気持ちを私は抑えられなかった。
そんな私は中々寝付けない夜を過ごす羽目になった。

私がボンヤリ昨日のことを思い出していた時だった。


ドン っっ!!!!

「んぎゃ!!だっ・・・誰っ???」

急に背後から、ギュっと抱き締められて大きな衝撃が身体を走る。

もしかして、ち・・・痴漢っ?
えっ、こんな道端で???
私・・・・むね、・・・胸触られてるぅ!!

「ちょっと!いい加減・・・・・・」

私が叫ぼうとした瞬間、私の耳に届く聞きなれた声。

「夕鈴っ、ごめん!!お・ま・た・せっ!」
「黎翔さん!?」

一瞬、心臓が止まったよ~~黎翔さんのバカッ!バカッッ!!


右でも左でもなく突然背後からギュウギュウに抱きしめてきた恋人に、
私は物凄くびっくりしたのだった!

嘘でしょ?!
なんで……後ろからなの?
更に胸触っていたわよねっ!

「黎翔さんっ!驚かさないで下さい!!」


予想もつかない方向からの突然の恋人の出現に、ドキドキ早打つ動悸が治まらない。
まだ治まらない心臓は、自分の耳の奥で耳障りな音を立てていた。
次第に潤む私の瞳は大粒の涙を溜めたまま、彼に抗議した。

「もうっ、心臓が止まるかと思いました!
もっと普通に来てくださいっ!普通にぃぃぃ!」

「で、いつ?いつ、来たんですか?」

「私、左右の道を見てましたけど、車も人すらも通りませんでしたよ?」

「しかも後ろから来たということは、遊園地の中から来たんですよね!
私が 待ち合わせの場所を間違えました?」

矢継ぎ早に黎翔さんに質問をしてしまうのは、この恥ずかしい状況を一刻も早く改善して欲しいから。

黎翔さんの腕の中にすっぽり納められた私の身体を、
即刻離してもらおうと身をよじって努力してみたものの・・・・所詮無駄だった。

私を強く抱き締めて離してくれない恋人は、楽しそうにクスクスと笑いながら私の耳元で囁いた。

「夕鈴は、間違えてなんかないよ。時間に遅れたのは悪かった・・・・・・」

ヒャアアアア~~~~声無き悲鳴。

久しぶりに会う恋人からの生の囁き。
腰砕けそうになる色気ある魅力的な声が、吐息混じりに耳を嬲る。

ここは遊園地の入り口で、こんな往来じゃあ人の目もある!
お願いだから、早く!兎に角早く私を離してちょうだいっっっ。

そんな恥ずかしい状況と久しぶりに出会えた喜びとで、私は林檎のように顔が染まるのが分かった。

しかしふと辺りを見渡すと、何故か私と彼の二人しかここには居ない。
平日の夕方とはいえ、いま巷で話題の遊園地。
何故か園内から出て来るお客さんも、一人も居ないことが不思議だった。




続。










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コメント
この記事へのコメント
あああああ・・・。もしかして、黎翔さんのことですから、アレしちゃったとか?
どさくさに紛れて・・触ったの?黎翔さん。彼氏じゃなかったら、けーさつものですよ(笑)

お久しぶり~^^
あ、コメ返信もありがとう。

遊園地で思い出した娘の小悪魔ぶり(笑)
ある男の子からデートのお誘いで出かけた娘。その帰りにクリスマス時期のUSJに行ったことない話から次はUSJに行くという話になったみたいで、男の子は二人で行こうとはいえなかったようで「皆で行こうな」といわれたらしい。
そのときはそれで会話は終わったらしいのですが、ラインで
「おれ、結構楽しみなんだ」「いつ行く?なんにんで行く?」との問いかけとその他の話の内容から本当は二人で行きたいんだな、という勘が働きそっけないそぶりで返答したらしい。内容は以下。

「皆って?誰?友達って?なんにんで行くつもり?」などなどと返答したのだとか。
彼氏じゃないよねぇ・・・と心で突っ込み。

すると・・・

「じゃあ、二人で行く?」との返答あり。
その直ぐ後に(娘が返信する前に)
「やっぱり、二人で行きたい」とのこと。
そして二人で行くとなったからには奢ってくれるでしょう!と言っていた娘は小悪魔だと思ったのでした。
男の子にしたらクリスマス時期に恋人でもない自分と出かけてくれるのかとか葛藤があったのかもしれないね。断られるのが嫌だったんだね・・。食事とか何度か断ってるからトラウマなのかも・・。
顔は嵐の桜井君似らしい・・。それなりじゃん。
身長は175cmくらい・・・それなりじゃん。
お仕事先、超大手企業・・・・それなりじゃん。
年齢、19歳(同級生)・・・何が気に入らんの。
性格は、優しい、グイグイ来ない・・・いいじゃん。

そんなに丸わかりな男の子の心なんだけど後一歩が出ない子が多いよね。草食男子なのかな?

続き、楽しみに待ってます。

2015/11/08(日) 20:27:33 | URL | ママ #-[ 編集]
瓔悠さんコメント返信ありがとうございます!


こちらのブログも再開みたい?(#^.^#)嬉しいなぁ!
コラボ作品お邪魔してきました。でもこっちでも見れるのはいいですね〜嬉しいです!

黎翔さん、夕鈴以外は安定のその他?←ふふっふふー♡ 大歓迎!だってそれが好きでお話読ませてもらってます♪(´ε` )


遊園地か‥いいなぁ
やっぱり僻地の中坊だと《遊園地=修学旅行》なんですよ〜
うちの子の彼女さんもきっと小悪魔ちゃんですよ? 賢すぎるしさ、掌の上でコロコロやられてる感満載(@ ̄ρ ̄@) 頼むよ‥長男くん‥(*^^*)
2015/11/09(月) 13:29:35 | URL | タイフーンです(≧∇≦) #-[ 編集]
ママ様

こんばんは~コメント有り難うございます
返信お待たせしました!!

ふふふ~黎翔サンったら、まったくもうっっ!!
って感じですよね~
確かに彼氏じゃなかったら、大問題!ですよね。


うにゃぁ~娘さん、グッジョブ!!
これくらいがいいよ~
だって、惚れてるよりも惚れられる方がいいもん!
(これは私の体験談として!私は凄く苦労した・・・・)


最近の男の子って、結構グイグイとは来ないみたいだもんね~
ホント、女の子の方が積極的な感じみたいだし。
どっちがいいのかしら?ね~~~

黎翔さんみたいにグイグイ来られるもの、結構大変かも・・・。
私が嬉しいけどね。



2015/11/10(火) 19:18:04 | URL | 瓔悠 #-[ 編集]
タイフーン様

こんばんは~コメント有り難うございます
返信お待たせしました!!

はい!こちらの方にもコラボ作品UPしてみました!
加筆したので、違いを感じながら読んでいただければ嬉しいなぁ~と。


黎翔さんの夕鈴大好き~が炸裂してます!
現パロでも、一直線ですからね~
ああ、私もあれくらい大切にされてみたいなぁ~



あらま、息子くんたちは、旅行が遊園地ですか?
そう言えば、ウチの息子の修学旅行でもハウステンボスに行っていたような~

息子クンの彼女さんも小悪魔ですか?
でも案外その方がうまくいくのかもしれませんね~
ウチはまだ二人とも小学生だから、そういうドキドキ話はありませんが
息子も娘もどうなることやら?!


2015/11/10(火) 19:24:11 | URL | 瓔悠 #-[ 編集]
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