★ ご挨拶
2020年11月07日 (土) | 編集 |
初めまして!

某国の格好良くて素敵な陛下と、かわゆいお妃様にハマりにハマって
読むだけには飽き足らず、お話を書き始めてしまいました。

自分の好きなスタイルで、
好きなシチュで書き綴っていきたいと思います。
瓔悠ワールドで(独りよがりとも言いますが・・・)、
寛ぎタイムを過ごしていただければ嬉しいです。

それでは、よろしくお付き合いくださいませ。



瓔悠(よゆ)。  

2014年11月7日    (2015年9月13日改訂)



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【約束は、叶える為にある・4】
2017年10月13日 (金) | 編集 |
【設定】

夫婦設定 ・ 原作寄り 







あの人って、私にとってどういう人だったんだろう・・・・・。
あの憂いを帯びた深紅の双眸が忘れられない。
私・・・もっとあの人の話を聞いていれば良かったのかしら。
そうすれば、あんな切なげな瞳をさせずに済んだの?


気が付けば、あれから瞬く間に1週間が経っていた。
―――ああ、眠れない。
今夜も眠れそうにない。

いっぱい考えても。
今更、後悔しても。
もう、きっとあの人はここへは来ない。
多分。

「ああ、こんな事なら・・・・もっときちんと聞いてあげれば良かった。
でも、今の私にとっては知らない人だし。あの時はああ言うしか・・・・」

暗い室内に響く、自分自身の声。
窓から入り込む月光は、薄暗く頼りない。
今宵の月は、その形が無くなる一歩手前。
それは、自分の心を写し取った様で。
とても切なくなってくる。

「はぁ~~~~~~」

長いため息。
それは、誰かに聴かせるものでも無く。
ただ、ため息でも吐いてないとやってられないって感じで。


「こんなの、私じゃないっっ!!うじうじしてるなんてのは、性に合わないわね。
こうして立ち止まって考え込んでいるのは、汀 夕鈴じゃないわ!」

夕鈴は寝台から立ち上がると、片手を天井に向けて突き上げる。
その握り締めた拳に決心を乗せて・・・・。

私は、自分自身の記憶を積極的に取り戻す努力をする!
そうすれば、少しは打開策も考えつくだろうし。
それに、あの人が私にとってどういう関係の人なのかも分かるはず。

「もう遅いし・・・兎に角、寝よう」

夕鈴は、寝台に横たわると静かに目を閉じた。
しかし直ぐには眠れず、何度も寝返りを打つのだった。



********



朝が来た。
夕鈴は、ガバッと寝台から跳ね起きた。

少々寝不足気味は否めないけど、
今日も几鍔のところのお店のバイトが待っている。

両手を天井に向けて、高く上げながらゆっくりと身体を解す。

「私が行動を起こさないと、私は私に戻れない!
だから、頑張らないと」

正直・・・今まで辿ってきた自分のこれまでの事を青慎にしても父さんにしても、
更には几鍔にしても訊こうと思えば訊けた。
でもそれを自分の意志で、徹底的に避けてきた。
心の奥底に眠る、得体の知れない恐怖が首をもたげてくるのを避けたかったからだ。

でも、もうそんな事は言っていられない。
ずっとこのままという訳にはいかないから。
そろそろ潮時な気さえする。

「誰に一番に訊けば、良いんだろう?
父さん?・・・いや、父さんはあまり分かっていない様な気がする。
じゃあ、青慎?・・・あまり青慎には気を使わせたくないわね。
官吏登用試験も近い事だし。
なら、やっぱり几鍔位しかいないか・・・。
まぁ、アイツは私に『いつでも力になるから』って言っていたし、
こんな時に頼るのも悪くはないか」

夕鈴はそそくさと準備をすると、いつもより早目に家を出た。
善は急げ!とも言う事し、朝の内に几鍔に捕まえるのが得策だと思ったから。

通りは朝早くから露天商が準備を始めていて、活気が満ち溢れていた。
それを横目に見つつ、夕鈴は几商店へと足を運ぶ。
その活気に触れて勇気をもらった気持ちになった夕鈴は、足取りも心なしか軽くなっていた。

「おはようございます!!」
「あら、夕鈴ちゃん!今日は早いわね」
「あの・・・・女将さん!几鍔はいますか?」
「ああ、あの子だったら奥にいるけれど」

店先を掃いていた女将さんに出会い几鍔の所在を訪ねると、
昔からのよしみで直ぐに家の方へと招き入れてくれた。
夕鈴も勝手知ったるという具合に、ズンズンと中へ入って行った。

ドキドキする胸の鼓動を抱えて、夕鈴は自分自身に戻る為の第一歩を踏み出した。
それは、心の奥に眠る『約束』と『恐怖』を同時に抱える事になるのだった。




続く。















【極めて非日常的な出来事・9】
2017年10月13日 (金) | 編集 |
【設定】 

現パロ設定  ・ 恋人未満

【注意事項】

こちらの作品は【アリスの口づけ】とは、
全く違う設定の現パロとなっております。

二人が出会い、そして繋がり結びゆく展開を
お楽しみいただけましたら幸いです。




店に入ると、そんなに混んでない時間帯らしくアチコチに席は空いていた。
私は、キョロキョロと見渡して、窓際の陽当りの良い席を見つけた。

「あの・・・・社長さん、あそこの席がいいと思うんですけど」
「夕鈴、僕の事は黎翔って呼んでって言っているよね」
「・・・・・・・そう、でしたね。
れ、れ、黎翔さん、あの席は如何ですか?」
「そうだね」

社長さんはそう言うと、さらりと私を席へとさりげなくエスコートした。
でも私は椅子に座る事が出来ずにいると、社長さんが注文を聞いてきた。

「夕鈴は何がいい?」
「・・・・え~~と、甘いのがいいので。
そうですね、キャラメルが入っているのがいいです」
「僕はブラックにしておくよ」
「では、私が行ってきますね」

私は、そそくさとカウンターに向かおうとした。
しかし、それは社長さんの手が寸でで私の腰を浚って止められた。

「夕鈴、そんなことはしなくていいんだよ。
そう言うのは、男性の役目なんだからね」
「いやっ、そう言う訳にはいかないですっっ!
私、バイトだし・・・・だから社長さんの役に立たないと」
「あのさ・・・夕鈴は、僕が女性にそんな事をさせる甲斐性の無い男だと思っているの?
そう言うのは、僕は好きじゃないよ。
夕鈴は、ここで大人しく待ってくれていればいいんだから、僕に任せて」
「・・・・・・・・は、はい」

社長さんに押し切られてしまった。
私は仕方なく椅子に腰かけると、注文カウンターに向かう社長さんの後ろ姿をボォ~と見送った。

でもホントにいいのだろうか?と私は不安になる。
だってこんな風に扱われたことなんてなくて。
女の子として大切にしてもらって。
何だかバチが当たりそうな気になってくる。

今まで男の人と付き合ったことなんて無くて、
どうすることが可愛い女の子としての振る舞いなのかなんて知らない。
誰も教えてくれたりしなかったし、
そんな事を考える事も無かった。

だって、バイトばっかりで普通の女子高生らしい事なんて、
あんまりしてこなかったから。
たまに明玉とショッピングに行くくらいで。
こんなの・・・・・そうしたらいいのか分かんなくて、正直困る。

「はい、お待たせ!」

ハッと我に返った時には、社長さんが両手でコーヒーカップを持って私の前に立っていた。
どうやら、私は自分の考え事に必死で何処かにトリップしてたみたい。

「あっ、スミマセン!有り難うございます!!」

ガタッと音を立てて立ち上がると、私は米つきバッタの様にペコペコを頭を下げた。

「そんなに恐縮がらなくていいよ」

社長さんは、口元を柔らかく緩めて笑ってくれた。
私はそれに安堵して、フッと小さく息を吐き出した。
そして恥ずかしさに、自分の頬が熱くなるのを感じた。
多分、真っ赤になっていると思う。

「ほら、飲もうよ」
「はい」

コーヒーカップを受け取ると、ストローに口をつけてコクリと一口飲み込んだ。

「美味しいです!!」
「そう、それは良かった。
実は、僕はこの店初めてで・・・・注文するのも少し戸惑った」
「やっぱり・・・・」
「えっ、やっぱりって?」
「だって、社長・・・いや、黎翔さんこの店に入って来た時、
いやに辺りを見回しているなぁ~って思ったんです」
「バレてたんだ」
「はい」

社長さんが照れ隠しに、微笑んだ。
その表情に、ドキッと私の心臓が跳ねた。

何。
これ。
何か、可愛いなんて思っちゃった。
・・・・・・・この気持ちって。

私はその先の答えを知りたくなくて、
甘いキャラメル味のコーヒーをゴクゴクと飲んだ。

「ねぇ、夕鈴。
今日のパーティーの件だけど」
「えっ??は、はい!!!」

またしても、私はトリップしていたようで、
社長さんの低くて心地良い声で引き戻された。

「多分、君と同学年くらいの女の子が来ていると思うんだ。
その子に会ったら、気を付けてね」
「気を付けるって、何をですか?」
「うん、僕の傍から離れないで欲しいんだ。
実は・・・その子が僕の婚約候補者の筆頭で、その子に向けて特に牽制したいんだ。
僕にはもう恋人がいて、近いうちに婚約するつもりなんだと・・・ね。
結構有力な家の娘さんでね・・・・・その子の父親が、色々と煩いんだ」
「私と同じ年で・・・・・親御さんが結婚を勧めているんですか?」

私は、ビックリした。
まだ女子高生なのに、親主導で色々押し付けられてるなんて。
遊びたい盛りだよ、高校生なんて。
まぁ、私は遊ぶよりもバイト優先だけどさ。

「分かりました!私、頑張ります!!
壊したパソコンの弁償代くらいはキチンと婚約者になります」
「フフッ、良い心がけだね」

社長さんは私の頭に手を乗せて、いい子いい子と撫でてくれた。
それが心地よくて、私は俯くと社長さんに気付かれずにそっと微笑んだ。
実はそれを社長さんにバッチリと見られていて、
社長さんも笑ってくれていたなんて私は知らずにいた。


続く。









空と海の狭間。
2017年10月09日 (月) | 編集 |
こんばんは。


3連休の最終日の夜、如何お過ごしでしょうか?

明日からお仕事の方もいらっしゃるでしょうし、
そもそも3連休中もお仕事だった方もいらっしゃると思います。
お仕事だったゲスト様、お疲れ様でした。


私は、何となく3連休は家の家事などをして
過ぎて行きました。
ふと振り返れば、何してたかな?という感じで。
これじゃあいかん!と。
夕方、ガソリン入れに行くのにドライブがてら、
少し遠いガソリンスタンドまで行きました。

その帰りに海に行ったのですが、
その海岸は『はまゆう』の群生地で有名な所で、
はまゆう事体は7~8月に咲くので今はありませんでしたが、
遊歩道など整備されていたので散策してみました。

途中、ドローンで海岸を撮影していた方に出会いまして
ドローンを上げる瞬間を見せて頂きましたが、
スゴイなぁ~と感心しました。
その方は撮影映像をユーチュー○に載せていらっしゃるという事で
今度探してみようと思ってます。

今日は晴れていたので、海も空も青くてキレイで。
最近色々と考えていた鬱々とした気分が少しだけ抜けたように感じました。

たまには日々の喧騒から離れてみるのも良いのかもしれません・・・・。



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『はまゆう』が咲いていれば良かったなぁ~
今は葉っぱだけです。

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太陽がキラキラとしてて、眩しかった。
でも夕日は綺麗なんだろうなぁ~~と見れなかったことが残念でした。


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『響愛(ひびきあい)の鐘』 というのだそうです。
私も鳴らしてみました。

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ドローン。
みるみるうちに空高く上がっていきました。
かなり高い空から撮影するのだそうです。
撮影映像も見せて頂きましたが、絶景でした。


DSC_2083.jpg  DSC_2089.jpg
下まで降りて行って、貝殻拾い。
貝殻拾いなんて、どれくらい振りだろう・・・。
始めてみると、結構夢中になれました。

DSC_2090.jpg  DSC_2091.jpg

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寄せては返る、波。
優しい音がして。
白い泡がキレイで。
しばらくボォ~と眺めてました。

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兎に角、空が青くて。
海も青くて。
心洗われました・・・・・・。



さぁ、明日からも頑張ろう!!!
ママは私しかいないし。
それに私は私にしかなれないのだから・・・。



瓔悠。





【桂花の庭で】
2017年10月09日 (月) | 編集 |
【設定】

夫婦設定 ・ 原作寄り 








「いい香り・・・」

一人歩きの途中で見つけたひっそりと静かな、庭園。
誰も気にも留めないであろうその場所は、
キチンと剪定もされていない大きな桂花の木が2本植わっている。

その鬱蒼と茂る葉の合間から見えるのは、小さな橙色の桂花。
小さな桂花は、花全体で人々を誘う様な清らかな香を振りまいている。

それが夕鈴には大層いじらしく思えて、思わずフワリと微笑んだ。

「花咲くこの時期に一生懸命自分の元へと引き寄せようとするのは、
それこそこの花の本能みたいなものなのかしらね・・・・・」

ポツリと呟いてみても、誰からも返事なんて返ってはこない事を十分に分かっている。
一人きりでここに居るだから・・・。
でもそうせずにはいられないは、きっとこの香りのせいなのだと夕鈴は思う。

多分きっと、自分はこの花の様には出来なくて。
そんな事をしなくても、自分しかいない後宮では必要無い事で。
それがどんなに恵まれていることなのか、
分かっているつもりでも本質はきっと分かってはいなくて。

何だか、自分が情けなく思えてくる。

「はぁ~~~~」

夕鈴は、大きなため息を見上げた青空に向かって吐き出す。

「幸せ過ぎると・・・いつ、そのしっぺ返しが来るのかが分からなくて怖くなるものね」
「いっぺ返しなんて、そんな事が来ることはない」
「・・・・・・・」

夕鈴はこの声の主が誰か?なんて、分かり過ぎる位分かっている。

「陛下・・・・・」
「夕鈴は、ほんとにそんな事ばかり考えているんだから。
僕は君しか要らないって言っているし、その考えがこの先変わる事は無い」
「でも・・・・国の為には、そんな事を言えない時が来るかもしれませんよ。
だから、私は大丈夫です。ちゃんと、その覚悟は出来てます」

覚悟が出来てる?
出来てる。
ホントに?
出来てる・・・・はず。
『はず』としか言えないの?
それは『出来てはいない』のでは無いの?

自問自答してみて、『大丈夫』だと胸を張って・・・・答えられなかった。

「私は・・・・・・大丈夫です・・・よ。
だから、陛下は・・・・・・陛下が大切な事だと判断なさった時に、
どうぞ、私の事は気にせずに・・・・・・」
「どうしてそんな事を言うんだ」
「・・・・・・・」

言えなかった。
言えるはずは無い。

私の耳に入る小さな、雑音。
誰もが願う、自分の一族の繁栄のための邪魔な存在。
排除出来るものなら、今すぐに。
そう、王家の血脈が続かぬ前に。

『何処かの大国の姫が正妃になれば、自分の一族の娘も後宮に入れられる』
『どこぞの馬の骨とも分からぬ妃は、早く排除されれば良いのに』
『陛下も古から続く後宮の正しい有り様をご理解下されば、
今の様な歪な有り様が改善されるというのに』

何処からともなく、聞こえてくる雑音。
それは誰が言っているのかなんて、自分には分からない。
跳ね除けるだけの力が・・・後ろ盾が自分にはない。

ただ、あるのは・・・・陛下を大切に想う心だけ。
それだけしかない。

「夕鈴は何を憂いているのかは分からないけど、
何も心配する事なんて無いんだよ。
僕が傍にいて欲しいと願うのは、君一人だけなんだから。
それに、僕はそんな後宮に沢山の人質の様な女人を入れねばならない様な国にはしないから」
「でも・・・・・・」
「だから、君は僕だけを引き付けていればそれでいいの。
この桂花の様に」

サァーと風が吹く。
葉が揺れ、小さな花をも揺らす。
辺り一面に広がる、桂花の香。

その香りを胸いっぱいに収めようと、目を閉じ息を吸い込んだ。
瞬間―――。
自分の唇に、温かい感触が触れた。

「ううぅ、っっ」

強く抱き締めれた身体は、身動き一つ出来ない。
桂花と陛下自身の匂いが同時に香ってくる。

夕鈴の胸の奥に去来するのは、確かな安堵。

「夕鈴だけだから。
僕を信じて」

囁かれた言葉は、耳奥にこびりついた雑音を跳ね返すだけの威力を伴っていた。

「私は、きっと一番幸せ者ですね」
「そりゃ、そうだよ!この国一番の男に愛されているのだから」

目を開くとそこにあったのは、得意気な表情を醸し出す端正な陛下の貌だった。
夕鈴は、ただただ・・・・・・そっと微笑んだ。

二人を包む香は、風に乗せられて空高く舞い上がっていった。



終。




庭先で香る桂花。

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