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【設定】

本物妃 ・ 原作寄り ・ 夫婦設定



【注意事項】

こちらは、LaLa10月号のネタバレとなってます。
コミックス派の方は閲覧注意願います。

このお話は確かにネタバレSSなのですが・・・私の萌えは一般の方と少しズレてます。
ですので甘いモノや素敵なモノを期待されていらしたのでしたら、
回れ右をして此処より出られることをお勧めいたします・・・・。

それに、だんだん書いていくうちにネタバレでは無くなってきてます。
つまり・・・オリジナルなモノへと変化しちゃいまして。
全くの妄想話へと発展してしまいました。

何でもどんと来い!!の方のみ、どうぞ先へお進みくださいませ。













思ってもみない呼称を付けられてしまった。
本当に不本意である。
夕鈴は長椅子に腰かけて、何度目かわからない溜め息を吐き出した。

『妖怪妃』ですって~~~~
百歩譲っても、まだ『後宮の悪女』の方が良かったわよ。
いや、それもそれで嫌だけど。

でもね、ホントに世間ではそんな呼ばれ方してるなんて・・・・信じたくはない。
だって『妖怪妃』よ!『妖・怪・妃』!!
あり得ないわよ。

下町に帰って確かめたい!!という気持ちが膨らんでくる。
でも、そんなこと出来っこない。
李順さんが許すわけがない。
だってあんなに毎日『勉強しろ~』と書物を沢山抱えてやって来るんだし。
そりゃ、私を妃としてどこに出しても恥ずかしくないように教育してくれているのは分かる。

それも大切だけど、それよりもやっぱりその不本意な呼ばれ方をどうにかしたい。

きっと下町では明玉や几鍔、更には青慎 まで集まって言いたい放題なんだわ~
下町のあちこちに広まって狼陛下の妃は妖怪妃だと思わているだと考えただけで、もう下町へは帰れないわよ!!!
いや、本物の妃になった以上、おいそれとは帰れないことくらい重々承知しているけど。

夕鈴は一人悶々と、無限ループのように終わることない思考の渦に捕らわれていた。

これじゃあ、本腰入れて勉強なんて出来っこない。
どうすればいいのか?
これは下町に行って確かめるしかないっっ!!
そして少しでも・・・いやかなり多くの人に『妖怪妃』なんていないことを理解してもらおう。
じゃないと、陛下の評判まで悪くなっちゃう。

そうなれば、善は急げ!!!
夕鈴はひらりと立ち上がると、早歩きで部屋を出た。
行先は勿論、後宮立ち入り禁止区域だ。
臨時妃の時はあそこで着替えて、秘密の扉から下町へと帰っていた。
まだ数か月も経っていないのだから、あそこから行けるはず。

以前掃除していた一室に下町行きのための服は有ったはずで。
その部屋へと入ると、箪笥の一番下の引き出しを開けてみる。
まだ有った・・・キチンと畳まれた状態で。

「良かった~~~」
「良かったって何が??」
「へぇっ??」

自分以外の人間は此処にはいないはずで、夕鈴は驚いて変な声が出てしまっていた。
振り返るのが怖い。
そこに誰がいるのかなんて、声の感じでわかるもの。

「へ、へいか・・・・・・・・」
「僕の妃は、秘密事が好きなんだね」
「秘密事だなんて」
「では、どこに行くつもりなのかい?新婚の夫を置いて」
「いや、だから・・・これは、その・・・・」
「どこに行くの?」

俯いて口ごもる夕鈴の顎を、黎翔の人差し指が浚う。

「ダメだよ、夫に隠し事だなんて」

悪戯がバレた童のように、真っ赤になって黙りこくる夕鈴。
それが面白いというように、黎翔はクックッと声を殺して笑う。

「隠し事なんて、ないですよ。でもただ、このままじゃいけないと思って」
「何が?」
「だから、その・・・・・・・・・・妖怪妃が」
「妖怪妃?何それ?」
「いいんです、ご存じでないのなら」
「で、お嫁さんは何してるの?」

今日の陛下は、中々諦めてくれない。
これじゃあ、下町へ行けないじゃないのっっ!!

もうこれは奥の手しかない。
臨時妃の時に培った、秘儀『プロ妃、しなだれ掛かる』の改良版!!

首から上部分に身体中の血液が集まってきているような恥ずかしさに耐えながら、夕鈴は黎翔の胸の中に飛び込んだ。

それには黎翔も少々驚いたようで、深紅の双眸が一瞬見開かれた。
胸の中の飛び込んだ兎は、淡い花のような芳香を放つ。
その香りに黎翔は酔いしれ、頬を緩ませ口元が綻ぶ。


「夕鈴、嬉しいよ。君の方から狩られてくれるとは」
「いや、違うんです」
「違う?」
「違わないけど、違うんです」

夕鈴は自分が訳のわからないことを言っていることに気づき、赤面する。
その表情が可愛くて愛おしくて、黎翔はごくんと息を飲み込んだ。

「へい・・・・か」

夕鈴が気づいた時には、黎翔に唇を奪われていた。
唇から感じる黎翔の体温。
ほんわり温かくて、夕鈴は自分の胸の奥の高揚感を感じて腰が砕けそうになる。

大好きな人の腕の中でのキス。
そりゃ、嬉しい。
嬉しいけど、こんな事している場合じゃない。

夕鈴はこのまま流されるわけにはいけないと自制心を総動員して、
黎翔の腕の中から脱出した。

「夕鈴?」
「陛下、ごめんなさい。今はそれどころではないので!!」

そう言うと、脱兎のごとくその場から走り去った。

意味も分からず、その場にポツンと残された黎翔。
呟いた一言がこれだった。

「一体、僕の妃は何処であんな手練手管を覚えたんだか・・・・」

それを天井裏で聞いていた隠密は、声を出さないように必死に堪えながら笑い転げていた。
そんな隠密の様子に気づいた黎翔は、胸元から短剣を取り出して投げるとヒュンと音がして天井板に鋭く刺さる。
短剣は浩大に刺さることはなかったが、自分の身の危機を感じて浩大はヒョイと天井裏から顔を出した。

「あっぶねー。へーか、兎に逃げられちゃったね~~」
「煩い!!お前はちゃんと仕事をしろ」
「へいへい」

そう言うと、浩大は風の如く瞬時にいなくなった。
誰もいなくなった部屋から回廊に出た黎翔は、空を見上げる。
その空は日の光が燦燦と降り注ぎ、透き通るような青い空だった。

ただ傍にいて、笑ってくれていればそれだけでいいのに、
夕鈴は何をそんなに気にしているんだろうか?
でもそんな夕鈴も可愛らしい。
だからこそ、夕鈴の思うがままにさせておこうと黎翔は思っていた。

「やっぱり、僕の妃はこうでないとな」

そう言いながら、黎翔は自然と微笑んでいた。




続。



*************



はい~~~~、この話続きます。
やっぱり短くなんて書けない。
どうしてこうなるのか??
自分でもよくわかりません。


でも取りあえず前編はUPしておきます。
続きはいつに???????
となりますよね~~~
うん、この続きは明日にでも。


マジでごめんなさい~~
でもね、約束は守ったのよ。
だから私はエライの~~~


瓔悠。
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えらい!!さすが~!
こんなに早くUPしてくれるとはおもわなかったよ~。
新刊ですっぽり・・なんて言ってたので、もう少し後になるのかなーなんておもってたから^^
活発に動く元気な夕鈴だから陛下も好きになったんでしょうね~。
陛下の腕をすり抜けていってしまう夕鈴を可愛いと思ってしまう陛下も重症だね←
長くてもいいのよー^^
長いほうが嬉しい。楽しみが増えるからね~。
えらーい!瓔悠さん、ちょーえらーーい!
私はコミック派ですけどね
ネタバレすこーし薄目で薄めて覗き見してるんですよ!
妖怪妃はいたるところに書いてあった〜(≧∇≦)薄目でみたらね。
でもこんな美味しいキスシーン最近見てない‼︎
だって元気夕鈴ですよ?あー良いね〜\(^o^)/
本当に良いね〜(#^.^#)
それに、陛下、逃げられたのに夕鈴の思うとおりにして欲しいって、太っ腹じゃーん‼︎
続き!続き‼︎
はっ、(=゚ω゚)ノ
好きな感じのお話過ぎて指が滑ってしまった\(//∇//)\
やっぱり瓔悠さん、書くの辞めちゃ駄目ψ(`∇´)ψ
あら!長いのも好きですよ~(笑)そしてネタバレ妄想も(*^▽^*)正確なネタバレなら余所で(笑)妄想こそが萌え!!だって二次病人だもん(笑)続き…楽しみに待ってますね~(^_^)v
こんばんは~ コメント有り難うございます
お褒めいただき、有り難うございます~~
早かったでしょっっ!!!
夕ご飯の支度もしないでカキカキしましたもの~~
だから早かったんです。
UPした後にご飯は作ったよ~~
豚汁にモズクとキュウリの和え物にひじきご飯。
美味しくいただきました!!
新刊萌えは少し落ち着きました。
だって昨日から4回も読めば、良いでしょう。
元気な夕鈴は可愛い???
私もお淑やかな夕鈴よりも、跳ね回っている夕鈴の方が魅力的だなぁ~と思うからね。
長くてもOKとお墨付きをもらったから
張り切って書くね~~
応援、ありがと💛
長くていいんですよ~(о´∀`о)楽しみが増えます(*^^*)
跳ね回る夕鈴かわいいですよね~(*´ω`*)そんな夕鈴が陛下は可愛くて仕方ない感じ?
次は下町ですかね?楽しみです(*´ω`*)例のコラボも期待してます~(*´ΨΨ`*)
こんばんは~コメント有り難うございます
返信お待たせしました!!
エライ?えらい??
嬉しいです~~
まぁ、コミックス派なのに、ネタバレSS良かったんですか???
正確なネタバレではないので・・・コミックスを読まれたときに
はぁ?瓔悠さんは何が書きたかったのだろうか??となりかねせんよ。
妖怪妃!まぁ、あちこちで見ましたか??
結構みなさん、ツボにハマられたんでしょうか??
私は大ウケでしたけどね~~
キスシーン、あれでも満足いただけました??
中々甘いシチュや甘いシーンが書けなくてあれが精一杯なんです。
すんません~~~
でも元気な夕鈴は大好きだから、すらすら書けました。
続き!!続き!!!ですね!!!
了解でございます!!!
ある方とのお約束があるんで、出来ればこちらの続きは明日UPしたいと思ってますよ~~
お待ちくだされ~~~
書くの辞めちゃダメ??
(ウルウル瞳で上目遣いしてみます~)
ダメなのぉ???
じゃあガンバりゅぅ~~
うふふ、いつもコメントの応援、有り難うございます~~
実は励みになってます。
こんばんは~コメント有り難うございます
返信お待たせしました!!
あらま、行様も長いのOKなのですね~~
よぉ~し、3人様ゲット!!!
これで心置きなく書けます!
良かった~~
私のいい加減なネタバレ妄想SSで皆様大丈夫なのかしら??ってお尻が窄んでいましたから。
ホント、コメントいただけると有難いんです。
よっしゃ!!!
頑張って続き書くぞ~~~!!!お~~~~!!!
こんばんは~コメント有り難うございます
ありがとうございます!!長くてもいいって言われたから
私も張り切ってカキカキしていきますよ~~
ホント、夕鈴は可愛いですよね~~
跳ね回っているのが一番です。
それが夕鈴らしくていいなぁ~と感じます。
うふふ、後編は夕鈴どこへ行くのやら。
ご堪能下さいませ~~~
そして例のコラボは相手の方がどう思っていらっしゃるか分かりませんので
実現するかは『???』です。
でも私はできればいいなぁ~とか思っていたりします。
このコメントは管理人のみ閲覧できます
こんにちは~コメント有り難うございます
返信お待たせしました!!
とんでもない!!!
私の方こそ、いいのかなぁ~~厚かましいなぁと反省してました。
なので、お申し出、すんごくめっちゃんこ嬉しいです!!!
此処では何ですので、あちらにメッセします。
このコメントは管理人のみ閲覧できます
こんばんは~コメント有り難うございます
返信お待たせしました!!
いらっしゃいませ~~
ご訪問、もの凄く嬉しいですっっ!!
まぁ、楽しかったですの???
それはどうしましょう・・・うれしくて私もニマニマです。
続き・・・ですね。
はい、頑張ります!!!
またお時間のある時に、是非にどうぞ~~
お待ちしておりますっっ!!!
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瓔悠

Author:瓔悠

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