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臨時妃 ・ 原作寄り ・ 恋人設定







中天に今宵の月が昇る。
星々は煌めき、静かに迎え入れる。

今宵は特別な夜。
いつにも増して、星が瞬き輝く。
星に導かれ、月も優しく辺りを照らす。
それは織女と牽牛の年に一度の逢瀬を祝福しているようで。
人々は天を仰ぎ、自らの幸せの道しるべを探す。

そして月は天の恋人だけを包み込むのでなく、それは地上の恋人たちをも優しく照らし抱く。
それは此処、白陽国でも例外でなく・・・・・・。


「夕鈴、また空を見上げているのだな」
「陛下っ、お越しだったのですね・・・・申し訳有りません、出迎えも致さず」
「いや、よい。急に来たのは私のなのだから」

後ろで、二人の様子を静かに見守っている侍女たちに右手を挙げて黎翔は早々に下げてしまう。
侍女たちが下がって誰もいなくなったのを確認すると、黎翔は狼の気配を脱ぎ捨てて夕鈴にニッコリと微笑む。

「陛下??」
「夕鈴、ただいま」
「お帰りなさいませ」

夕鈴はいつも通り直ぐにお茶の用意をし始める為にその場を離れるが、
それを後ろから抱き締めて黎翔は阻止する。

「夕鈴、お茶なんて後でいいから。もっと僕を構って」

耳元に囁く甘い声。
夕鈴は瞬時に応える事は出来ず、その場で固まってしまう。

「えっ?」
「今日は特別な日なんだよ」
「特別な日?」
「だって、今宵の空では年に一度の逢瀬を楽しんでいる恋人たちがいるんだよ。
地上の僕たちもそれに習おうよ」
「ああ、今日は七夕ですね」
「だから」
「・・・・・はい」

黎翔はクルリと夕鈴を自分に向かせて少し屈み込むと、顔を近づけて夕鈴の薄茶の瞳を覗き込む。
夕鈴はピクリと一瞬身構えてしまうが、それでも黎翔の行為を止める事は無い。

「僕のお嫁さんは、本当に可愛いね。天の女神なんか比べ物にはならないよ」
「そんな事はありませ・・・・・・・・」

最後まで言わせず、黎翔は柔らかな唇に自身の唇を重ねる。
ビックリした夕鈴は瞳をパチパチさせながらも、黎翔の唇を受け入れる。

永く・・・。
甘く・・・・・・。
深く・・・・・・・・・。

いつまでも終わらない口付けに、空の二つの星は一際煌めいていた。
それは夏の空高く輝く、織女と牽牛の二つ星。
今宵久方ぶりに逢えた喜びを地上にも知らしめるべく輝き、そして地上の恋人たちを優しく見守っているようで。

黎翔と夕鈴も天の恋人たちの様に、いつまでも抱き合っていたのだった。



終。





*****************


短いですが、今宵は七夕と言うことで・・・・・。
福岡は昨晩からの雨がまだ降ったり止んだりで。
天気予報では、今宵の二人の逢瀬を見る事は出来ないようです。
くすん。

それにしても、今年は短冊飾りもしないままだった・・・・・・・・・。
今朝子どもたちに言われて、めんどくさかったとは言えず。

用意してあげれば良かったなぁ~。



それでは、この後この話の裏バージョンをある場所に書きに行ってきます。
出来上がりましたら、お知らせしますね~~


そしてブログ再開から沢山の暖かいコメント、
本当に有り難うございます!!
何度も有り難く読ませていただいてます。
返信が滞ってまして、ごめんなさい。
先に書きたい話とかあって・・・・・落ち着いたら返信いたします・

瓔悠。


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いつの間にかに、雨が上がっていたみたい。
気付きもしなかった。
だって。


******



夕刻過ぎから降り出した冷たい雨・・・遅くなった今も降り続いている。
特に何もすることが無くて、窓辺でボンヤリと眺めていた。
静かに闇夜をしっとりと濡らしていく。
音も無く・・・ただ、静かに。

「夕鈴」

返事をしようとする前に、後ろから抱きしめられた。
ふんわりと香る陛下の衣の香り。

「陛下、お帰りなさいませ」
「ただいま、夕鈴。何を見ているんだい?」
「雨を見ていました」
「雨?」
「はい、静かに降る雨も風情があっていいな・・・って」
「そう?」
「はい・・・・・・それよりも、そろそろ離して欲しいのですが」
「ダメ!だってさ、夕鈴が足りないから」
「ダメ!は無いでしょう~」
「仕方ないな」

小犬の表情から、狼のモノにクルリと変貌を遂げる。

「キャッ」

急に抱きかかえられて、小さな悲鳴が零れた。

「へっ、へいか!下ろしてください」
「ダメ!」
「だから、さっきから・・・ダメは無いでしょ・・・・」

言い終わる前に、陛下の唇で遮られた。
始めは軽く・・・・・次第に熱を帯びたモノに変わっていく。

自分の身体中の熱が高まっていくのが分かる。
次第に・・・・陛下への想いも高まる。

「さぁ、僕の恋人さん・・・今宵は如何してあげようか?」
「・・・・・・」
「僕好みでいいんだね」
「・・・・・・」

返事なんて出来ない。
陛下の熱情を感じているから。

私は返事の代わりに、陛下の首に腕を回した。

シトシト振る冷たい雨の夜も大丈夫。
お互いの熱で、寒さなんて感じないのだから。

「陛下」
「なぁに?」
「離さないでくださいね」
「もちろん」

締められた帳の向こうでは、幸せな恋人の熱い夜が。
お互いの想いを確かめあうように。
熱を感じて。

冷たい雨も感じないように。




終。







~~~~~~~~~~~~~

短くて、スミマセン。
ボンヤリと思いついたので・・・・
う~~ん、やっぱりRは書けないみたいです。(笑)
まぁ、朝っぱら・・ですからね。


それでは、お仕事行ってきます!!!



そして帰りに会場への荷物を出しに行きます!!!
さぁ、イベントももうすぐ~~~
売り切れればいいのだけど・・・・・・・・・。


瓔悠

Author:瓔悠

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