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【設定】

臨時妃 ・ 原作寄り ・ オリキャラ有り ・ 原作外設定有り










さて、ここは二人にあてがわれた客間。
侍女達も早々に下げてしまい、只今は黎翔と夕鈴の二人きり。

二人して長椅子に腰掛けている・・・・・のだが。
果たしてこれは腰掛けていると言えるのだろうか?!
ゆったりと座る黎翔の肩にチョコンと頭を寄せて、しな垂れかかる酩酊状態の夕鈴。
それを、さも当然の様に受け入れている黎翔。
口元には柔らかな笑みが乗せられており、傍から見ればそれはそれは仲の良い夫婦の姿で。
だが、しかし現実は偽物夫婦なのである。

夕鈴の酔いは全く醒めないようで先程からニコニコしっぱなしで、
可愛い仕草で無意識に黎翔の理性をぶっ壊しかねない破壊的兵器になりさがっている。

「あのねぇ~~~~。
へーか、せっかくなので、もっとのみましょ」
「いや、夕鈴・・・・もうお酒は止めておこうよ」
「え~~~まだのめますよ~~~」
「夕鈴・・・・・・・もう夕鈴は飲めないと思うし、
僕ももう飲ませないよ」
「やだっっ!」

ガバッ!と身体を起こすと夕鈴は黎翔に頬を膨らませて見せる。

可愛い――――。
何だ、この可愛さは。

一瞬、黎翔はそのまま押し倒そうか・・・といけない行動を起こそうとして我に返り、
ブルブルと頭を振る。

「夕鈴、お酒はもう終わりだよ。
だからさ、この水飲もうか」
「おみず?」
「うん」
「いらないっっ!!」
「いらない・・・はダメだよ。
ほらっっ」
「いらないぃ~って、いってりゅでしょ。
いやっっ__!!」

夕鈴は水は要らないを繰り返して、黎翔の差し出す杯を押し返す。
これを何度か繰り返すと、黎翔もハァ~と深いため息を吐き出すしかなかった。

「もう、こうなったら、実力行使しかないね。
素面に戻って、僕に抗議しても無駄だよ。
だってこれは不可抗力なんだし、原因を作ったのは夕鈴なんだからね」

黎翔は誰に聴かせる風でもなく、独りごちた。
もしかしたら、少しでも残っているかもしれない夕鈴の理性に聴かせたのかもしれない。

黎翔は徐に卓上の杯を手に取り、自分の口に一口含んだ。
そしてそのまま夕鈴を横抱きに抱くと、柔らかい夕鈴の唇に自分の唇を押し当てた。
舌を小さく出して、夕鈴の唇を割るとひゅるりと入れてそのまま自分の口腔内の水を移していった。
夕鈴はビックリして薄茶色の瞳を大きく見開くが特に抵抗もせずに、
されるがままコクリと水を飲み込んだ。

「ううぅ・・・ん」

夕鈴の口が少し開き、まだ水を強請る様に小さく音にならない響きが放たれた。
どうも喉は乾いていたようで、飲み込んだ水の丁度良い温度が心地良かったらしい。
その様子に黎翔の表情は柔らかく破顔する。

「もっと欲しいの?」

そう言うとニヤリと微笑んで、黎翔はまた一口自分の口に含んだ。



************


所変わって、酒宴場。
朔は苦虫を噛み潰したような表情で、酒杯を煽っていた。
壇上に一人残る悠の表情はいつになく上機嫌で・・・。
今、客間での妹夫婦のやり取りを遠隔から見ているとでもいう様に、
瞳を輝かせている。

一体、悠は黎翔陛下に何をさせようとしているのか?
更には、何が最終目的なのか?

それを朔はハッキリと理解はしていなかった。
なので、悠の真意を測りかねているのだ。

正直、気になっている。
やり過ぎは困るのだ。
黎翔陛下の怒気に触れでもしたら・・・。
今回の貿易条約も破棄されないとも限らないのだ。
それだけは、国王の側近として避けなければならない事項で。
やり過ぎは、是非にでも止めねばならない・・・・・悠の為にも。


その壇上の悠は、ほくそ笑んでいる。
朔の想いなど知りもせずに。

「僕は言ったよね・・・・あの時に。
そう、白陽国から帰国する際に
『黎翔殿、あなたの妃を存分にそして大切に慈しんでください。
そのお妃さまは、僕の大切な妹姫なのですから』と。
その意味が解っていたのかな???
黎翔殿・・・そろそろ覚悟を決めてもらわないと、
僕がその掌中の珠を返して頂くことになりかねませんよ」

そう、この行き過ぎた歓迎は――――。
悠が確かめるためのモノだった。
それは、夕鈴の立場を。
本当に黎翔の妃であるのか?を。

黎翔殿はあの時言ったんだ。
『夕鈴は情報を聞き出すだけの相手だ』と・・・確かに。
だが、その後『庶民出の妃では都合が悪いから、方便として言った』と言い直していたが、
それは多分少し本当の意味を含んでいたと思う。
つまりは、夕鈴さんは本物の妃では無い!と僕は結論付けた。
だからこそ、確かめたいのだ。

黎翔殿は、夕鈴さんをどうしたいか?
どうするつもりなのか?

「フフフ・・・・・・僕をすんなりと騙せると思ったら、
大間違いだからね」


そして―――事態は大きく変化していく。



続く。









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おはようございます!!!

土曜日の朝。
いつもなら子供たちが色々と面倒を掛けてくれて
煩いのですが・・・・。
今日は小中学校が土曜授業という事で、
静かです。
まぁ、後程授業参観には行かないといけませんが・・・・。


タイトルにもありましたが、
最近左の足底が痛くて・・・・ネットで調べたら恐らく『足底筋膜炎』らしく。
踵を付けて歩けないので、かなり不便で身体全体が不調です。
身体が言うこときかないのは、ホント気持ちもかなり不安定です。
仕事も立ち仕事なので、家に帰ると足が疲れてしまって。
そのせいか身体全体も疲れてしまって昼寝をすることもしばしば。

それなのに、明日はバドの試合。
・・・・・・・・・マジで足、大丈夫なのだか?!
心配だなぁ~~。


ちよっと憂鬱な気分を吐き出してしまいました。
スミマセン。
痛くて不自由な生活してるんで、少しイライラ気味でそれを払拭したくて。


そうそう!!
今、巷ではあるお菓子が店頭から消え去ってます。
それは『ポテ○』
製造元のメーカーがある発表をした日から、瞬く間に店頭から消えました。
そう!!!その発表見た消費者がまとめ買いをしたようです。
いままで、ウチの店でも山積みで売られていたのに。
今はその棚は空っぽ。
いつ入荷か分からないようでお断りの貼り紙をしてます。

ウチの家には、まだストックがあって
更には子供たちもそんなに食べないので、
そこまで需要がないのでいいのですが。
大好きな方にとっては、大問題ですよね~~
早く店頭に並べばいいなぁ~~~。



話は変わって、次の更新ですが。
前回の記事で泣きつきましたところ、数人の方からリクコメントを頂けまして。
マジで有難かったです~~~
有り難うございますっっ!!
今、チマチマ書いてます。
今日中にUp出来ればいいなぁ~と思います。
少しお待ちくださいませ。


それでは!!
皆様、良い週末を!


私は息子の試合で朝はめっちゃ早起きに自分の試合で
明日はヘトヘトだろうなぁ~~~~~



瓔悠。




こんにちは!

お久しぶりですっっ!
少し、忙しかったのと。
疲れたのと。
気持ちがオーバーヒートしていたのと。
何やかんやで、雲隠れしてました。


続き~~~。
あれやこれや、止まってます。
ははは~~
何から書けばよいのやら。

誰か、リクして下さい!と他力本願になりそうです。(笑)
マジでリク下さい!!

どれを最初に更新して欲しいですか?

* 交差しない道標
* 三つの祈り
* 傍迷惑な歓迎
* 優美な兎は何見て跳ねる??
* 極めて極めて非日常的な出来事
* 上記以外の短編

・・・・・・・・こんなに放置しているのがあるんだ。
ビックリっっ!
自分自身が驚いてます。




さて、今日は人間ドックに行ってきました。
一年ぶり。
色々検査されて、婦人科検診まで受けてきました。
健康にはそこそこ自信はあるものの・・・やはり寄る年には勝てないようです。

兎に角、健康的な生活を!と言われてしまいました。
特に食事面。
う~~ん、普段疎かにしまくっている事。
これを機に、反省しようと思います。

でも元気なんだけどね・・・・。
今から出てくるのか・・・・・・・。



そんな感じで。
少し健康への関心を持とう!と感じた半日でした。



瓔悠





こんばんは。
新学期も始まりようやく一息!と思ってましたが、
学校から持ち帰る大量のお手紙類に悲鳴を上げておりました。

学校に提出の保健関係の書類・教育調査票・家庭訪問の希望日時調査票・
更にはPTA委員の調査票などなどなど。
書いても書いても終わらない。
一体どれだけあるのよ!!
去年も同じモノ出したよね・・去年とほぼ変わらないんですけど。
もうっっ、変更になった項目だけ書いて出してもいいですか?
正直、面倒くさいんです。

はぁ~~~。
溜息を吐き、文句を言いつつ・・・ようやく昨日、提出書類を子供たちに手渡しました。
子ども二人分でもヘトヘトで。
お子さんの多いママさん達、マジで尊敬します。
お疲れ様ですっっ!!

さて、そんな感じでリレー止まっていました。
私のターン。
さてどうしましょうか・・・・・・・・・。

狼さん、頑張って『待て』してください!!!
そして兎さん、忙しすぎてへばらないでくださいね。

それでは、続きをどうぞ。


第6話はコチラから~(この世の春様)






***************


【設定】

本物妃 ・ 原作寄り ・ 夫婦設定

【注意事項】

こちらの作品は、ほんのりとネタバレが出てきますので
ご注意ください。








朝が来た。
昨晩も夕鈴と共寝出来無いままで。
更には、我欲まみれの夢まで見てしまう始末。

これは、大いに問題だ。
このままでは毎夜夕鈴を想い夢を見続け、その夢こそが現実だと錯覚し兼ねない・・・・・。
原因はただ一つ。
『夕鈴不足』がこの事態を招いているのだ。

しかし、夕鈴には自分と共に過ごす時間などないらしく。
寂しいなどという感情も何処かへ飛んでいっている様に見受けられる。

「この状況を打破するために、何とかせねば・・・。
それには、まずは夕鈴との接点をもっと持つべきで。
あれくらいで足りないのであれば、何をすればいいのであろうか」

黎翔は起き上がりながら独り言をブツブツと呟く。
しかしここには誰もおらず、返答はおろか相槌すらも聞こえてくることは無かった。


***********

「さぁ、今日は紅珠と筝の稽古からだったわね。
張り切っていくとしましょうか!」

昨晩も早目の就寝をしたことから、夕鈴の体調は万全でやる気も漲っていた。

今日こそは、演奏曲を全て通して弾ける所まで持っていく!!

夕鈴は、今日の目標を心の中で唱える。
まだ一度も通しでは最後まで演奏出来ておらず、
自分の不甲斐なさに辟易していたのだ。
わざわざここまで足を運んでくれている紅珠の為にも、
そろそろ自分一人で練習出来るくらいになりたい。

「お妃様、そろそろ氾家の紅珠様がお着きになる刻限でございます」

手前の居間から、侍女が自分を呼ぶ声が聞こえてくる。
その声に導かれて、夕鈴は背筋がピンと張っていくのを感じていた。

「そうですね、分かりました。
今から参りますので、少しお待ちくださいね」

柔らかい声で答えると、夕鈴はお妃然とした顔つきに変化した。


紅珠との練習場所はその日の気候や気分によって変えられており、
今日は天気も良い事から後宮の庭園で執り行われることになっていた。
夕鈴は、淑やかな歩みで指定された練習場所へと向かう。
視線の先に紅珠が見えて来た。

流石に高位の家柄のご息女であるだけあって、
椅子に腰掛けているだけなのに気品が溢れ出ている。
姿勢良く腰掛けたまま、微動だにしていない。

「紅・・・・・・」

近づきながら声を掛けようとして、夕鈴は自分の言葉を飲み込んだ。

だって、そこにはここに居るはずの無い・・・いや、居てはいけない人物の後ろ姿が見えてきたのだから。
自分の歩く傍脇にあるこんもりとした樹木で遠目からは見えなかったから、
気付くのがこんなに近づいいてからになってしまったのだが。

「えっ?!へっ!・・・・どうして、ここに?」

自分が今、どんな言語を発しているのか?夕鈴は一瞬分からなくなっていた。
そして、自分の視線の先の紅珠は、小刻みに震えている。

そう、紅珠は優雅に腰掛けいたのではない。
目の前の人物に恐れおののて、身動き一つ出来なかったのだ。

「・・・・・・・・・・どうして、ここにいらっしゃるのですか、陛下?」
「夕鈴、そなたの筝の演奏を聴きに来たのだが」
「それは、とても嬉しゅうございますが・・・・・。
ただ、まだ私の演奏は未熟ゆえに陛下のお聴かせ出来るものでは到底ありません。
大変申し訳無いのですけれど、ここはお引き取り頂きたく・・・・」

言葉こそ丁寧ではあるものの、夕鈴の言は黎翔を邪魔者扱いしているのである。
その間の夕鈴と黎翔のやり取りを、紅珠は固まったまま聞いているだけだった。
背中に冷や汗を流しながら・・・・・・。

これで黎翔は立ち去ってくれるだろうを夕鈴は思っていた。
ところが、いい所でお預けを食らいおかしな夢まで見てしまっている黎翔が引くことは無く、食い下がってくる。

「いや、出来ている所までで構わぬ」

はい?陛下・・・・・・これじゃあ練習にならないんですけど!!

夕鈴は、ジト目で黎翔を牽制する。
宴まで少しの時間も無駄には出来ない夕鈴にとっては、
今こうして繰り広げている黎翔とのやり取りすらも時間的に惜しいのだ。

しかし、黎翔は引かない。
そんな黎翔を見て、夕鈴は言葉にはせずにただ微笑む。
それは優雅な笑みとはかけ離れたモノで・・・・・黎翔もそれに対抗するかの様に、嫣然な笑みを浮かべた。

長く続く攻防かと思われたその時―――。
ある人物の言で、呆気なく終わりを告げた。

「あの・・・・・お妃様。
大変申し訳ございませんが、私・・・・少し体調が優れなくなって参りました。
お稽古は、本日お休みにさせて頂きたく」
「えっ?紅珠、大丈夫ですか?」
「ええ、邸宅で休めば明日には回復致します故・・・・。
お妃様のご心配は、大変嬉しいのですが」
「そう・・・・・・分かりました。それでは明日に致しましょう。
紅珠、ゆっくりと休んでくださいね」
「はい、有り難うございます」

紅珠の顔色は、青白く。
身体は小刻みに震えている。
表情は強張っていながら、儚い笑顔で夕鈴にお礼を言う。

夕鈴はそんな紅珠に申し訳ないという気持ちで、
侍女に紅珠の邸宅まで無事に送り届ける様にお願いをした。

そして、庭園に残ったのは―――黎翔と夕鈴のみ。

「ゆーりん、僕に演奏聴か「もうっっ!陛下、邪魔しないでください!!
私には時間が無いと言うのに!!!」
「だって~~~~夕鈴ともう何日も共寝すらもしていないんだよ」
「そんなのは、理由になんてなりません!
今日は通しで演奏出来る様になりたかったのに!!
陛下なんて、知りません!!!お早く、政務へ行って下さい!!!!」

畳みかける様に言葉を放つ夕鈴。
そしてギロッと黎翔を睨みつけると、その場からさっさと立ち去った。
唖然とした黎翔は、その場でしばし夕鈴の立ち去った先を見詰めていた。


立ち去った夕鈴が向かった先――――それは、この事態をどうにかしてくれるであろう人物だった。
しかし、これが後に大騒動になるとは、この時の夕鈴は知る由も無かった。



続きます。
















おはようございます。

本日より、子ども達も新学期・新学年。
ところが、朝も目覚まし時計では起きてこず、まだ春休み気分真っ盛りです。
母親としてはため息しか出てきませんっっ!!

さて、どの先生・・・どんな友達と一緒でしょうか。
笑顔で帰って来てくれることを願いつつ、仕事に行くことにします。



隣の公園の桜も満開に!!
今まさに桜花一色です。
いつまでも見惚れていたいほど。
ところが、今日からずっと雨模様の様で。
花見は出来ないようです。
毎年、満開になると決まって雨が降るんですよね~
その間は雨はいらないのに・・・・・。

DSC_1439.jpg  DSC_1440.jpg 

DSC_1442.jpg DSC_1445.jpg  


DSC_1446.jpg DSC_1447.jpg

上6枚の写真は4月5日 朝7時の桜。
まだ蕾の方が多いかな?!


DSC_1452.jpg  DSC_1453.jpg

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上6枚の写真は4月5日夕方5時の写真。
一日でかなり咲いてます。
もう満開と言って良いかと・・・・。

DSC_1469.jpg  DSC_1470.jpg

DSC_1472.jpg  DSC_1475.jpg

上4枚は4月6日・・つまり今朝7時の写真です。
もう満開ですね~~
このあと、雨がシトシト降り出して、今現在も降ってます。
満開になったばかりなので、散る事はないでしょうが、
何となくアンニュイな気分になってしまいます。



桜の咲いている期間はホントに短くて。
儚いイメージもありますが。
それでもその期間、誰の目にもとまる様に咲き誇る。
そんな桜が私は愛しくて大好きです。



さて、仕事に行ってきます!!!
帰宅後は、リレーコラボのSS以外のモノでもUPしようかな~~~
それでは、いってきま~~す


瓔悠。













  





こんばんは!!


丸一日開いてしまいました。
お待ち下さっていたゲスト様、スミマセン。
そして有り難うございます。

さぁ~~て。
ここら辺になると、最初に決めていたあらすじからは
かけ離れてきたりするんですよね~
でもそれが書いてて楽しくて、
更にはそれがリレーの醍醐味ですね。

はいっっ!!スンゴク楽しんでます。



それでは、続きにいきますね~


第4話はコチラから~(この世の春様)


***************




【設定】

本物妃 ・ 原作寄り ・ 夫婦設定

【注意事項】

こちらの作品は、ほんのりとネタバレが出てきますので
ご注意ください。





目の前の兎が悪いのだ。
こんなに可愛らしく、そして艶めいているのだから。
そして、そんな兎は無意識に自分を誘っているのだから。

だから・・・断じて悪いのは、自分では無い!!


「美味しそうなんだよね・・・・」
「はい?陛下、何か仰いましたか?」
「いや、何も?!」

本当に美味しそうで、今すぐにでも寝所へ連れ込みたくなる。
そして頬紅でホンノリと染まった頬に口づけを施して―――。

「君が、いけないんだ」
「えっ?」

夕鈴が黎翔の言葉に反応した瞬間、天井の模様が瞳に映り込んだ。
それはクルリと夕鈴の目線が切り替わった事を意味する。

黎翔によって長椅子に押し倒された夕鈴は抗議をしようとしたのだが、
それは叶わず―――。
もうすぐ咲かんとする桜の花色と同じ色の唇が塞がれた。

「あっ・・・・あぁ・・・・・・・うぅ・・・ん」

抗議する言葉は、意味の無い音に擦り替わり。
あえかな色香を纏った声が、響く。
熱い吐息が漏れ出した時、黎翔の舌が小さく開いた夕鈴の唇に割り入れられた。
口腔内を味わう様にゆっくりと動く舌は、夕鈴の口腔内をジワジワ蹂躙していく。
それに伴い、夕鈴の身体中の力は抜けていった。

「あぁん・・・・・・・・」

もう我慢出来そうに無い。
このまま食べてしまいたい。

まだ昼下がりであるにも関わらず、黎翔の理性が無くなっていく。
それは夕鈴にとっては不本意な事であるが。
このまま抱き上げて、寝所へ。
そして、そこで夕鈴を・・・・・・。
黎翔の欲情は、雄の本性と言うべきものであろうか・・・・。

夕鈴に迫りくる黎翔の魔の手。
ここで自分が止めねばならないが、
グズグズにされている状態の夕鈴はあまりまともな思考はないに等しい。
しかしそれでも夕鈴の今頭の中の全てを占めている『宴の成功』と言う絶対遵守の事柄がチラつき、
最後の理性で以て黎翔を止めに掛かる。

「へい・・・・・・か、だめ・・・・・です。
私・・・・・今か・・ら・・・衣装合わせが・・・・あるん・・・です」
「いいじゃないか。
このところ、すれ違ってばかりで夫婦の触れ合いも無かったのだから」
「でも・・・・・・・今は・・・・ダメ・・・・なんです」
「僕だって、夕鈴の気持ちを優先して今まで我慢していたけど。
もう、我慢したくないっっ」

狼から小犬へ。
甘えた声音で夕鈴を陥落させようと、黎翔の言葉つきが変わっていく。

「・・・・・・・・・・」

何も言わない夕鈴に、落ちたとほくそ笑む黎翔。
だが、この宴の成功を誰よりも願う夕鈴は一筋縄ではいかなかった。

「ダメっっ!!!ここで流されては、ダメなのよ!!!」

先程までトロリと蕩けていた薄茶の双眸に、光が宿る。
自分の上の黎翔の身体からスルリと抜け出すと、
サッサと身体を起こして少し乱れてしまった自分の衣装を直した。

そして黎翔にニッコリと微笑むと、こう宣った。

「陛下、お早く政務にお戻り下さいね。
私もこれから衣装合わせに参りますので」
「・・・・・・・・・」

黎翔は呆気に取られて、身動きが出来ない。
それは仕方ないであろう――――。

狼の鋭い牙で、兎は今まさに食べられる瞬間だったのだ。
それが、鮮やかにまんまと逃げられてしまったのだから。
こんな事になるとは、思いもよらず。

茫然自失な黎翔を置き去りにして、夕鈴は出て行ってしまった。

「えっ?何?今のは・・・・・・・。
このままお預けって事??
まさか、宴当日までお預けなんてことは無いよな」

ボソリと口から出た言葉は、静かな部屋に広がっていく。
それを聞くものは誰もいなかった。



続きます。

















こんばんは。

1話目では沢山の方に拝読頂き、恐悦至極でございます。
正直ビックリしております。

有り難うございます。

3話目をお届けします。
楽しんでいただけると嬉しいのですが・・・・。


第2話はコチラから・・・(この世の春様)





***********




【設定】

本物妃 ・ 原作寄り ・ 夫婦設定

【注意事項】

こちらの作品は、ほんのりとネタバレが出てきますので
ご注意ください。






「李順、本当に大丈夫なのか?」
「大丈夫ですよ、あの方は根性だけは誰にも負けませんから。
それに、大事な方の為なら・・・・どんな事でも成し得るもんですよ、女性は」
「お前は、どうしてそんなに呑気でいられるんだっっ!」

黎翔はイライラしていた。
春の宴のこれまでの慣例通りに執り行うことを決めたのは自分だ。
でもそれが殊の外、夕鈴に負担を強いてしまうことが解り切っていたから。
それでも官吏たちが宴に向けて動き出している以上、
取り消すことなんて出来無い。

「陛下が心配なさっても仕方ありませんから、ひとまず夕鈴殿の事は置いといてくださいませ。
それで陛下・・・・そちらの書簡に署名が頂きたく」

バキッ。

黎翔の手の中で無残にも折れた筆。
折れた筆の柄の欠片が卓上に散らばる。

「ちょっと、様子を見てくる!!!」

乱暴に椅子から立ち上がると、黎翔は飛び出して行った。
向かうは、愛しいお嫁さんの元へ。

「はぁ~~。どうせ行かれても、夕鈴殿に追い出されるでしょうに、
無駄な事をなさるのだから・・・・。
まぁ、あの方は実際に追い出されないと諦めることはなさらないから、
仕方無いと言う所ですね」

李順は、黎翔が卓上に放り出した書簡を素早く回収する。
その書簡には達筆な黎翔の手で署名がなされており、
安堵の息を吐き出した。
そして一先ず政務室へと持ち出すのに、李順も書簡を手にそそくさと出て行った。



**********


宴までの夕鈴のスケジュールは、詰めに詰められていた。

蘭遥による、作法講義。
侍女達による、衣装の採寸。
そしてこれが一番時間を割いているのであるが、
筝の稽古。

どれをとっても重要で、正直言って時間がいくらあっても足りないのである。

「まずは蘭瑶様のご講義からね。
今日は一発で合格を頂かないと!!」

夕鈴は独り言を呟きながら、後宮内蘭瑶の室へと向かっていた。

「お妃ちゃん!張り切ってるね~~」
「あら、浩大!!勿論よ・・・だって宴できちんと務め上げられるように、
兎に角今はがむしゃらに頑張らないといけないから」
「張り切るのはいいけどさ・・・・・・・狼さんのお相手も忘れない方がいいと思うけど」
「は?陛下お相手??そんな時間があるわけないじゃないの!!」
「マジ?そりゃ、ひでぇよ~~王宮が荒れに荒れるぜ!」
「えっ?どうして王宮が荒れるのよ??
だって陛下は宴のご準備でお忙しいのだから、後宮にお戻りになる暇は無いと思うわよ。
だから、私も精一杯自分に出来ることをしようと思っているの。
そりゃ、陛下に会えないのは寂しいけど・・・全ては宴の成功の為だから。
寂しいなんて、私が我儘をいう訳にはいかないわ」

夕鈴は、回廊の脇にある木の上にいる浩大に向かって微笑んだ。
それを見た浩大は、ニカッと笑い返す。

「ふぅ~~ん、まぁ、倒れない程度で頑張りなよ。
お妃ちゃんは無意識で頑張り過ぎるんだからさ」
「ありがとうね」

そう言うと、夕鈴は小走りにその場から離れていく。
それを見送った浩大は、回廊脇で佇む人影を見咎め短く息を吐く。

「へーか!お妃ちゃんが頑張るってさ。
どーするよ、このまま追いかける?それともそっと見守る?」
「それを私に言わせるのか?」
「言わせたいんだけど」
「夕鈴が、我慢すると言っているのを無下には出来まい?!」
「そだね。でも、へーかは我慢できるのかよ?」

黎翔は、浩大の言葉に何も返答せずにクルリと踵を返す。
その表情は、無表情を貼り付けていた。


****

「陛下っ、もうお戻りで?」
「ああ・・・・・・・」

驚く李順を尻目に黎翔はそれ以上何も語らず、卓上の書簡の山に対峙した。
これを全て片づけないと愛しい妃には会いに行けないと、
自分の我欲な心に言い聞かせるように・・・・・・。



続きます。






こんにちは!!

昨日予告致しました、コラボ!
始めさせていただきます。


誰とコラボなのか?

それは、いつもお世話になっている 『この世の春』のあさ様です。
それこそ、おおよそ1年程前にもコラボをして頂き、スンゴク楽しかったんです~
それでようやくこちらのブログも通常運転し始めたので、
今回は私の方からお誘いしてみました。
ご了承くださり、モシモシしながら話の大筋を決めて~~。
いやぁ~~それだけで楽しかった!!
やっぱり一人で作るよりも、他の方とネタ出しすると話が広がりますね~~。

まぁ、そんな感じで。
この季節ならではの話となると思いますので
お楽しみいただければ幸いです。

そしてまたUPの競争かな?
あさ様!私、負けませんからね~~

それでは、長い前置きになりましたが
本編をど~~ぞ。






************

【設定】

本物妃 ・ 原作寄り ・ 夫婦設定

【注意事項】

こちらの作品は、ほんのりとネタバレが出てきますので
ご注意ください。






「・・・・・・・・・・」

春の足音が聞こえてくるような穏やかに晴れ渡ったその日、
私はある人から聞かされた言葉に絶句した。
そして、我に返った最初の言葉がこれだった。

「え~~~~~~~~それって、何かの冗談なんかではありませんよね?」
「冗談なんかを私が貴女に言うと思っているのですか?
私はそんなに暇ではありませんよ」
「・・・・・・ですよね」

目の前の男性はずり落ちた眼鏡をスイッと人差し指で押し上げると、
鋭い眼光を放つ。
それに戦くように、背筋がピンと張っていく感覚に襲われた。

「夕鈴殿・・・いえ、お妃様。
再度申し上げますので、よくお聞きください。
この度の桜の宴では前回の役目であった花を運ぶのに加えて、
宴の始まりを告げる筝演奏もして頂くことになりました」
「はぁ・・・・・・」
「その気の無い返事は、優雅な返事とは言えませんっっ!」

間髪入れずに、厳しい叱咤が入る。

「はいっっ!」
「宜しい」
「あの・・・・私は筝が得意ではありません・・・・よ」
「それは百も承知です。
でもそれは、今まで歴代の王の妃が行ってきたことなのです。
前回は、陛下が『宴は最低限の事で簡素に行う事!』と通達していたので、
お妃様の筝演奏は省かれたのですが・・・・。
今や国も安定し民たちの暮らしも向上した今、そうも参りません。
ですので、今回はキチンと慣例に則った宴にしなければならなくなりました。
そこで、貴女の筝演奏と相成ったのです。
陛下の唯一の妃である貴女の役目なので、『出来ない!』では困るんです」

狼陛下の側近である李順は、頭を抱えつつもピシャリと夕鈴へと伝える。
それを大人しく聞いている夕鈴の表情は、困惑から段々と恐怖におののいていく。
夕鈴の思いは、ただ一つだった。

――― 失敗したら、どうしよう・・・陛下にご迷惑が掛かってしまう。

「・・・・・・・・李順さんの仰っていることは、キチンと理解しました。
ただ、本当に私・・・・・・自信がありません」
「それ位、私も把握しています。
なので、優秀な先生に協力依頼をしています」
「優秀な先生?」
「ええ。貴女よりは、よほど優秀な方ですよ」
「はぁ・・・・・・・・」

そりゃ、私は所詮庶民。
出来ない事は多い。
でも、陛下の傍にいると決めた以上、私に出来ることは何でもするとあの時誓った。
だから、今回も兎に角先生に食らいついてでも、筝演奏が出来る様になる!
それは引いては陛下の為になるはずだから・・・・・。

「はい、精一杯務めさせて頂きます」
「そうですね、頑張って下さい。あっ、それと言い忘れていましたが」
「えっ?まだ何か?」
「ええ、貴女には沢山言いたいことはありますが、もう一つだけ。
前回の宴の時よりも、より優雅に花を運んで頂きたいですので、
その為に蘭遥様のご講義はしっかりと受けておいて下さいよ」
「はい、分かりました」

夕鈴の返事を貰えた李順は、『ああ、忙しい!忙しい‼!』と独り言ちながら出て行った。
誰もいなくなった自室で、夕鈴はボンヤリと考え込んだ。

「筝の先生って誰かしら?
もしかして、水月さんかしら?あの方は楽に秀でているものね~~」

そう呟いて、卓上の茶杯の中の花茶をコクリと一口飲み込んだ。



続きます。




第2話はコチラへ (この世の春 様)







こんばんは!!


二日ほど前に、ようやく隣の公園の桜が咲き始めました。
ただ、雨が振ったりしていて肌寒いので、
まだ1分咲きにもなっていません。
それでも、道路から見上げる桜はこころを落ち着かせてくれてます。

やっと今日晴れたので、スマホで写真を撮ってみました。

DSC_1421.jpg
殆ど咲いていません。
まだまだ寂しいです。

DSC_1415.jpg  DSC_1412.jpg

DSC_1419.jpg

木に近づいてみれば、可愛く咲いてます。
そして、もう少しで開きそうな蕾も。
咲くのがとっても楽しみです。


これから、桜が散ってしまうまで
桜日記をUPしていこうと思います。
どうぞ、お付き合いくださいませ。


***********

そして。
このところ、花粉症の症状及び風邪の症状に悩まされていまして、
更新が止まってしまってました。
鼻水にくしゃみに頭痛。
更には喉の痛み。
スッキリしてくれなくて、困ってます。

連載等、続きをお待ちくださっているゲスト様には
本当に申し訳無く・・・・。
また来週から頑張りますので、
どうぞ、宜しくお願いいたします。

そして。
ここで、少しお知らせが。

え~~と。
私が楽しいイベントを始めたいと思っています。
その予告を少しだけ。

以前ある方と本誌ネタバレでコラボをしたのですが。
またコラボをして頂ける運びになりました。

来週始めくらいから、始まる予定です。
『本誌寄り』 ・ 『夫婦設定』 ・ 『オールキャスト登場予定』
でお話しを投下していきます。


お互い、夕ご飯の支度をしつつ電話でネタを出したという・・・・(笑)
あっ、でも御飯の話ではありませんよ~~
ご飯の支度をしつつ考えたとは思えないほどの大作になる予定です。


どうぞ、楽しみにしてて下さいませ。

あっ、先陣を切りますのは、私です!!!
さぁ、まずはキレキレの出だしといきますかっっ!!!

始まりまで、今しばらくお待ちくださいませ。
誰とコラボなのか?とかを想像くださいませ。



瓔悠





瓔悠

Author:瓔悠

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