≪ 2017 07                                                2017 09 ≫
 - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - -

【設定】

本物妃 ・ 原作寄り ・ 夫婦設定



【注意事項】

こちらは、LaLa10月号のネタバレとなってます。
コミックス派の方は閲覧注意願います。

前編でも申し上げましたが、このお話は確かにネタバレSSなのですが・・・
私の萌えは一般の方と少しズレてます。
ですので甘いモノや素敵なモノを期待されていらしたのでしたら、
回れ右をして此処より出られることをお勧めいたします・・・・。

それに、だんだん書いていくうちにネタバレでは無くなってきてます。
つまり・・・オリジナルなモノへと変化しちゃいまして。
全くの妄想話へと発展してしまいました。
何とかこの後編で元に戻したいのですが・・どうなったかは『???』です。

兎に角、
何でもどんと来い!!の方のみ、どうぞ先へお進みくださいませ。













「はぁはぁ・・・・陛下は追いかけて来てないわよね」

夕鈴は庭園を一気に駆けてかなり離れたところまで来ると、やっと立ち止まった。
そして荒くなった息を何度か深呼吸して、何とか整えようとする。
取り敢えず黎翔から逃げてきたのは良かったが、
下町へ帰るための衣服はあの部屋の箪笥の中に置き去りのままだった。

「このままの衣装じゃあ、帰れないのよね~。
でもまたあそこに戻るとなると、陛下と鉢合わせしないとも限らないし・・・」

ブツブツ独り言を呟く夕鈴。
それを木の上で聞いている人物が一人・・・。
夕鈴と黎翔とのやり取りを面白げに見物していた浩大である。

「お妃ちゃぁ~~ん、何をブツブツ言っているのさ」
「うん???浩大、いるの?」
「いるよ~~」
「いるって、どこにいるのよっっ!」

夕鈴は周りの木々のどれかにいるであろうと当たりを付けながら、キョロキョロと見回す。
だが目を凝らしても浩大は巧妙に隠れていて、姿を見つけ出すことは出来なかった。

「もうっっ!浩大、降りてきて!!」

半ばふくれっ面になりながら夕鈴は、声を上げる。

「はい、はい!で、実際のところお妃ちゃんはどうしたいのさ。
へーかはそんな些細なことは気にしないと思うけど」
「・・・・浩大、聞いていたのね」
「まぁね~だって、オレの仕事はアンタを護ることなんだから」
「私は、下町に行って少しでも妃の悪評をどうにかしたいのよ」
「ふぅ~~ん、なるほどね」

ニヤリと人の悪い笑みを浮かべる浩大と、バツが悪そうに苦笑いする夕鈴。
夕鈴は『へーかは気にしない』と言う浩大の言葉に、多分そうなんだろうなぁ~と考えを巡らせていた。

「どうでもいいじゃん!そんな呼称なんてさ」
「確かにそうかもしれないわね・・・陛下のことだから気になさらないと思うわ。
でもね、私はそれは納得がいかないの」
「世間なんて、あちこちで噂話が始終飛び交っているんだぜ・・・・イイ噂もワルイ噂も。
だからそんなこと一々気にしてたら、狼陛下の花嫁なんて務まらないとオレは思うけど」
「・・・・・・・・・・」

あっさりと肯定された浩大の言葉に、夕鈴は口を閉ざす。
でもそれを認めてしまうのは陛下に甘えているような気がしてならなかったし、
自分が少しでも何とかできるような気もしたから諦められない。


「でもそれじゃあ、私はどうすればいいのよ」

小さな声で呟く、夕鈴。
俯いた表情を読み取ることは出来ないが、気落ちしているのは浩大でも分かった。

「まぁ、そんなに気にすることないって、お妃ちゃん!!」
「・・・・・・・・・」
「だから、ほら、顔上げてよ」
「・・・・・・・」
「へーかがそんなちっぽけなことを気にするって思う?オレは思わないよ~」
「・・・・・・」
「ねぇ、お妃ちゃん、何とか言ってくれよ~~」
「・・・・・」

浩大が慌て気味に、フォローめいたことを立て続けに言うが、
聞こえているだろうに夕鈴はジッと身じろぎせず佇んだままだった。
そしてその背中は頼りなく見え、かすかに震えていた。
結局、夕鈴は俯いたまま一言も発することはなかった。

「分かった!分かったからっっ!!
どうしてもお妃ちゃんがどうにかしたいって思うんだったら、
オレが手助けしてやるから・・・・・」

お手上げといった感じで浩大は、夕鈴に取り成す。
それを聞いた夕鈴はようやく納得し、小さな声で浩大に問う。

「・・・本当?手伝ってくれる?」
「ああ、オレの負けだよ!!何でもするからさっ」
「ありがと」

やっと顔を上げた夕鈴の薄茶の瞳は陽の光に煌めく透明な雫が潤んでおり、
今にも零れ落ちようとしている。
しかし零れ落ちることは無かった。
後ろから伸びてきた指先によって寸でのところで受け止められた。
それが誰かだなんて決まり切っているのだが。

「・・・・夕鈴、どうしてそんなに頑張ろうとするの?
僕は君が傍にいてくれさえすれば、それだけいいのに。
世間がなんて言おうと、全く関係ないんだから」

後ろから抱き留められて、夕鈴は一歩も動けなかった。
逞しい腕は安心感を運んできて、ホッと心和ませる。
でも黎翔の言葉を聞いて、そうも安心もしていられない

「えっ??陛下・・・・・・・私が世間で何て言われているのか、知って・・・いるんですか?」
「ごめんね、夕鈴があまりにも気にしていたら、李順に聞いたんだ」
「・・・・・・・・・・知っているんですね、私が世間で『妖怪妃』なんてことを言われていること。
私、どうにかしたいんです。だから下町に行って少しでもその噂を消してきたいんです」
「夕鈴が、かい?」
「はい、私に出来ることなんて大してないことは分かりますが・・・・
それでも、出来ることはきっと、少しは、あると思うんですっっ!!!」
「そんなに力まなくても」

そう言うと、黎翔は夕鈴の前に立って両肩に手を乗せて微笑んで見せた。

「夕鈴、大丈夫だから・・・」
「ダメなんです!陛下に汚名を着せるわけには、いけないんですっっ!!!」
「私はそんなことは全く気に「兎に角、陛下に、そんな汚名は、ダメ、なんです」」

夕鈴は感極まって、薄茶の瞳からぽろぽろ透明な雫があふれ出す。

「夕鈴・・・・もう、君って人は」
「陛下!私は自分が許せない、です・・・・・・私だって、出来ることが、あるはずで」

黎翔はフゥ~と息を吐き出すと、いつまでも自分を責める夕鈴の口を自分の唇で塞いだ。

「うぅん・・・・あぁん」

長く、甘く。
深く。

もう何も言わせないという意思表示。
そして夕鈴を愛しているという想いを行動で示す。

「ううぅん・・・・・・」

息がそろそろ苦しくなる前に、黎翔はそっと唇を離した。
そして優しく、夕鈴の身体を抱きしめた。

「ほら、こうして君がいれば、僕はそれだけで十分なんだ。
だから誰が何をいっても関係ない。
僕にとって君が傍にいなくなる方が耐えられないんだ。
少しの間も離したくないんだから・・・・・下町に行くなんてやめてくれないか?」
「でも・・・・・」
「『でも』は、なし。『はい』しか聞き入れられないよ」
「・・・・・・はい」
「よくできました」

黎翔と夕鈴・・・二人、お互いの顔を見合わせて、微笑んだ。
そんな二人の間に心地よい風が吹き抜ける。

「じゃあ、この話はおしまい」

黎翔は夕鈴の腰に手を当てて、歩き出すように促す。
仲良く歩く二人の様子は、何年も一緒にいるような仲睦ましい夫婦の姿だった。
次第に笑い声も風に乗って、運ばれていく。
そして回廊へ夕鈴を先に入れると黎翔は一人庭園に出て、空を見上げて声を飛ばす。

「おいっ!浩大!!!
わが愛しき妃を泣かせた罪は重いからな。
覚えておけよ」

狼の微笑みを浮かべて、黎翔の深紅の双眸は妖しく煌めいていた。
その後の浩大は・・・・・・・・・・もちろん、黎翔によって半月ほどこき使われたのであった。
でもそれくらいで済んだのは、浩大にとっては有難い処罰だった。



そして夕鈴は・・・・・・その後、蘭瑶に教育を受けることとなった。




終。





きゃぁ~~~~~~やっと書き上がりました。
気が付けば。本誌は11月号が出ているということに。
・・・・・・一体これくらいを書くのにどれだけかかったんだ!と自分が情けない。

更に話が当初思っていたものとすっごく変質してしまいました。
はぁ~~~まだまだスランプなのかしら???


ではここまでご拝読くださり、有り難うございました。

瓔悠。







スポンサーサイト

【設定】

本物妃 ・ 原作寄り ・ 夫婦設定



【注意事項】

こちらは、LaLa10月号のネタバレとなってます。
コミックス派の方は閲覧注意願います。

このお話は確かにネタバレSSなのですが・・・私の萌えは一般の方と少しズレてます。
ですので甘いモノや素敵なモノを期待されていらしたのでしたら、
回れ右をして此処より出られることをお勧めいたします・・・・。

それに、だんだん書いていくうちにネタバレでは無くなってきてます。
つまり・・・オリジナルなモノへと変化しちゃいまして。
全くの妄想話へと発展してしまいました。

何でもどんと来い!!の方のみ、どうぞ先へお進みくださいませ。













思ってもみない呼称を付けられてしまった。
本当に不本意である。
夕鈴は長椅子に腰かけて、何度目かわからない溜め息を吐き出した。

『妖怪妃』ですって~~~~
百歩譲っても、まだ『後宮の悪女』の方が良かったわよ。
いや、それもそれで嫌だけど。

でもね、ホントに世間ではそんな呼ばれ方してるなんて・・・・信じたくはない。
だって『妖怪妃』よ!『妖・怪・妃』!!
あり得ないわよ。

下町に帰って確かめたい!!という気持ちが膨らんでくる。
でも、そんなこと出来っこない。
李順さんが許すわけがない。
だってあんなに毎日『勉強しろ~』と書物を沢山抱えてやって来るんだし。
そりゃ、私を妃としてどこに出しても恥ずかしくないように教育してくれているのは分かる。

それも大切だけど、それよりもやっぱりその不本意な呼ばれ方をどうにかしたい。

きっと下町では明玉や几鍔、更には青慎 まで集まって言いたい放題なんだわ~
下町のあちこちに広まって狼陛下の妃は妖怪妃だと思わているだと考えただけで、もう下町へは帰れないわよ!!!
いや、本物の妃になった以上、おいそれとは帰れないことくらい重々承知しているけど。

夕鈴は一人悶々と、無限ループのように終わることない思考の渦に捕らわれていた。

これじゃあ、本腰入れて勉強なんて出来っこない。
どうすればいいのか?
これは下町に行って確かめるしかないっっ!!
そして少しでも・・・いやかなり多くの人に『妖怪妃』なんていないことを理解してもらおう。
じゃないと、陛下の評判まで悪くなっちゃう。

そうなれば、善は急げ!!!
夕鈴はひらりと立ち上がると、早歩きで部屋を出た。
行先は勿論、後宮立ち入り禁止区域だ。
臨時妃の時はあそこで着替えて、秘密の扉から下町へと帰っていた。
まだ数か月も経っていないのだから、あそこから行けるはず。

以前掃除していた一室に下町行きのための服は有ったはずで。
その部屋へと入ると、箪笥の一番下の引き出しを開けてみる。
まだ有った・・・キチンと畳まれた状態で。

「良かった~~~」
「良かったって何が??」
「へぇっ??」

自分以外の人間は此処にはいないはずで、夕鈴は驚いて変な声が出てしまっていた。
振り返るのが怖い。
そこに誰がいるのかなんて、声の感じでわかるもの。

「へ、へいか・・・・・・・・」
「僕の妃は、秘密事が好きなんだね」
「秘密事だなんて」
「では、どこに行くつもりなのかい?新婚の夫を置いて」
「いや、だから・・・これは、その・・・・」
「どこに行くの?」

俯いて口ごもる夕鈴の顎を、黎翔の人差し指が浚う。

「ダメだよ、夫に隠し事だなんて」

悪戯がバレた童のように、真っ赤になって黙りこくる夕鈴。
それが面白いというように、黎翔はクックッと声を殺して笑う。

「隠し事なんて、ないですよ。でもただ、このままじゃいけないと思って」
「何が?」
「だから、その・・・・・・・・・・妖怪妃が」
「妖怪妃?何それ?」
「いいんです、ご存じでないのなら」
「で、お嫁さんは何してるの?」

今日の陛下は、中々諦めてくれない。
これじゃあ、下町へ行けないじゃないのっっ!!

もうこれは奥の手しかない。
臨時妃の時に培った、秘儀『プロ妃、しなだれ掛かる』の改良版!!

首から上部分に身体中の血液が集まってきているような恥ずかしさに耐えながら、夕鈴は黎翔の胸の中に飛び込んだ。

それには黎翔も少々驚いたようで、深紅の双眸が一瞬見開かれた。
胸の中の飛び込んだ兎は、淡い花のような芳香を放つ。
その香りに黎翔は酔いしれ、頬を緩ませ口元が綻ぶ。


「夕鈴、嬉しいよ。君の方から狩られてくれるとは」
「いや、違うんです」
「違う?」
「違わないけど、違うんです」

夕鈴は自分が訳のわからないことを言っていることに気づき、赤面する。
その表情が可愛くて愛おしくて、黎翔はごくんと息を飲み込んだ。

「へい・・・・か」

夕鈴が気づいた時には、黎翔に唇を奪われていた。
唇から感じる黎翔の体温。
ほんわり温かくて、夕鈴は自分の胸の奥の高揚感を感じて腰が砕けそうになる。

大好きな人の腕の中でのキス。
そりゃ、嬉しい。
嬉しいけど、こんな事している場合じゃない。

夕鈴はこのまま流されるわけにはいけないと自制心を総動員して、
黎翔の腕の中から脱出した。

「夕鈴?」
「陛下、ごめんなさい。今はそれどころではないので!!」

そう言うと、脱兎のごとくその場から走り去った。

意味も分からず、その場にポツンと残された黎翔。
呟いた一言がこれだった。

「一体、僕の妃は何処であんな手練手管を覚えたんだか・・・・」

それを天井裏で聞いていた隠密は、声を出さないように必死に堪えながら笑い転げていた。
そんな隠密の様子に気づいた黎翔は、胸元から短剣を取り出して投げるとヒュンと音がして天井板に鋭く刺さる。
短剣は浩大に刺さることはなかったが、自分の身の危機を感じて浩大はヒョイと天井裏から顔を出した。

「あっぶねー。へーか、兎に逃げられちゃったね~~」
「煩い!!お前はちゃんと仕事をしろ」
「へいへい」

そう言うと、浩大は風の如く瞬時にいなくなった。
誰もいなくなった部屋から回廊に出た黎翔は、空を見上げる。
その空は日の光が燦燦と降り注ぎ、透き通るような青い空だった。

ただ傍にいて、笑ってくれていればそれだけでいいのに、
夕鈴は何をそんなに気にしているんだろうか?
でもそんな夕鈴も可愛らしい。
だからこそ、夕鈴の思うがままにさせておこうと黎翔は思っていた。

「やっぱり、僕の妃はこうでないとな」

そう言いながら、黎翔は自然と微笑んでいた。




続。



*************



はい~~~~、この話続きます。
やっぱり短くなんて書けない。
どうしてこうなるのか??
自分でもよくわかりません。


でも取りあえず前編はUPしておきます。
続きはいつに???????
となりますよね~~~
うん、この続きは明日にでも。


マジでごめんなさい~~
でもね、約束は守ったのよ。
だから私はエライの~~~


瓔悠。


【設定】

臨時妃 ・ 原作寄り ・ 恋人設定



【注意事項】

こちらは、LaLa9月号のネタバレとなってます。
コミックス派の方は閲覧注意願います。










この世には、見てはならないものがある。
この世には、手に取ってはならないものがある。


それは、そう。
後宮管理人の管理下に厳重に保管された一冊の書物。
秘められし禁断の書物。
「後宮秘伝 夜の作法はこれでバッチリ!!」・・・・・それがその書物の名だった。
それは恐怖の指南書。

まさかあんなことが書かれてあるなんて。
まさか夫婦ってあんなことをしないといけないなんて。

受け取ったときに夕鈴は一ミリも思わなかった。
恐怖におののくなんて思いもよらなかった。


************




「ほれっ、掃除娘!これを読んでおくのじゃぞ」

おもむろに老師から渡された一冊の書物。
黒い表紙の結構頁数の多い書物。

「これは何ですか?」

夕鈴は中身が気になって聞いてみる。
老師はニヤニヤしながら、答えてきた。

「これはじゃな、妃として必要な教養を身に付けるためのありがた~~い書物じゃ。
しっかりと読んでおくんじゃぞ」
「・・・・は、はい・・・・・」
「とにかく、妃必読書じゃああああ!!!」
「はぁ」

夕鈴は老師のニヤニヤ顔が気になって、首を傾げる。
本当に必要なものなのだろうか??・・・・と。

しかし老師は一応後宮の管理人であるからへんなものは渡さないだろうし、
妃として必要なものならばキチンと読んで勉強しておかないといけないのであろう。

だってそれが陛下と共にいることを決めた自分にできることだろうから・・・・。

「わかりました、きちんと読んでおきます」
「じゃあ、それを読んで気張るんじゃぞ~」

そういうと、老師は「お世継ぎ~お世継ぎ~早く来い来い」と変な節で鼻歌を歌いながら去って行った。

「まぁ、どうせ暇だから、読んでおこうかしら」

夕鈴が手に取って表紙を見ると、なんだか怪しげな表題だった。
これが本当に必要なものか?とますますタ鈴は訝しむ。

「夜の作法??それって夜着の種類とかかしら?
それとも日によって飲むお茶の種類が決まっているとか?」

夕鈴は独り言ちた。
まさか、夜の作法が・・・・・・男女の営みのことであるとはニブチン兎の夕鈴には想像だにできない。

1頁目を開いてみる。
そこにはこうあった。

『妃たるもの、すべては王のされるがままに』

「はい???王のされるがまま???陛下が何かするのかしら?」

夕鈴は次の頁へとめくる。
そして、また次の頁へ
少しパラパラとめくってみた。
でもそこに書かれていたのは自分が想像するものとはかけ離れたものだった。

「・・・・・・・・・・・・・・・・は、い???」

パタンと音を立てて、速攻書物を閉じた。

なんなの???
これは?????
はい????
これが妃に必要なものなの???

「・・・・・・・・こ、こわい・・・・・・なんてことが書いてあるの?
これ以上読めるわけがないっっ!!!」

夕鈴は軽くパニックを起こして深呼吸を何度も繰り返す。
確かに自分は陛下のお嫁さんになることを決めた。
決めたけど・・・・・・こんなことをしないといけないなんて、
思わなかった~~~~~~~。

心の中で夕鈴は葛藤する。

陛下のそばにずっといたい。
でもそうなると、あの書物の通りにしないといけない。

黒表紙の本は自信たっぷりに自分に挑戦状を叩き付けてる感じがする。
そう!
『後宮の本気、見せてやるぜっっ!!!』と。

「陛下・・・・・に聞くべきかしら?
後宮ではこんなことをしないといけないのですか??と。
でもそんなことを聞くのはちょっと直接すぎるわよね。
なら、下町に帰って明玉に聞いてみたい・・・・・・・男女のことなら私よりは詳しいはずだし」

夕鈴は狭い部屋の中で、ぐるぐる歩き回って考え込む。
どれくらいたったのだろうか?
夜になっており、黎翔がやってきた。

夕鈴はつい口に出た言葉がこれだった。

「下町に帰りたい・・・・・・・」

それに対する黎翔の反応はかなりのパンチがきいたものだった。
黎翔が本気であの老人を絞めたくなるほどに。


『後宮の本気』
マジで恐ろしい書物。
でも夕鈴は知らない。
最後まで読み切ることができなかった、あの書物には・・・・・夕鈴がこれからも知ることのないかもしれないあらゆる営みに関する諸々の知識が詰まっていた。
これほどまでに衝撃的な書物があっていいのだろうか?と黎翔すら思えるほどの・・・・。


この書物のその後は。
後宮管理人たる老師の管理の元で厳重に外へと出ることはなかった。


「夕鈴、僕たちはゆっくり僕たちらしい夫婦になっていこう?」

そう告げた黎翔の言葉に安心した夕鈴は、黎翔の手ほどきであれやこれやを学んでいくこととなる。
結局、あんな手ほどき書なんていらないのだ。

すべては黎翔の思うが儘なのだから。




終。




***************


本誌・・・・・よかったです。
あの日、そう、救急車騒ぎの日に旦那が帰宅した後、
娘を旦那に託し書店に直行して本誌ゲットしました。

でも私も疲れ果てていたようで、寝落ちして読めず
次の日に読みました。

「後宮の本気、見せてやるぜ」に衝撃を受けて大笑い。
笑い転げる私に旦那は怪訝そうな表情を浮かべてました...

それで、まぁネタバレとはいかないものの
何か書きたくなりました。

大した話でなくてすみません。
まぁ・・・・リハビリだと思ってください。


では病院に行ってきます。


瓔悠。


瓔悠

Author:瓔悠

現在の閲覧者数:
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -