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【愉しい親子クッキング】 (未来家族設定)
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未来家族設定 ・  オリキャラ有り ・ 原作外設定有り




【注意事項】
こちらのSSSはレシピ付きのSSSとなります。

そんなSSSなんて読みたくない!!!
とお思いの方は、ここでストップして下さいね。










「ねぇ、お母様!!!教えてほしい事がありますの~」

甘え声で擦り寄ってくるのは、一番下の娘である嘩鈴。
長椅子で寛ぎながら、書物に目を落としていた夕鈴はゆっくりと目線を上にあげる。

「教えてほしい事?」
「ええ、そうっっ!!!」

ニコニコ顔の嘩鈴の手には、筆と料紙が握られている。

「あら、料紙に書いてまで知りたいことなのね。何かしら・・・」
「あのね・・・・お母様はお料理上手でしょっっ、だから私でも簡単に作れる料理を1品だけでもいいから教えて欲しいの」
「まぁ、誰に食べさせたいの??お父様かしら?それとも・・・・」

嘩鈴は頬を褒めながら、視線は宙を彷徨わせる。
そんな様子を夕鈴は、微笑ましく見詰める。

「う~~ん、そうね、嘩鈴でも作れて、少し洒落たモノね・・・」
「洒落たモノって」
「だって、私達以外の人に食べさせたいんでしょっっ」
「・・・・・・・」

どうも、当たりらしい。
嘩鈴は更に頬を真っ赤に染める。

「じゃあ、厨房を借りに行きましょうか?」
「えっ???」
「だって、言葉で云うより、実践した方が覚えるでしょ」
「イイの???」
「勿論!!だって嘩鈴のイイ人に食べてもらうのだから、頑張らないとね。」

夕鈴はニッコリ笑って片目を瞑る。

「あっ、そうだわ!この際、奏鈴にも一緒に教えましょ!嘩鈴、秦鈴を呼んで来て頂戴」
「はぁ~~~い」
「じゃ、私は先に行って材料を揃えておくからね」

二人は同時に部屋を後にする。
夕鈴は厨房に。
そして嘩鈴は、秦鈴がいるであろう裏庭の大きな樫の木の元に。



*************



そして四半刻後。

腕まくりをした夕鈴が厨房にいた。
そしてそこには、可愛らしい二人の生徒が真剣な眼差しで見詰めていた。


「じゃあ、始めるわよ~~いいわね。」
「はぁ~~~い」
「ええ、お願いしますわ」

二人の生徒はチョコンとお辞儀する。

「今日は、トマト煮込みを作るわよ。材料は、トマト・玉ねぎ・鶏肉・コンソメの素・ケチャップ!!これだけ!!!」
「「ふ~~ん、ナルホド!!」」
「まずは、トマトを湯剥きするから、鍋に水を入れて火をつけてね」
「は~~い」

嘩鈴は率先して、夕鈴の云われた通りに作業を始める。

DCIM0331.jpg
「トマトは、そこそこ大きい方がいいわね。そして、お湯が湧くまでの間に材料を切りましょっっ」

DCIM0332_201312202048210ed.jpg  DCIM0333.jpg  DCIM0334.jpg
「玉ねぎは、まず半月に切ってから、ざく切りでいいわよ」

二人は、夕鈴から云われた通りに包丁で手際よく切っていく。
公主で有りながら秦鈴も嘩鈴も、中々手付きが慣れている。
それは夕鈴が厨房で家族の為によく料理していることから、それを傍で見ていたからだ。

DCIM0335.jpg
「切った玉ねぎは、ほぐしておくと後から手間が省けるわよ~」

夕鈴が、二人が切った端から、ボールに玉ねぎをほぐして入れていく。
さすがに手際が鮮やかである。
本当に手馴れている。
これが一国の正妃なのか・・・・と。

「ではトマトも湯剥き出来たから、今度はトマトを切るのよ~。トマトは切った時に出る汁も取っておきたいから、まな板の下にお盆でも敷いておきましょうか」
「「は~~い!!」」

DCIM0336.jpg DCIM0337_20131220205738dbe.jpg
「ヘタを取ってから、一口大に切ってね。それが済んだら、鶏肉も切っておいたほうがいいわね」

DCIM0338.jpg
「これも一口大にしてね」


一通り、材料は切って準備万端になった。
そうして夕鈴は煮込み用の鍋を持ってくる。

「材料を鍋に入れるわよ!!でもここはキチンと入れる順番が有るから、見てて!!」

DCIM0339.jpg
「まずは、玉ねぎを敷きつめるの」

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「その上に、鶏肉」

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「更にその上にトマト」

「そして、またその上に玉ねぎを敷きつめて、更に鶏肉、そしてトマトの順よ。
それを、何回かに分けて入れてね。そして最後に、お盆に残ったトマト汁も入れて頂戴!!」

DCIM0342.jpg
「この鍋の場合は、3回に分けて入れたわ」

二人の目線は夕鈴の手元。
真剣なまなざしである。

DCIM0343.jpg
「その上に、コンソメの素を入れるわよ!!!ここにあったのは固形が一個だったから、砕いていれたの。
後は蓋をして火に掛けるわよ!!」


「お母様~~水は入れないの??」
「水は入れないわ。だって玉ねぎからだって、トマトからだって水分は出てくるから」
「ふうん・・・」

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「見てっっ、少し水分が出てきたわよ」

DCIM0346.jpg
「ほらっ、更に~~~」

「ここまできたら、もう完成は近いわよ」
「大分水分も出てきて、玉ねぎもクタクタになってきてるものね~」
「後は味の調節で、ケチャップを入れるだけよ。味見をしながらなの~~~。
それと、もし水分が余り出て無ければ、トマト缶を入れるのもいいと思うわ」

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「さぁ、完成よ!!!お皿に盛りつけて、さぁどうぞ!!!」


「結構、簡単だわ~~これなら嘩鈴一人でも作れるわ」
「そうね・・・但し、誰に作るのかしらね!!」
「・・・・うふふ、それは、勿論・・・」
「勿論???」
「な・い・し・ょ!!!」
「あらまぁ~~~」
「では、秦鈴は誰に作ってあげたいの??」
「私は・・・・・・・・」
「???」
「私も、秘密ですわ!!」

3人は顔を見合わせて、吹き出していた。
いつまでも、厨房の中では笑い声が響いていた。


こんな穏やかな日常。
それこそが、夕鈴が望んだ家族の姿。
ここは王宮であっても、作れる家族団らん。


黎翔がいて、夕鈴がいて・・・・
そして、秦鈴、遥翔、嘩鈴という3人の宝物達。
一つの家族の幸せな姿がここにあった。




終。





さてさて、レシピ付きSSS。
如何だったでしょうか???

このレシピは、トマトの旬である夏の方がお薦めです。
トマトが大きい方が、水分が出やすいので。

このレシピは、結構御存じの方がいるかも知れませんが、
我が家のある日の夕ご飯の一品として登場致しましたので~~カキカキしてみました。


また機会が有れば・・・そして皆さんが望んでくださるのでしたら、
レシピ写真付きSSSを書いてみようと思います。

それでは、ここまで読んでくださって、有難うございました。


2013.12.20 初出



 
 
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