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おはようございます!!

GWが始まりましたね。
とは言っても、
娘は土曜授業で一日学校。
息子は市外の陸上競技場にて部活の練習。
と通常生活です。
更に旦那様は明日明後日仕事。
中々たっぷりな休みとはいかないものです。


さて、このリレーSS。
終盤に近づいてきてます。
皆様にも楽しんでいただけてるようで、嬉しいです。

最後までお付き合い頂けましたら幸いです。

それでは続きと参ります。

************

続きの前に・・・・・
『この世の春』様のお話をどうぞ~

《すれ違いの向こうには 4 黎翔》




【LaLa6月号第81話ネタバレSS】
《すれ違いの向こうには 4 夕鈴》





木の上での親善交流。
普通なら有り得ないことで、これが李順さんにでも知られたら・・・と思うと、
さぁ~~~と背筋に汗が流れていく。
でもそんな事は言ってられない。


でも私が木の上に登って行ったことで、朱音姫は親近感を感じてくれたらしく。
内緒話を色々と聞かせてくれた。

炎波国の内情。
そして、姫の自国への愛情。
・・・・・・不退転の覚悟すらも。


多分足りないものだ、私に。


朱音姫の遠くを見すえるその瞳は力強くて。
私は姫から視線が逸らせなかった。
『カッコイイ』と。


しかし、それだけでは無った。
姫は怒っていた。
怒りのオーラが眩しいくらいに。

犯人は使節団内にいるのだと、朱音姫は言う。
私は『まさか』って思うけど。
姫の見解は『そうだ』と確信していた。

「どいつだろうと、絶対に許さない。
この私を裏切ったこと、死ぬほど後悔させてやる」


いや、姫。
それは・・・・かなり怖いです。
私が言うのもなんですけど、それは逞しすぎるってもんです。


私は姫の怒りに気圧されて、言葉すら失っていた。

「あーー、姫・・・・・そろそろ降りませんか?」
「なぜ?」
「ここは、結構見晴らしが良すぎて、危険かもしれませんし」
「そうかしら?
私を狙うって言うのなら、どうぞっっ!って感じよ。
それこそ、倍返しにしてやるんだから」
「そこで、マナがハラハラして見てますよ」
「マナは心配し過ぎなのよ。
私は放っておいてもいいから、犯人を私の前にひっ捕らえて来なさいよ。
全くもうっっ!!」


はぁ~~。
これは・・・怒りのスイッチがポチッと入っているみたいよね。
どうしたら、落ち着いてくれるかしら?

私は名案が浮かんだ。
やっぱり、ここはお気持ちを落ち着けるのに『お湯に浸かる』だわ。
これが一番!!

「姫、少しだけお待ちくださいね」

私は落ちないように、慎重に木から降りた。
そして、そこらにいるであろう浩大を呼ぶ。

「浩大??」

風がさぁ~と吹き抜けると、目の前に跪く浩大の姿が。

「何か御用でしょうか?お妃様」

朱音姫の手前、いつもの飄々とした態度では無くて、
キリッとした見たことも無い浩大が。

「申し訳ないのだけど、女官長を呼んでくださるかしら?」
「御意」

短く『是』の意志を示し、浩大はいなくなった。
そしてそこまで時間を掛けずに、女官長が来てくれた。

「お妃様、ご用向きは?」
「あの・・・今から朱音姫と湯殿を使いたいので、
用意をお願いしたいのですが・・・。
出来れば、花湯がいいのですが・・・・あっ、それとそこにあるお菓子とお茶も用意願えますか?」
「畏まりました」
「お願いいたします」

静々といなくなる、女官長。
それを見送った私は、また木に登る。

我ながら、良い考えだわ。
花湯でリラックスして、お菓子を食べる。
姫の怒気も治まって、親善交流も出来る。
これぞ、一石二鳥ってものね。

思わず笑みが浮かぶ。


ちゃぽん。
静かな湯殿で開催されている、女子会。
花湯と焼き菓子と花茶。
奇妙な取り合わせ。

それでも、姫は焼き菓子も食べてくれているし、
元気にもなってくれた。


いや、いま、怒りのオーラは見え隠れしてるけど。
それでもいい。

私は満足だった。
しっかりと役割は果たせているだろうから。



これが、あれに繋がるとは露にも思わず。
知らぬが仏。とはよく言ったものだと。

私は後に身に染みることになる。



続く。





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こんばんは!!


連夜のお付き合い、有り難うございますっっ!!
本日は、私が勝ちました~~
私が先行ですっっ!!

だって、書き上げたのは深夜だったんですもの~
これはいくら書くのが早いあさ様とて敵うまい!!!
エッヘン ←偉そうでスミマセン。

ホント、中々楽しい企画で、私はめっちゃ楽しんでます。
終わらなければいいのに~~なんて事まで思っていたりします。

では、続きへどうぞ




【LaLa6月号第81話ネタバレSS】
《すれ違いの向こうには 3 夕鈴》







朱音姫との女の子同士のお茶会を!を意気込んでみたのはよいものの、
肝心の朱音姫の姿が部屋には無い。

「それにしても、朱音姫は何処にいるのかしらね~」


一体、何処に行っているのか?
それは侍女さん達に訊いても、誰も行先は知らないとのことで。
夕鈴は途方にくれながら、庭園をそぞろ歩いていた。


しかし、ある程度歩いてみても朱音姫は見つからない。
段々言い知れぬ不安が、夕鈴を覆い尽くそうと忍び寄る。


もしや、また刺客に?

一瞬、考えたくも無い事態が脳内を駆け巡る。
そんな事が現実に起こっているとなったら、白陽国の信用に関わる大問題で。
後宮でお預かりしている以上、炎波国と事を構えるなんて事も大いにあり得る。

夕鈴は、少々表情を硬くして朱音姫を探し回る。

「何処?何処にいるっていうの、朱音姫・・・・・」

風がサァと吹き抜けて、夕鈴は真後ろに誰かがいることを感じた。

「誰っっ?」
「怖イ・・・・・声、オオキイ」
「ごめんなさい、少し考えたくも無い事態を考えていたものだから」
「??」

そこにいたのは、ちんまりとした朱音姫の隠密、マナ。
朱音姫と一緒に拾ったこの隠密は、かなりの信用を得ているみたいで・・・。
だから、姫の行先を聞き出すにはもってこいな人物である。
それに此処に、マナがいる以上、姫は無事だと確信した。

夕鈴はフゥと安堵の息を吐き出すと、マナに逃げられないようにと手に持った焼き菓子をチラつかせてみた。

「ねぇ、この焼き菓子なんだけど、さっき厨房で作ったばかりのホカホカなのよ。
欲しいのなら、私に朱音姫の居場所を教えて欲しいのだけれど・・・・」
「コレ クレル?」
「ええ、もちろん!!」
「ナラ 言ウヨ。
アッ、 姫サマ ハ 散歩。
デモ、歩イテ ハ イナイ。
高イ トコロ。
空 ヲ 見上ゲテル」
「高い所?空を見上げてる?」

夕鈴はマナの言葉から、何となく何処にいるのかが分かった気がした。

あの場所は。
空に近くて、風が吹き抜けて心地いい。

「ありがとうね」

マナにニッコリと笑って、焼き菓子をマナに渡した。
そして、夕鈴は裾を上手にさばいて目的の場所へと向かった。

その場所とは・・・・・。

「本当に、高い所に登るの、お好きなんですねぇ」

夕鈴は木の枝の割れ目から、ひょっこりと顔を出してそこで寛ぐ姫へと声を掛けた。
そこは、まぁまぁ高い木の上で。
誰も来ないだろうと思って登った当の本人は、夕鈴の行動に大層驚いた。
それを悟らせないために、不意に夕鈴へ悪態をつく。

「ああもう、なんなのよ!!
なんで妃が木に登ってくるのよ!!」
「こればかりは、姫に言われたくないですよ!」

朱音姫との友好関係を築けるチャ~~ンス!とばかりに、
夕鈴は不敵に笑ったのだった。

陛下の為に。
ただ、それだけを想って・・・・・。



続く。




続きは『この世の春』様にて






こんばんは!!

今日も無事にお届け出来ました!!!
良かった~~~

今回もあさ様が先行ですっっ!!
負けてはいられません!
次は私が先行でいきますからね~~お覚悟あれっっ!!←誰に言ってんだか!


では、先行されたお話のURLを載せておきますね~
どうぞ、お楽しみくださいませ。

《すれ違いの向こうには 2 黎翔》








【LaLa6月号第81話ネタバレSS】
《すれ違いの向こうには 2 夕鈴》





「さぁ、今日は朱音姫と一緒にお茶でもしようかしら。
お茶をするなら、お茶菓子も必要よねっっ!!
折角だからお饅頭でも作って・・・・」

ご機嫌な様子で、夕鈴は今日の予定を独り言ちる。
昨晩の『湯殿で裸の付き合い作戦』は上々の出来だった!と自画自賛するくらいにご満悦だった。
それが黎翔にとって、不機嫌極まりない事だと全く知る由も無く・・・・。


そして数刻後。
黎翔が、李順にせっつかれながら書簡の山崩しに精を出している頃・・・・。
夕鈴は呑気に『朱音姫を元気付けよう作戦!』と銘打った作戦を実行すべく、
厨房でお菓子作りに精を出していた。

「出来上がり~~」

お皿に乗せられたのは、果物を練り込んだ焼き菓子。
焼き菓子からは、柑橘系の爽やかな香り。
今日の出来上がりは、会心の出来である。

「さぁ~~て、朱音姫をお誘いしてお茶でも飲んで、友好を深めるとしましょうか」
「お妃ちゃんは、ホントにお人好しだね~~」
「浩大っっ!!!」

厨房の窓の外の木の上から、声が飛んできた。

「お人好しって、そんなんこと無いわよ!
私が陛下の為に出来ることは、これくらいしかないし。
それに朱音姫がお元気になれば、内緒話もして頂けるかもしれないし。
だから、お人好しって事だけでしてるんじゃないわ」
「ふぅぅ~ん。
まぁ、頑張ってよっっ!!
狼の怒気に触れない程度にね~~」

サラッと怖いことを言いながら、その場から姿を消した浩大。
その言の最後、肝心なところを夕鈴は聞き逃していたのだった。



続く。





【設定】

臨時妃 ・ 原作寄り ・ オリキャラ有り ・ 原作外設定有り






「フフッ・・・・・」

執務室の長椅子で寛ぐ、悠は口元を綻ばせて笑みを浮かべる。
その笑みは、喜びの・・・・というよりは、いささか意地の悪いものだった。

「何です?その笑いは」

眉間に皺を寄せつつ執務に精励している朔は、怪訝そうに訊く。

「だってさ・・・・・あっちは、今どうなっているのかを想像すると、何だか楽しくて。
喧嘩でもしていたりして・・・・ね」
「そういえば、あの衣装・・・・特別に作らせたモノでしたね」
「うん、いいでしょっっ。
あの丈の短さといい、あのフワフワ感といい」
「いや、あれはやり過ぎなのでは?!」
「えぇぇぇ~そうかな?」
「はい、あれを珀国王が夕鈴姫に着せるとお思いですか?」
「着せざる負えないでしょ。
だって、白陽国にとっても大切な交渉相手国の国王からの贈り物だよ。
早く見たいなぁ~~~」
「全く、悠は底意地が悪いのだから。
それに付き合わされている珀国王が、気の毒になってくるよ」
「僕が悪いんじゃないっっ!!
あれほど、念を押していたんだよ。
夕鈴さんは大切な僕の妹姫だから!って言っていたのに。
今だに、正式な妃にしてないみたいだしぃ~」

頬を膨らませ口を尖らす悠に、呆れ顔を呈する朔。

「悠の気持ちも分かるけど、珀国王はただ人ではないのから思い通りに進まないことだってあるだろ。それは、同じ王である悠も理解出来るはずだと思うけどね」

余りに子供じみた事を言う悠に、朔は側近としてではなく幼馴染としての言へといつしか変わっていた。

「分かっているけど!でも納得いかないんだよ。
だからさ・・・・・・・ここは僕が一肌脱いであげようとさ」
「はぁ~~~それは珀国王にとっては、余計なことだと」
「いいの!!ここは白陽国じゃないんだから。
少しくらい、僕の好きにさせてよ」
「はい、はい」

朔はため息をついて、交渉相手国国王の黎翔を思い浮かべ、
心の中で警告する。

・・・・・ああなった悠はもう誰も止められないので、どうぞお気をつけくださいませ。

「さてと、酒宴を始めようか!!
夕鈴さんの艶姿もしっかりと堪能したいし」
「御意!!」

二人の醸し出す雰囲気は一国の王とその有能な側近へと代わり、
堂々たる足取りを酒宴会場へと向けた。


*************


その頃。
侍女に手伝われて、着替えた夕鈴。

悠から贈られた衣装は白陽国のモノとは全く違う様式で、
着てはみたものの黎翔の前にすら出れない程だった。

それは一重に恥ずかしすぎて・・・・。

普段よりも露わになった、白い脚。
そして裾がフワフワして動く度に、翻って風が入ってくる。

「・・・・・・・・・・これを着たまま、酒宴に出るの?
いや、無理でしょ」

大きなため息を吐き出す夕鈴。
そんな主を慰めるように、侍女たちは口々に褒め称えていた。

「お妃様、誠に素敵ですわ~異国の衣装もお似合いでございます。
お美しさが、より一層引き立っております」
「きっと、陛下もお妃様のお姿を見れば、ご満足いただけるかと」
「本当にお妃様のその珠のように白いお肌に、その空色はぴったりでございますわ」

いくら美辞麗句を並べられても、夕鈴には響くことはなかった。
御簾を上げて、次の間で待つ黎翔の元へと出て行かなければならないと分かっていても、
脚が動かない。

そうこうしていると、しびれを切らしたらしい黎翔がスルリと御簾を上げて、
入って来た。

「夕鈴、そろそろ参ると・・・・」

黎翔は、目の前で羞恥に耐えて立つ夕鈴の姿に近づけないどころか、
言葉も消え失せていた。

そう、その艶やかな夕鈴に見惚れていたのである。

頬紅を差した様に羞恥で色づく頬が初々しく、黎翔の庇護欲をそそる。
唇はほんのりと朱色を称えたまま、少し震えながら夕鈴は黎翔に声を掛けた。

「あの・・・・・・・・その・・・・・陛下・・・・私、ヘン・・・じゃありませんか?」
「ヘン?何処がだ?」
「全部・・・・・」
「このまま、君を閉じ込めておきたいくらいだ。
誰にも見せたくない程、綺麗だ」
「・・・・・あ、ありがとうございます」

フワリと微笑んだ夕鈴の表情に、黎翔は自分の恋情が湧き上がるのを感じていた。


誰にも渡せない。
誰にも見せたくない。
離したくない。


それこそが、悠の目論見で。
黎翔の独占欲を引き出す・・・・・・・・・・『傍迷惑な歓迎』の一端だった。




続く。




***********

久々にこちらをまた書き始めました。
先日のご褒美リクでこちらの話の続きを~~~とありましたので。

まぁ、ボチボチ書いていきましょうかね。
どうぞ、ごゆるりとお付き合い下さいませ。

続き???
まぁ、なるだけ早く・・・書きます。


瓔悠。





こんばんは!!


先日、少しだけお知らせしておりました企画を始めます~~
それは、『この世の春』あさ様と
な、なんと!『リレーSS』なんです~~

あさ様が黎翔side。
私が夕鈴side。

さぁ、どうなりますことやら。
私はスンゴク、ワクワクしております。
もう楽しみ~~~

皆様も楽しんでいただけましたら幸いです。

では、始めますよ~~
あっ、言い忘れてましたが
こちらのリレーSSはLaLa6月号ネタバレSSですので、
どうぞ、お気をつけくださいね。


********


まずは、『この世の春』様にて掲載の
第1話をどうぞ~~

《すれ違いの向こうには 1 黎翔》







【設定 LaLa6月号第81話ネタバレSS】
《すれ違いの向こうには 2 夕鈴》



最初は、正直かなり私の心をかき乱した姫様だった。
だって陛下の『正妃候補』なんて、蘭瑶様が仰るから。

でも、私は仲良くしたかった。
・・・・・姫様のほうは、私の事を敵視していたけど。

私は親善交流にいらしたのだから、キチンともてなしたかった。
唯、それだけ。

それに刺客にも襲われて、きっと心細いに決まってる。
だから、私が力になってあげられればっっ!!って思うの・・・・。


なのに。
どうしてなの、陛下。


「…どうして私の妃が、炎波の姫と湯に浸かるんだ。」
「何を言ってるんですか、女同士ですよ?!」

陛下・・・・・どうして、女の子同士で湯に浸かるだけなのに、
あんなこと言うの?
何か問題でもあるのかしら?

「もうちょっと姫が心を開いてくれるといいなって!」

そうしたら、きっと白陽国の為にもなると思うの・・・・。
それは陛下のお役にも立てると。
少しでもいいから、お役に立ちたい。
だって、私に出来ることなんて殆ど無いのだから・・・・。

「夕鈴、今回は炎波国の抱える問題だ。」

そうかも知れないけど。
でも、気になるの・・・・・だって、あんなに勝気な朱音姫が落ち込んでいるんですもの。


「…はい、でも、その。」
「放っておけないか…。」
「わがまま言ってごめんなさい…。」

でも、ここは陛下に認めてもらわないと。
私の決意は固い・・・。

陛下、呆れてる?
小さく息を吐く陛下。
伏し目がちで、私を見てくれない。

「…いや、それが君だからね。」

陛下の腕が私の身体を捉えた。
何だか、ドキドキするけど。
頬も熱いけど。

今はそんな場合じゃない。
朱音姫を元気付けないと。

陛下、私・・・頑張ります!


微かに薫る陛下の優しい香を感じながら、
私はそんな事を考えていた。



続く。






【設定】

夫婦設定 ・ 原作寄り

【注意事項】

こちらのお話は、青慎からみた視点で描かれてます。
更に、ほんの少しですがオリキャラ出てきます。

前ブログにて連載していたものですので、
現在の夕鈴と陛下の関係性とはちょっと違います。
かなりの捏造入ってますので、それを了承の上お読みくださいませ。









ようやく全ての儀式が終り、祝宴会が賑やかに始まった。
卓上には朝早くから用意をしてくれた商店会のおかみさん達の腕によりを掛けた料理の数々が運ばれてきて、皆思い思いに舌づつみを打っていた。

そして少し経つと、祭壇の傍に作られた二人の席には祝杯をあげに来る人、
姉さんの衣裳を見に来る友人や近所のおばさん達でごった返していた。
その来てくれる全ての人に姉さんは感謝を述べていて、
その表情は僕が姉さんと暮らしてきた中で一番輝いていて美しくそして何より幸せに満ち溢れていた。
それはこの結婚式が終わるまで崩れる事はなく、周りの皆もつられて幸せそうな表情に変わっていった。
その隣で始終穏やかな笑みで見ている李翔さんも同じように感じていたと思う。

そう言えば几鍔さんが挨拶に来た時に、一度姉さんは少し困った様な表情をしていた・・・。
あれは何だったんだろう??
でも李翔さんは、穏やかに几鍔さんとお酒を酌み交わしていたよな。
几鍔さんも何か吹っ切れた顔で二人を祝福してくれていた。


和やかな雰囲気で進んだ祝宴会も夕刻前までには招待客も三々五々皆満足げな顔で帰っていき、最後に残されたのは僕たち家族だけとなった。

「やっと終った~~~~皆、喜んでいただけて良かったわ。
お料理も美味しかったし・・・・でも父さん、この費用の支払いは大丈夫なの?」

やはり姉さんは姉さんだ。
こんな時にまでお金の事を心配しているんだから・・・・。

「大丈夫だよ。この会場は几鍔さんが御祝いの代わりにとタダで貸してくれたし、
お料理は商店会のおかみさん達が今までのお得意さんの姉さんの為にと・・・作ってくれたんだよ」
「そうなの・・・・ホントに有り難いものね」

姉さんはしみじみと呟いた。

「さてと、私たちも帰るとしようか」

李翔さんが姉さんの肩を優しく抱いて引き寄せた。
そして姉さんは、嬉しそうに李翔さんを仰ぎ見て大きく頷いた。

連れ立って会場を後にした僕らはそのまま家に戻った。
そして着替えを済ませると姉さんはお茶を入れ、
ゆっくりと新しく家族となった李翔さん・・・いや義兄さんと僕は一緒に疲れを取る様にのんびりと飲んでいた。

そしてその間姉さんはと言うと、父さんと二人きりで部屋にこもり挨拶を済ませていたようだ。
二人きりで話していたのでどういう話だったのかはその時は分からなかったけれど、
後で聞いた話だとお酒の飲み過ぎと賭け事についてお小言を言われていたらしい。
―――全く姉さんはこんな時にまで・・・・と思ったものだ。


そしてしばらく寛いだ後、王宮からの馬車がやって来て二人は戻る事に。
別れの際、姉さんは僕を抱きしめてくれた。
僕は久々に姉さんの香りに包まれて、安堵感を感じていた。

「青慎!科挙頑張って受かるのよ。
青慎ならやり遂げられる筈だから、私は王宮で待っているわよっっ!!」

姉さんは、僕にハッパを掛けてくれた。
思わず泣いてしまいそうになるのをグッと堪えて、二人を笑顔で見送った。

こうして、また父さんとの二人きりの生活が始まった。
依然と違うのは、姉さんはもうそうそう帰省する事は無いと言う事だけ。
寂しさはあるものの、姉さんの幸せの為に我慢するしかなかった。
その後、僕は姉さんの願い通り、科挙を無事に受かり官吏となった。

*********

穏やかに刻は流れる。
あれから随分と経ったけど、この下町に聞こえてくる噂は国王陛下はお妃様を熱愛しており御夫婦円満だという嬉しいものばかりだ。

姉さんはきっと大切にされて幸せになれる・・・・あの時の確信は、その通りだった。
ただ、あの時の僕にはまだその確信が正しいのかどうかは分からなかったのけど・・・・。




「まぁ・・・中々戻っていらっしゃらないと思ったら、こんなところで寝ていらしたのね」
「う~~ん」
「起きました?」
「あれ、僕寝ていたんだ・・・」
「ええ、ぐっすりと」
「昔の夢を見ていたよ。
姉さんの結婚式の・・・・肖像画を久し振りに見ていたせいだね」
「そうでしたの、そういえばあの肖像画はいつからありますの?」
「ああ、あれかい?実は結婚式の後しばらくして几鍔さんが訪ねて来てくれて、
僕たちに渡してくれたんだよ。
寂しくなっただろうからと・・・あの日密かに絵描きを呼んでいたんだって」
「太っ腹ですわね・・・さすが几商店の若旦那だわ」
「そうだね」

僕は立ち上がるとその幸せそうに微笑む姉夫妻の肖像画を、
部屋の一番目立つ所に丁寧に飾りなおした。

「そう言えば、お客様ですわよ」
「お客?」
「ええ、あなたが今一番会いたい方かと・・・」
「・・・・誰??」
「それは、会ってからのお楽しみですわ」
「あれ?鈴音は?」
「鈴音は、外に出てますわ」
「外?一人でかい??それはマズいよ!!
まだ一人では危ないよっっ!!」
「大丈夫・・・・・だって、大好きなお姉ちゃまやお兄ちゃまがいるのですから」
「なるほど・・・・ね。
では、早く行かないと」

僕は柔らかく微笑む妻に、微笑み返した。
二人で居間に行くと、そこにはこの国の正妃様がいた。
言わずもがな、僕の自慢の姉さんだ。

「姉さん、お帰り」
「ただいまっっ!!やっぱり実家はいいわよね~~」
「そう?」
「もちろん!!」
「あれ?義兄さんは?」
「ああ、李翔さんなら・・・・・・・例の如く、ここに来ようとして李順さんに捕まっちゃった。
『今回の静養は、正妃様とお子様方だけですっ!』ってね」
「そうなんだ・・・・それは義兄さん、お気の毒だね」
「でも、どうせ後で来るだろうけど・・・・・」
「違いない、ね」

僕は姉さんと向かい合って笑った。
今も姉さんはやっぱり姉さんのままで。

「姉さん・・・・幸せ?」
「えっ?突然、どうしたの?」
「いや、聞きたかっただけ」
「フフッ、ヘンな子ね・・・・・・・もちろん、幸せよ」

そう言って笑う姉さんは、あの時の幸せそうな笑顔で・・・・いや、あの時以上の笑顔が僕にはすごく眩しく見えた。




終。











こんばんは。

この度の、熊本大地震にて、被害にあわれた方・・・そして未だに避難生活を余儀なくなさっている方。
沢山の方にお見舞い申し上げます。

私も同じ九州人として、何か出来ることを探していきたいと思ってます。
まずは、募金をしたいと・・・・。
今度の休みにでも、募金しているところに出向こうと考えてます。

私は福岡でも北部ですので、余震もそこまで頻発はしてません。
でも時折来る余震には怯えてます。
なので、現地にいらっしゃる方は、かなり怖い思いをなさっている事だろうと思います。

私は何も出来ませんが、
早く収束することを祈るばかりです。




さて。
こちらのブログ、再開しようと思います。
少しでも、作品を書いていき・・・・皆様の息抜きになれることを願って。
まずは、コメント返信してます。
最新コメントから、どうぞ・・・・。


そして。
仕事の方も、辞めるめどが立ちました。
あと4日勤務すれば、終わりです。
何とか乗り切ろうと思います。



それでは、
またお付き合いいただければ幸いです。


まずは、あれを完結させよう。
だってあと1話ですし・・・・。
再録ですからね。


そしてある方と、楽しい企画を計画中。
全容は・・・・・coming、soon。
(お知らせ出来ると良いですが・・・・)





瓔悠。





こんばんは!!!

先程、大きな地震がありました。
無事です。
私の生息地域は、震度4で済みました。

でも熊本の方は震度7ということで、スッゴク心配です。
被害が無いことを祈ります。


それにしても、携帯の地震アラームの大きさにすごく驚きました。

緊急アラームが鳴ってすぐに旦那の号令で、食卓の下に家族で潜りました。
息子は丁度シャワーを浴びていたのですが、濡れたまま上がらせて裸で食卓台の下へ。

今は落ち着いてますが、これから夜中に余震が無いと良いのですが・・・・。
子供たちは怖がっていて、寝てくれません。

早く寝ようよ・・・・子供たち。





こんばんは!!!


先日の記事から、また間が開いてます。

ただいま、無気力症で完全にシオシオです。


仕事は今月いっぱいで辞められることになりましたが、

どうも、毎日ダルさが抜けなくて・・・・ダラリンな生活をしてます。

睡眠はいつも以上に取っているんですけど。

(これを、お友達に話したら【五月病】なのでは?!と。

それは大いにあるような・・・)


もう少し、エンジンが掛かるまで更新が無いかもしれませんが

お待ちいただければ幸いです。


ご訪問本当に有り難うございます!!

気力を取り戻して、元気に戻って参りますので・・・・。



それでは



瓔悠。







【設定】 

現パロ設定  ・ 恋人未満

【注意事項】

こちらの作品は【アリスの口づけ】とは、
全く違う設定の現パロとなっております。

二人が出会い、そして繋がり結びゆく展開を
お楽しみいただけましたら幸いです。







「これなんてどう??」

女性が渡してくれたのは、桃色のミニスカドレス。
ネックラインに白パールが可愛くあしらわれていて、半袖口はフリルになっている。
生地質もシフォン素材でフワフワしてて軽い。

「可愛いですね」
「着てみてくれるかしら??」

手渡されて、試着室に通される。
着てみると、さらりとして着心地はすごくいい。

「どう・・・・でしょうか??」

おずおずと出てくると、そこにはキラキラ目をした女性がいた。

「いいわ!!!うん、すごくいい~~~もう可愛くって!!!ねぇ、社長!!」
「いい感じだな」

いつの間にか入って来ていた社長が、満足げな視線を送っていた。

は、はずかしい~~~~~。
何だか裸にされているみたい。

「これ、もらうぞ!!!」
「はい、有難うございます」

そう言うと、すかさず当然のように社長は私の手を取り、
このままスタスタ出ていこうとする。

「あの、このままなんですか??」
「勿論!!!君の綺麗さを周りの奴らに見せびらかしたんだ」
「いや、でもそれはマズいですよ!!」
「どうしてだ???私が『このままでいい』と言っているのだから、君は大人しく従うんだ!!」
「ええ~~~~~~~~」

私の意見なんて全然聞き入れてはもらえず、そのまま連れ去られた。

強引過ぎる。
こんな扱いをされた経験なんて無いから戸惑うばかりで。
初っ端からこんな感じで大丈夫なのって、不安が募る。
私は人知れず、大きな嘆息を吐き出した。

夜にはパーティという初めての大仕事。
こんな事で無事に終わるのかしら???

ただただ不安しか無くて・・・・・・私は、憎らしいほどの青空を見上げていた。


「さて、時間もまだあることだし、何処に行きたい?」
「私の行きたい所は一つだけですっ」
「ほぅ、それは何処だ?」
「更衣室、だけです!!」
「更衣室?」
「はい・・・・こんな格好で外を歩くのは、正直言って恥ずかしいので」
「こんなに可愛いのに?」
「・・・・・・・」

私は、真っ赤になって黙り込んだ。

可愛い?
私が?

そんな事、今まで言われたことなんて無いっっ!!
幼馴染の几鍔なんて『お前ってさ、格好から所帯じみているから彼氏の一人もいないんだよ!』って、バカにされ通しだし。
そんな直球で言われると、面食らってどうしていいのか返答に困る。

「私は十人並みの容姿なので、いくら着飾っても可愛くなんてなれませんから」
「そんな事は無いっっ!!」

急に大きな声が聞こえてきたから、ビックリして声が出なかった。

「だって・・・・私、そんな風に言われたことなんてありません」
「それは、周りの男どもの見る目が無いだけだ。
君は十分に魅力的だよ」

揶揄われてるって思った。
こんな素敵な大人の男性だよ。
ちっぽけな女子高校生に言う台詞じゃない事くらい、私だって分かる。

「とにかく、着替えたいです」

私は、ただただそれしか言えなかった。





続。






こんばんは!
またまた瓔悠です。


さて、先日4月1日・2日に行いました宝探し企画。
ご参加下さったゲスト様、誠に有り難うございました!!!

一人もご参加下さらなかったらどうしよう・・・・と思いつつの企画でしたので
参加ゲスト様がいらっしゃって、本当に有難かったというのが、終わった今の本音です。



では、解答と参ります。
それは・・・・・・
『カテゴリー内の『臨時妃設定(移行分)』が増えている』でしたっっ!!

これは前ブログ【遥か悠遠の朱空へ】にて掲載していた短編を現在最新記事には上がらないようにチビチビとUPしていまして・・・。
ゲスト様はお気づきかなぁ~~と思って遊び心でこの宝探し企画をしたのです。


でも、気づかれたゲスト様もいらして・・・・・コメントにて回答してくださいました!!!


それでは、
見事正解なさったゲスト様です。
まるねこ様・タイフーン様・ママ様・月猫様・りこ様・くま様
黒猫酒造様(敢えてこのままにしておきますね・・・)
かおさん様・minamina様。

となりました~~~

パチパチパチパチ~~~
おめでとうございます!!!
そして有り難うございます。


そしてご参加下さったのに、解答までこぎつけなかったゲスト様も
ご参加、誠に有り難うございました!!!



で、ご褒美なのですが・・・・・。

二つございます!

(但し、
一つしか要らない。
もしくは、そんなものは一つも要らない!!
って事でしたら、非公開コメントにてどうぞお申し出くださいませ・・・・。)




一つ目。

お話リクエスト権。

① 何かシチュを考えていただき、私が話を書く!
② 私が現在書き終わってない連載物への執筆優先順位催促リク!

どちらかをお選び下さい。


二つ目。

現在、オフ本を作るべく・・・作業に少し取り掛かってます。
候補は3つあって、
『想いを乗せて走り抜け!』
『月に祈りを、太陽に願いを』
『彩怜クンシリーズお纏め第2弾』

のどれかお好きな1冊をプレゼント!です。



これらを、私からのご褒美とさせて頂きます。

何かご質問等がございましら
コメント欄からお気軽にどうぞ~~~~



最後になりましたが、
この企画にお付き合い下さったゲスト様、
そしてこの企画を見守ってくださったゲスト様。

本当にありがとうございましたっっ!!!!




瓔悠。





こんばんは!!


大変お久しぶりとなります!!
ゲストの皆様!!更新が無いにもかかわらずのご訪問、
誠に有り難うございます~~


このところ、兎に角忙しかったのと体調不良と悩み事で
ブログにまで気持ちが乗りませんでした。


昨日、ようやく無事に息子の入学式も終えて、
一息つきました。
当日は、その前の日がかなりの荒れた天気だったので心配だったのですが、
何とか曇りから晴れて入学式日和となりました。

真新しい制服に身を包んだ息子クン。
着させられてる感、満載で・・・・まだ小学生が抜けきってなくて。
まぁ、良く言えば『初々しい』って感じでしょうか?!
その内、『らしく』なることを期待しましょう~~


そして、ちょっと最近悩み事があって、かなり考えまくってました。
仕事を辞めようと思って・・・・・。
今の仕事のせいで、背中・首・肩の痛みが取れなくて、
そこから頭痛がかなり頻繁に起こっていて、最近は体調不良に悩まされています。
で、仕事を辞めるべきなのでは?と。
ホント、かなり考え込みました。
こちらに気持ちが向かない程で。

でも体調を崩してまで働く意味が分からず・・・・辞めることを決心。
ようやく気持ちが落ち着きました。


なので、またこちらを再開していこうと思います。
ダメダメ管理人ですが、宜しければお付き合いくださいませ。


瓔悠。



追伸。

一つ前の記事『宝探し、しましょ』の解答、及びご褒美については
次の記事にします。
宜しくお願いいたします~~

そして、そちらの記事でかなりコメント欄を埋めてしまっていましたので
その前に頂きましたコメント返信につきましては、申し訳ありませんが今回無しとさせて頂きたく・・・・。
本当に申し訳ありませんっっ!!!










こんにちは~~

ゲストの皆さま!!!
宝探し、しませんか???


実は、
実は・・・・・
このブログには、あるモノが隠されてます。
そしてそのあるモノは、今後おそらくある程度まで増えていくモノです。



見つけられた方は、ご一報ください。
ある企画へのご招待権をお渡しいたしたく・・・・・。


どうぞ、奮ってご参加くださいませっっ!!!



分かった方は、お答えを非公開コメントにて
お知らせくださいませ。





瓔悠。




*今日は『えいぷりるふーる』ですが、これはウソではありません~~





追記

正解を当てた方が出ましても、この企画は続きます。
そうですね~~
明日の午前中までは、続行していると思います。
その後、こちらの記事は引っ込めさせて頂きますね。

お時間のある方は、どうぞご参加下さいませ。

ご参加下さった、ゲスト様。
誠に有り難うございました。

ただいま14時30分を持って終了いたしました。
お付き合い有り難うございましたっっ!!





追記、

行様、最後のご回答お待ちしております。    瓔悠。

かおさん様。
minamina様。
後程、コメント返信いたしますね。
お待ちくださいませ。







瓔悠

Author:瓔悠

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